トヨタのMIRAIってどうだろう

水素で動く電気自動車、トヨタMIRAI。
どんな車なのかを買って乗って調べてみます。

SORAと一緒に

2020-07-11 18:06:21 | 日記
SORAというのは、トヨタが販売している燃料電池バスの名前です。2018年3月に東京都交通局で走り出して以来、2年とちょっとでだいぶ数が増えてきました。

ディーゼルエンジンで動く普通のバスは、バスの車庫内に併設されている給油スタンドで燃料を補給することがほとんどですが、水素ステーションを併設しているバスの車庫というのはまだ無いようなので、SORAは外部の水素ステーションで燃料を補給しなくてはなりません。

ということで、うちのMIRAIが燃料を補給していると、いろんなSORAがやってきて、バス好きには楽しくてたまらないわけです。

東京都交通局のSORA。最初は3台で走り始めましたが、いまでは60台以上に増えました。水素ステーションで横に並ぶのも珍しくなくなりました。乗客としても、何度も乗っています。


SORAの燃料補給口はこうなっています。お願いして写真を撮らせていただきました。ありがとうございます。



当然といえば当然ですが、MIRAIとまったく同じ造りになっています。キャップのデザインも一緒。充填口の左側についている、白い扇型状の赤外線通信機も同じ。

SORAの水素タンクの容量は、MIRAIのちょうど5倍の25kg。路線バスが燃料を空っぽにするまで走ることはないわけですが、満タンにするにはそれなりに時間がかかります。

次は、京浜急行バスのSORA。まだ1台しかありません。毎日、決まった時間に水素補給にやってきますが、台数が少ないのでなかなか出会う機会がありません。


SORAは黒い部分が多いので、普通のバスよりもデザインできる部分は少ないわけですが、それでも会社の独自性は伺えますね。


京急バスのSORAは、前後に「速度60キロ制限車」の表示があります。いわゆる「基準緩和バス」であることの表示ですが、これは、路線によっては一部に首都高速道路が含まれるためです。

高速道路を走行するために必要な、シートベルトや立席設置等に関する基準の緩和を受ける条件の一つとして、最高速度が60km/hに制限されているわけです。



最後は、東急バスのSORA。まだ走り出したばかりで、目の前でみたのは初めてです。


ナンバーが「109」なのが、いかにもという感じ。


水素ステーションの建設には費用がかかるので、バスの車庫内の設置は難しそう。今後、燃料電池バスが増えてくると水素ステーションで出会う機会が多くなるかも。


こうやって、いろんな会社のバスが並ぶと楽しいですね。



MIRAIの自動車税の請求……が来なかった

2020-06-24 20:28:14 | 日記
見積をもらう(1)−コミコミ価格のところで書きましたように、東京都でMIRAIを登録すると、初回登録時の月割額と、翌年から5年度分の自動車税種別割が免除となります。

前の車では、毎年66500円払っていましたので、ゼロになるのはありがたい限りです。

この取扱い、「自動車税はゼロです」と記載された通知が届くものだと思っていました。ですが、納付書が送付される4月にも、支払期限の来る5月にも、6月が終わろうとする今になっても、東京都からは何の通知も来ません。

もう忘れかけていたのですが、ふと思い出して気になったので、「東京都自動車税コールセンター」に問い合わせてみました。すると、MIRAIのようなケースで支払免除になる場合は、最初から納付書を送っていないとのこと。たぶんそういうことなのだろうとは思っていたのですが、確認できて安心しました。コールセンターの方には丁寧なご説明をいただき、この場を借りてお礼申し上げます。

行政事務の簡素化という面からすれば、この取扱いにはまったく賛成なのですが、何も通知が来ないというのは、心配と言えば心配ではあります。せめて、自動車税のWebサイトに「免除対象車の所有者には、納付書を送付しません」という旨の記載があるとよいのですが。もし、関係されている方のお目に触れることがあれば、ご検討をいただければ幸いです。

