四つ叉氏 その７

未来は四つ叉氏をわざとホテルのバーに誘った。

何故誘ったかって・・・
性悪腹黒の未来！
そこはちゃんと後の計算あってのこと。

ホテルバーの夜景の見える場所に２人は座った。

四つ叉さんは
未来さん何飲みます？
と尋ねると

未来は
アタシシャンパンが飲みたいわ・・・
好きな四つ叉さんと一緒だから嬉しくて・・・
心にもない事を言った。

シャンパンが運ばれてきて２人は乾杯！
四つ叉さんは俺と未来の前途を祝して・・・
乾杯！
と言った。

酒が進むと未来は少し酔った振りをして四つ叉さんに寄り添った。

ねえ四つ叉さんほんとにあたしのこと好き・・・？
アタシオカマよ・・・
未来は得意の詐欺言葉で巧みに四つ叉さんを挑発した。

何言ってるんだ・・・
未来は綺麗な女性だよ・・・
すっかり未来のペースに乗せられた四つ叉さんであった。

すると突然未来は息苦しいと言い出した。
もちろん芝居である。
そんなこととはつゆ知らず

四つ叉さんは
未来さん大丈夫・・・・？

すかさず未来は
少し横になればすぐ直るの・・・
時々こうなの・・・
折角のデートなのにごめんなさい。
と何時もの詐欺トーク

四つ叉さんはマネージャーを呼び

すみませんが連れが気分が良くないようなので、少し横になれるところはありませんか？
尋ねると
マネージャーは
それでは１部屋お取りしますので、そちらで少しお休みになられては・・・
と言うと
すぐにフロントに連絡し
部屋を用意してくれた。

未来は段取り通りと心の中で笑いが止まらなかった。

この続きはまた次ね！

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