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楽しい酒 良い酒 おいしい酒

酒を飲むなら、いい酒を飲みたいものです。

おいしい酒を紹介できたら良いな!

お酒のお供Y・・・130

2015-03-19 10:54:36 | 日記
あごあし

たいそう品のよくない言葉です。

「あごあし」とは食費と交通費のことを意味します。



見巧者

お芝居や踊りの批評を適切になさるかたのことを、

「あのかたは見巧者だから、見ていただいても張り合いがあるわよ」

なんて言いました。子供でも利発な子は、「あの子はとても巧者な子ね」

という言い方をしました。これが音楽になると、聞き巧者ということ。



下駄をあずける

前もって、何から何まで承知している人に打ち明けておくこと。



世間師

常識的で、わけ知りの人、物事に正しい判断を下す能力のある人のこと。



ちょいちょい着

お座敷と普段着をハッキリ分けていますが、

その中間の着物をちょいちょい着とかちょい着とか言いました。


 
             中村喜春  いきな言葉 野暮な言葉引用


どこかで桜の花びらが・・・一人きりで歩き出すんだ。

はたちはおとなです。おとなになったら、そら・あかね


お酒のお供Y・・・129

2015-03-12 15:39:41 | 日記


文違い

惚れている芳次郎から、眼病の治療費に三十両ほしいと無心された

新宿の女郎・お杉。情夫のつもりでいる田舎者の角蔵から

母親が病気だといって二十両、色男気取りの半七からは義理の父と

縁切りをしたいといって十両をせしめ、二人をそれぞれの部屋に待たせたまま、

別の部屋にいる芳次郎へ手渡しにいった。

「芳さん、待たせてすまなかったね」

芳次郎はいかにも目が悪いという様子でお杉を迎え入れ、

差しだした三十両をすまなそうに受けとった。「すぐに医者へいくよ」

泊まっていけというお杉の誘いを、医者に女のそばに寄るなと言われていると断り、

金を持ってさっさと帰ってしまう。 帰ったあと、お杉がふと見ると

手紙が落ちている。小筆という女から芳次郎にあてた手紙だ。

読んでみると、小筆の「兄の不行状が原因で妾にだされそうになり、

いやなら五十両出せとおどされた。二十両はなんとか工面したが

残りの三十両ができない。芳次郎に相談したら新宿のお杉をだまして

三十両こしらえると言ってもらえ、すごくうれしい」という内容。

芳次郎の眼病が嘘だったとわかり、お杉はすっかり腹を立ててしまう。

一方、待ちくたびれた半七は、なにげなくあけた長火鉢の引き出しの中に、

こっちは芳次郎からお杉あての手紙を見つけた。

読んでいくと文面に自分の名前が出てきた。

眼病の治療代を半七からせしめるという文面だ。ついさっき、

お杉にいい気持ちで手渡した十両がその金だったと気がつき、頭に血がのぼった。

そこへふてくされたお杉が入ってくる。

いきなりケンカになる。二人とも相手がなんで怒っているのか知らないのだが、

とにかく頭にきているから、

理由はおかまいなしに自分の言いたいことをまくしたてる。

話が食い違うのは当たり前で、ついには頭にきた半七がお杉をなぐる騒ぎになった。

一人おめでたいのが別座敷にいる田舎者の角蔵。自分だって被害者なのに、

そんなことは夢にも思わず、騒ぎの原因はお杉が自分のことを

隠しているからだと思いこむ。

そこで若い衆の喜助を呼び、あの二十両は母親が病気だから渡しただけで、

決して色恋からではないと説明してこいと言いつけた。

そのあとでちょっとあわてて、「あっ喜助、ちょっくら待て。

そう言ったらば、おらが色男てえことがあらわれ(バレ)やしねえか」



                    立川志の輔  古典落語100席引用


はっ、はっ、は。それではスケさん、カクさん、参りましょう。

それではスケべさん、カク煮さん、参りましょう。参った、参った。



お酒のお供Y・・・128

2015-03-11 11:51:46 | 日記


白羽の矢が立つ

大勢のなかで一人だけ選ばれること。



みそっかす

まだまだ一人前には程遠い、ほんの駆け出しのピヨピヨの若い若者は、

「みそっかす」と言われました。



願がけ

何か願いごとをすることです。



断ち物

自分の好きな物を断って、神仏に願いごとを聞き入れていただこうということです。



お百度参り

お百度を踏む。神社のある一定の場所を百回行き来して、そのあいだ、

願いごとを唱えながら祈ることを言います。



水ごり

寒中に冷水をかぶって願いごとをすること。

自分の身体を極限まで苦しめ、それに耐えることによって、

神様にお願いを聞き届けていただく。自己犠牲の精神。



中村喜春   いきな言葉 野暮な言葉引用

白羽の矢が立つ勢いとはいったい?