MIRAIショールーム再開

2020-06-22 00:02:28 | 日記
芝公園の水素ステーションに行ったら、MIRAIショールームが再開していました。


ショールームの巨大モニタや、MIRAIコンセプトにも電源が入り、活気が出てきました。嬉しいですね。


インテリアのデモ画面も起動するようになり、走行中の雰囲気が掴めるようになりました。表示内容自体は東京モーターショーの時と同じようですね。地図は名古屋駅前、時刻表示は固定のままです。


写真は散々撮っているわけですが、今回は、はじめてショールームの方の解説付きでした。


すでに公式サイトで明らかにされているとおり、現行ミライは生産終了となりました。

コロナをめぐるドタバタで、新型ミライのプロジェクトに先行きに不安を感じていたのですが、いまのところ計画通り2020年度末のデビューで話が動いているようですね。新型ミライには興味津々なので一安心。


うちのMIRAIは、走行距離がそろそろ1万キロになろうとしているところ。1000km/月のペースで順調に距離を重ねています。

ふたたびMIRAI CONCEPT

2020-04-05 05:43:11 | ニューモデル
新型コロナウィルスで色々と大変な状況になっておりますが、ミライは元気に距離を重ねております。

久しぶりになる今回の投稿は、次期ミライといわれている「MIRAI CONCEPT」の情報です。MIRAI CONCEPTは昨年の東京モーターショーでデビューしました。展示車の写真は以前にこのサイトでもお伝えしたとおりです。

それ以来、メーカーからの新たな情報の提供はありません。メディアへの露出もありませんので、どうなっているんだろうと気になっていたのですが、先日、芝公園のMIRAI
ショールームに「実車」が展示されていたのを見つけました。

水素補給は自宅近くの水素ステーションに行くことが多く、ちょっと距離のある芝公園に行く必要はありません。しかし、この4月から、近所のステーションに定休日が設定されてしまい、どうしても芝公園まで行かなくてはならなくなったという次第です。



ミライに乗り始めてから4ヶ月と少し経ちますが、水素ステーションの利用者が拡大している様子はありません。そこに新型コロナウィルスが追い打ちをかけた形になりましたので、営業時間の短縮は理解できるところではあるのですが、利用者としては不便なことは事実です。

同じような状況の方はいらっしゃるようで、この日は充填待ちで3台が並びました。



充填待ちの間、ショールームで過ごすことができますが、そこでMIRAI CONCEPTを発見。以前は現行型ミライが展示してあったところ。いつの間にか切り替わっていたようです。

(現在、ショールームは、新型コロナウィルス対策で一般公開されていませんのでご注意ください。)



モーターショーの時のように柵はなく、近づいてじっくり見ることができます。手を触れてはいけないと書いてありますが、写真を撮ってはダメとは書いてありません。たくさんスマホで撮ってきました。

4975×1885×1470mm、ホイールベース2920mmの寸法には変化なし。それ以上の情報が公開されていないのも変化なし。



この車は、ホイールがシルバーで、内装がホワイト。ホイールも内装も黒かったモーターショーの展示車とは別物と思われます。シルバーホイールは、アメリカで展示されたMIRAI CONCEPTにも装着されていましたが、あの車は左ハンドルでしたので、この車とも違います。


ホイール以外は、モーターショー展示車と特に違いはないエクステリア。


中身がどうなっているのかが気になるところですが、メカ関係はまったく仕込まれていない感じ。エクステリアとインテリアだけを仕上げたモックアップのようですね。


タイヤサイズもモーターショー展示車と同じ。前後とも、245/45R20 103Vのブリジストン・トランザセレニティプラス。



窓もドアも開けられないので、うまく撮れませんでしたが、インテリアもカラー以外はモーターショー展示車と変わるところはないと思われます。ショールームには、明るい色の方が映えますね。


細かいスペックが早く知りたいところですが、モックアップとはいえ、「実車」が直に見られるようになったのはよいことです。


もっとも、新型コロナウィルスの感染拡大、東京オリンピックの延期など、社会情勢は大きく変わってしまいました。世界的に原油価格が大きく下落し、イケイケドントンだったxEV車には厳しい状況。新エネ車への新規投資どころか、存続すら問われかねないメーカーが出てくるかもしれませんので……。


