MIRAI購入後、はじめて長距離ドライブに行ってきました。行き先は京都。1泊2日の往復です。
水素を満タンにして東京を出発。航続距離は400km弱を示しているので、少なくとも一度は水素の補給が必要なようです。
とくにエコランは意識しないで京都に向かいます。
120km/h制限になった新東名を走るのははじめて。工事区間が多く、120km/h出せるところは限られていたのが残念ですが、出せるところでは出します。
120km/hをキープしようとすると、強めの加速が必要な場面も出てきて燃費が悪化します。静岡県にはちょうどよい水素ステーションがなく、愛知県までは補給が不可能。
330km弱走って一旦高速を降りて、刈谷の水素ステーションに到着しました。
残りの航続距離は74kmで、ちょうど燃料警告灯が点灯。
ここまでの燃費は98.2km/kg。平均速度は86km/h。
静岡県内では100km/kg以上をキープしていたのですが、刈谷で補給すると決めてからペースを上げた結果燃費はやや悪化。もちろん、到達時間はだいぶ短縮できました。
満タンにした後は余裕で京都に到着。用事をすませて、久しぶりに伏見の街に出かけました。
伏見は水どころで、酒蔵がたくさんあります。月桂冠や黄桜は全国的にも有名ですね。
伏見は(「も」か)歴史の街。坂本龍馬襲撃事件でお馴染みの寺田屋前にて。
翌日は、ちょっと京都市内を回って帰路につきます。
写真は上七軒にて。
京都を出る前に、上鳥羽の水素ステーションで燃料補給。移動式ステーションでの補給は初めての経験。
トラックの荷台の中で、都市ガスを改質して水素をつくって、圧縮してMIRAIに充填します。
ここは充填圧力が70MPaで、それも初めての経験。充填圧力が違うので、満タン法での燃費計算はできません。
ここまで172km走行で、水素充填量は1.6kg。70MPaの充填量は少なく、航続距離は300kmほどにしか回復しませんでした。82MPaよりも2割ほど少なくなります。ここまで差が出るとは思わなかったのでびっくり。
もちろん、70MPaだろうと何だろうと、充填できるのはありがたいことです。この日は土曜日。開いているステーション自体があまりないので尚更です。
帰りも愛知県で水素充填しなければならないので、今度は豊田市に行ってみることにしました。せっかくトヨタ車を買ったことですし。
土曜日も営業していた、とよたエコフルタウン内の水素ステーションに到着。
水素に関する広報施設が併設されていて、様々な展示も楽しめます。
水素ステーションの機器も見学させていただけました。思いがけない素晴らしい体験。ありがとうございました。
都市ガスから水素を発生させる装置。都市ガスを加熱して、水蒸気と反応させて水素と二酸化炭素を発生させます。二酸化炭素は大気中に放出しないよう、機器のなかで回収しています。
ゴォーッという感じで炎が上がっている様子をのぞき窓から伺うことができます。装置自体も熱くなっていますが、手で触れないほどではありません(実際触らせてもらいました)。
このステーションも、充填圧力は70MPaで、満タンにしても航続距離は約300km。ここから東京までの距離がちょうど300kmなので、中間地点で一度水素を補給しなくては家に帰れません。
ところが、土曜日は静岡県内の水素ステーションは営業していません。あまり深く考えずに豊田に来たのでちょっと困ったのですが、近くの岡崎市に営業中の水素ステーションがあることがわかりました。そこは82MPaのようなので、満タンにすれば東京まで余裕で帰れます。
トヨタ町にあるトヨタ本社の脇を通って、岡崎の水素ステーションに向かいました。
岡崎のステーション。渋滞していたので、到着したのは閉店時間ギリギリ。ちょっと焦りました。
ちなみに、この岡崎のステーション、ENEOSのなかでは全国トップクラスの水素売上高を誇るそうです。
こちらの、都道府県別のFCEV補助金交付台数をみても、愛知県は東京を大きく上回って全国トップなんですね。
さて、豊田のステーションからは25キロほどの距離ですが、充填量は1.2kgになりました。82MPa充填の有り難みをシミジミと感じることができました。
航続距離も377kmまで回復。これで安心。
帰路は小休止だけで、写真も撮らずに一気に帰宅。4時間ほど走って無事に到着しました。
総走行距離は1005キロ、平均燃費は87.9km/kg、平均速度は69Km/h。
燃料代はおよそ14000円。レギュラーガソリンを141円/Lとすると(e燃費より)、ガソリン車に換算した燃費は10.1km/L。以前お知らせしたいつもの燃費とほとんど同じでした。
ガソリン車やディーゼル車だと、市街地チョイ乗りと高速道路主体のドライブの燃費の差が大きく、後者ではかなりよい燃費をマークすることが珍しくありません。
MIRAIはそうではなく、高速で早めのペースで走ると燃費が伸びない傾向があるようです。定量的に比較したわけではないのですが、少なくともそういう印象はあります。
この印象は、早めのペースで走ったときの燃費が悪いというだけではなくて、市街地チョイ乗りの燃費が優れているということの副作用でもあると思っています。普段の燃費がいいから、高速で伸びる感じが薄いということです。
ドライブを終えた翌日、近くの水素ステーションで水素を補給。はじめて充填渋滞に遭遇したので、記念に撮影。
往復1000キロのドライブで、色々なことがわかった楽しい週末でした。