こんな所にいる。
八女市黒木町霊厳寺(れいがんじ)。
八女茶発祥の地である。
画像左寄りに、不穏当な形の奇岩が見えるが、今は触れない。
境内の奥は、県立公園になっている。
ここで、
雁俣山&五家荘の後日談を、少し挟んでおきたい。
家内の姉達は、五家荘の帰りは、我が家でお泊まり会である。
晩ご飯を食べながらも、一向にお喋りが止まる気配が無い。
「明日は黒木の霊厳寺に行こうか。ガヤガヤガヤ」
底知れぬスタミナを持つブーフーウー。
翌日もお出かけらしい。
「ヒロちゃん、どうする?」
何だか疲れてしまった私。
「私行かないアルヨ。3人で行くアルヨロシ。」
ところが、帰ってきた3人の話を聞くと、中々面白そうな寺である。
チェ、
やっぱり、ついて行けばよかった。
そんな訳で昨日である。
「俺、今から霊厳寺に行ってくる。」(私)
「そんなら私も行く。座禅岩、最後まで登ってないもん。」(家内)
座禅岩とは・・・
一つ上の段から。
(りょうごんどう)と読むらしい。
座禅修行の場との事。
木段が続く。
境内の奇岩は、県指定の天然記念物となっている。
座禅岩登り口。
凝灰岩の一枚岩らしい。
上り詰めると、両脇は断崖絶壁となっている。
中々スリルのある細尾根である。
突端が座禅岩らしい。
開山栄林禅師。
眼下に見えるのは、霊厳寺の瓦屋根。
下っ腹がムズムズしてくるような高度感である。
正面の斜面には、茶畑が広がる。
営林禅師の教えを受け継ぐ八女茶。
現在、茶の木に黒い覆いを被せると言う、独自の進化を遂げている。
さて、
座禅岩まで来ると、冒頭の穏当ならざる奇岩が視野に入ってくる。
「あれが珍宝岩よ。」(家内)
これ!はしたない。
そんな事、大きな声で言うもんじゃありません。
しかしまあ、
そう言う名前なら、そう呼ぶしかないか。
「チンポウ岩があれやろ。あれが地蔵岩で、こっちが仲人岩?」
「違う。チンポウ岩の隣が、・・・」
座禅岩の上では、チンポウのオンパレードである。
営林禅師の嘆きが聞こえてくるようだ。
黒木の街中まで降りてきた。
旧黒木駅。
旧矢部線の始発駅である。
駅前には、無料の駐車場がある。
黒木の大藤。
残念ながら、チャイナウイルスの影響で、2年連続大藤祭りは中止となった。
後征西将軍良成親王手植えの藤。
樹齢600以上、国の天然記念物に指定されている。
鯉の泳ぐ通りには、良い酒蔵が二つある。
こっちの酒蔵は閉まっているようだが、
「お、こっちは開放って書いとるやん。入るぞ。」
薄暗い酒蔵内には、めくるめく試飲コーナーが!
「試飲してもいい?」(私)
「ダメって言っても、どうせ・・・こらー!言い終わる前に飲むな!!」(家内)
数分後、私の手に、数本の酒瓶が握られていたのは、言うまでも無い。
家内の運転でグリーンピア八女へ。
子供が小さい頃には、よく遊びに行ってたものだ。
「あの時は子供らが水に突進して・・・」
「そんなことあったな。」
「当時は馬車もあったやんね。」
「あの辺りで、弁当広げて食ったな。」
ここは、思い出詰まった場所なのだ。
明治の館。
福岡中州にあった大同生命ビルを移築したもの。
最後に、道の駅たちばなへ。
2~3の買い物を済ませたら、
昼飯だ。
ズルズルズルー
たまには醤油もいいものだ。
それはそうと、
今日の酒は、どれにしようかなー。
華やかな生原酒もよかったし、キレのある純米吟醸も捨てがたいし、
そうだ。
いっその事、全種類飲むってのはどうだ。