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Tシャツとサンダルの候

紅葉の英彦山を行く その壱

「山に行ってくる。ジムニー貸してくれ。」

 

家内にそう告げ、向かった先は、

 


英彦山である。

紅葉が見頃らしい。

 

例によって、どのコースで登るかは車中で思案。

いつもの行き当たりばったり方式である。

そう言えば去年、

南岳から下山途中の尾根から見た、中岳斜面の紅葉が鮮やかだった記憶がある。

南岳から中岳を目指すとするか。

南岳に登るなら、表参道近くの駐車場が良かろう。

最寄りの無料駐車場に車を停め、山靴の紐を締め、ザックを担いだら、山登り開始である。 

石畳を行く。

紅葉目当ての登山者で、いつにもまして参道は賑わっていた。

 


奉幣殿を過ぎ、少し上った先の分岐を、

 

予定通り、南岳方向へ。

 

あれだけたくさんいた登山者は、誰もこちらのコースを選ばないようだ。

急に山道が淋しくなる。

大雨により流れ落ちた間伐材で埋め尽くされた斜面。

道を塞ぐ間伐材は、ルートを非常に判りづらくしている。

何度も立ち止まり、ルートを確認しながら登る。

漸く登り切った。

そこには明るい日差しを浴びた紅葉が待っていてくれた。 

赤や黄色のシャワーを浴びながら歩く。

実に心地よい。

スキップしたいくらいだ。

但し、実際はそんな事はやらない。

もんどりうって転んで、鼻血の一つも流す羽目になるからである。


と、ウキウキする様な時間も束の間、

何処までも続くかのような急登の始まりである。

ここがこのコースで、一番キツイ登りだ。 

ゼーゼーヒーヒーと喘ぎながら、ひたすら歩を進めるしかない。

材木岩。

ここを過ぎると、この急登もあと少しだ。

ブヘー

終わったぜ!!

急登が終わったら、ご褒美であるかのように、また紅葉が癒してくれる。

 

 

南岳稜線が木々越しに見えてきた。

 

 

南岳尾根に出た。

ビューポイントから中岳斜面を望む。

 

思った通りだ。 

目にも鮮やかな紅葉である。

去年より良いかもしれない。

南岳コースの選択は間違ってなかったようだ。

 

ここから先は、鎖場が連続する岩場となる。 

 

 

紅葉を横目に見ながら鎖を掴む。

 

 

南岳到着。

 

山頂にあった立ち入り禁止の避難小屋が、いつのまにか撤去されていた。

代わりに真新しいテーブルとベンチが設置されている。 

昼食休憩は中岳でしようと決めている。

南岳は、さっさと降りよう。

ただ、

ここからでも、中岳山頂からのさんざめきが聞こえてきている。

相当人が多いに違いない。 

中岳へと続く尾根を彩る木々達。

 

中岳到着。

 

こりゃダメだ。

まだ一度も休憩していないが、ここも通過だ。

予定していなかったが、北岳まで行ってみるか。

 

 

続く

コメント一覧

minou_yamatai
コースは外れてないけど今回はパス!
次回ね。
Tomi
https://nanshoto.blogspot.com/
望雲台の方は行かなかったの?コースから外れてるのかな。
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