もこを病院に連れて行った。
特に重大な病気とかではない。
早くすんだので、病院のすぐ近くの、
「梅林寺に行ってみるか。梅にはまだ早そうやけど。」
臨済宗梅林寺
久留米藩有馬家の菩提寺である。
また、
私が通っていた高校のすぐそばでもある。
厳しい修行で知られる禅寺だ。
勅使門
見事な彫刻が施された門
有馬家霊廟
藩主の墓。
この記事を書きながら思い出した。
その昔、柔道部の合宿の折り、梅林寺ではないが、すぐ近くの禅寺で部員全員、座禅を組まされたことがある。
大体予測はつくと思うが、いい加減な奴だとたちどころに見抜かれた私は、警策で何回も叩かれた。
外苑に行く。
ここにはその名に因んだ梅林がある。
予想通り、開花はまだまだ先のようだ。
なかには、ほんの少し蕾をほころばせているのもあった。
蝋梅は黄色い花を咲かせていた。
梅林寺は久留米篠山城の西側に位置し、眼下には筑後川の河原が広がる。
かつて、こんな麗らかな日差しの午後は、
授業を抜け出して、この河原で寝転がっていたもんだ。
・・・タバコ吸いながら。
警策でひっぱたかれて当然な私であった。