10年前、
もこが我が家にやってきたのは、生後2か月になろうとする頃だった。
親犬から離され、夜泣きでもせぬかと心配したが、その日から、ずっとこの家にいたかのように、馴染んでくれた。
最初の日から、私の腕の中で寝た。
以来、
毎晩、私の布団にもぐりこんでくる。
今でも、私が床に就くとすかさず、ジタバタと私の布団に頭から突っ込んでくる。
しばらく、布団の中でじっとしているが、息苦しくなると反転、私の顔のすぐ横に鼻先を突き出す。
最近、歳とってきたせいか、もこは鼾をかくようになった。
小さな犬だ。
大きな鼾ではないが、なにしろ耳元である。
グググ、、、、グピピ～～
グググ、、、、グピピ～～
グゴ、グゴ、、、
・・・眠れん。
そういや、布団の中のこいつの寝顔って、撮った事あったっけ？
どうせ、眠れそうにないと、枕元の携帯に手をやり、
パシャリ
寝癖が酷い。
どこが眼やら口やらわからんやん。
その時
「うん？」（家内）
ありゃ、フラッシュのせいで起こしたかな？
また、なんか言われるぜ。
・・・・・
「クコーーー」（家内）
寝言かよ！！
