「10時40分頃、大潮らしかぞ。今から行くか。」
「あー、行く。」
ブイーーーン
と、ハンドルを握って向かったのは、
例によって東与賀干潟である。
この日の潮高は5.5m。
到着したときには既に、足元まで潮が上がってきていた。
あら、どこかにお出かけですか?
着いたばっかりなのに。
頭上をクロツラヘラサギの一群が通り過ぎて行った。
クロツラはいなくなったが、それでも目の前には、水鳥の大集団が浮かんでいる。
その大半はツクシガモである。
アオサギ軍団に占拠された流木。
ダイゼン?
何故か行儀良く一列縦隊に並ぶセグロカモメ。
中央の茶色は何だろう?
ダイシャクシギかな。
何を狙っているのか、汀にはバズーカ砲部隊が並ぶ。
少し潮が引いてきた。
干潟の鳥達のランチタイムの始まりだ。
ハマシギ
ズグロカモメ
冬羽から夏羽へと変わり、その名の通り頭が黒くなっている。
こいつなんかは変身の途中らしい。
中途半端なマダラである。
ふと振り返ると、シチメンソウが芽吹いていた。
ブルル
寒くなってきた。
飯食って帰ろうぜ。