四つ叉氏 その９

未来は四つ叉さんにしがみ付き
「女に生まれたかった」
「この体が恥ずかしい」
と泣きじゃくった。

勿論嘘泣きである。

四つ叉さんは
未来をぐっと抱きしめ
「おれがすべて面倒を見てやる」
「将来俺との結婚を考えて付き合ってくれ」
気のいい、そして優しい四つ叉さんは
未来に真剣にそう伝えた。

「嬉しい！」
「ほんとに信じていいの？」
未来はお鍋の恋人と同棲していることも隠し
四つ叉さんに詐欺トークをした。

「手始めに早速明日未来に１０万円用意するよ」
「毎月１０万円ずつ生活費を助けてやるよ」
四つ叉さんはそう言って未来を抱きしめた。

未来は心の中で
「ウザっ・・・」
「アタシ女にしか興味ないってーの」
と言いながら

言葉では
「ありがとう」
「感謝してます」
「アタシのこと信じて」
「あたし嘘はつかない」
「騙したりしない」
と早くも詐欺トークで四つ叉さんを挑発した。

「ああ！信じてるよ」
「初来の俺の嫁だからな」
四つ叉さんはそう言って未来の唇に自分の唇を合わせた。

「こいつまったくうぜーんだよ」
と心の中で叫びながら
未来は四つ叉さんとDeepキスを交わした。

「気持ちを悪ぅ～」
と未来は心の中で叫びつつも
これも詐欺の為、これも詐欺の為
と言い聞かせて
四つ叉さんとキスしていた。

この後はまた次に機会に

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