次期ミライも、発売されるかどうか予断を許さないところではあります。現行車オーナーとしては、せっかくここまで来ているのだから、予定通りに出して欲しいですね。それを弾みにFCEVが普及して、近所の水素ステーションの営業時間が長くなればもっと嬉しいです。

水素が空になるまで走ってみた

2020-02-11 23:23:28 | メンテナンス
MIRAIは水素で走ります。私は、なるべく燃料は満タンにしておきたいタイプなので、普段は100キロも走らないうちに水素を充填しています。

ですが、燃料を使い切ったらどうなるのかということは、知っておいても損はありません。ということで、燃料ゲージが完全に空になるまで走ってみることにしました。

写真の状態で、燃料ゲージは残り2メモリ半。航続距離は110km。普段、1メモリも減らない状態で水素を補給していると、この状況でも結構ヒヤヒヤものです。


一番大きな数字が速度で、その下に2つ並んでいる数字の左側が航続距離、右側は満タンからの走行距離を表します。

いままで248.5km走って残り110kmですから、タンクが空になるまでには358.5km走れる計算になります。この数字についても、後で検証することにしましょう。

航続距離が70kmくらいになると、燃料残量警告灯が点灯するのは先日の京都ドライブでも確認した通りです。

いよいよここから先は未知の領域。


ゲージのメモリはついにゼロに。さらに、航続距離が7キロとなったところで、「燃料残量低下 出力制限中」のアラートが出ました。


出力制限中と表示されていますが、ガクッと力が落ちる感じはまったくなく、アクセルを床まで踏めばいつもとあまり変わらない調子で加速します。

いよいよ残り1キロとなりました。水素ステーションの近くには来ているのですが、心臓はドキドキしています。


おそるおそる走り続けると、ついに航続距離の表示が消えました。

走行上、特に変化は感じられず、このままもうしばらく走れそうではありましたが、流石にこれ以上のチャレンジは断念することにしました。そのまま水素ステーションに入ります。


この時点での総走行距離は350.3km。一番上の写真で、車が示していた総走行距離の見込みは358.5kmでした。

本気でタンクを空にする気ならもう少し走れそうですから、車の予測値にはほとんど誤差がないことになります。なかなか優秀です。

さて、ステーションで充填ノズルを車につなぐと、タンクの残圧(上のメーター)は約4MPaを示しました。ほとんど空っぽになっていることがわかります。


ここから充填をはじめていきます。空っぽから充填するのは初めて。

謳い文句通り、空の状態からでも3分くらいで満タンになりました。圧力は76MPaくらいまで上昇。このステーションは82MPa充填が可能ですが、これはあくまでも規格値なので、実際に充填できる圧力は様々な状況によって変わります。



ちなみに、下のメーターは充填機側のボンベの圧力です。水素の充填は、充填機側と車両側の圧力差によって行われます。したがって、上のメーターと下のメーターの目盛りが同じになったところで充填は終わりです。

多くのステーションでは、3段階にわけて充填する方式がとられていて、最初は60MPa程度まで一気に充填したあと、充填機側の圧力を少し高めてさらに充填、その後ダメ押しで、充填機側の圧力を少しずつ上げながら満タンにしていきます。

1段階目はどんどん入っていく感じですが、2段目は少し時間がかかり、最後のダメ押しの部分でもっと時間がかかります。全部合わせても3分くらいで終わるのですが。

入った水素の量は4.51kgでした。店員さん曰く、「ミライにこんなに入ったの見たことない」そうです。



ミライの水素タンク容量は122.4Lで、水素ステーションで充填すると約5kgの水素を入れることができます(トヨタ「1回の充填でどれくらいの水素が入りますか?」)。そう考えると、4.51kgはまずまずの充填量といえます。

タンクを空にするまで走ってみようという、今回の目的は達成できたといえそうです。表示のマージンもどのくらいなのかがよくわかりました。