それはそら・あかねかも!



お酒のお供Y・・・127

2015-03-10 15:20:06 | 日記


明け烏(あけがらす)

地主の若旦那・時次郎は無類の堅物で通っていた。

酒も女も大の苦手で遊びをまったくやらず、

部屋にこもって勉強ばかりしているような男。

その時次郎が珍しく父親に外出してもいいかと切りだした。

同じ町内の源兵衛と太助に、浅草の観音様の裏手にあるお稲荷様へ

お籠もりに誘われたのだという。

父親はニコニコ顔で小遣いを与えて送りだした。

時次郎は知らないが、お稲荷様とは吉原遊廓のこと。

じつは堅物の息子をなんとかもう少し柔らかくしたいと思案した父親が、

遊び人として名の通った二人にせがれをうまく教育してくれるよう頼んだのだった。

さて、源兵衛と太助に連れられて大門をくぐった時次郎。

店にあがるまでは稲荷神社でお籠もりをするのだとばかり思っていたが、

おいらんの姿を見てだまされたと気がつき、家に帰るといって泣きだす始末。

あまりの強情さに困った二人は「吉原のきまり」でおどすことにした。

入るときと出るときの人数が違っていたら大門の番人に捕まってしまう。

先日も一年も止められた奴がいるくらいで、

一人だけ先に帰るわけにはいかないというのだ。

もちろん、そんな規則などないが、世間知らずの時次郎はすっかり真に受け、

しぶしぶ店にあがるのを承知した。やがて、それぞれがおいらんの部屋に。

こういうときにもビギナーズラックがあるらしく、

時次郎の相方は歳は十八、そのうえ絶世の美人で浦里というおいらんがついた。

翌朝、あまりいい目にあわなかった源兵衛と太助は、

早くから起きだしブツブツと文句を言っていたが、

そのうち時次郎の部屋をのぞいてみようという話になった。

ふてくされているだろうと部屋にいってみると、

意外にも時次郎はまだおいらんと布団の中にお籠もり中。

二人にのぞかれると真っ赤になって布団にもぐってしまった。

二人がひやかすと「もう一晩お籠もりしたい」などと、ぬけぬけと答える。

ばかばかしくなった二人は、早く連れて帰ろうと

おいらんに時次郎を起こしてくれるように頼むが、

いくら言われても時次郎は布団から出ようとしない。

理由を尋ねると、おいらんが手をギュッと握って離さないとかなんとか。

女郎買いはいやだと泣いたのが嘘みたいな変身ぶりに、二人はあきれてしまった。

「怒ってもしょうがねえよ。じゃ坊っちゃん、あたしらは先に帰りますから」

「先に帰れるもんなら帰ってごらんなさい。大門で止められるから」

立川志の輔  古典落語100席引用

こてんこってんですね。

こてんこってんでもそらをよろしく。



お酒のお供Y・・・126

2015-03-09 13:00:32 | 日記


お先煙草

主人側がお客にもてなしのために用意してある煙草のことです。



引祝い

新橋では、昔からの仕来りで、「お披露目」は出発するときのご披露ですが、

引退するときは必ず「引祝い」をするのが礼儀でした。



それ者あがり

一見して、シロトの奥様ではないナと思われる人を

「それ者あがり」と言います。

以前は水商売をしていたと思われる人のことです。



腕がある

能力があること。

それにプラスアルファがついているときは「すご腕」という。



左団扇(ひだりうちわ)

これは贅沢に暮らすことを言います。



中村喜春  いきな言葉 野暮な言葉引用



粋っていう言葉自体がいきですなー。(_´Д`) アイーン

そらをよろすく。