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ミンクのつぶやき

何気ない日常生活や時には短編小説を載せる事もあり。

2012-04-27 23:32:23

2012-04-27 23:32:23 | 短編ストーリー
同じ家に住んでいても成人すると時間帯はずれる


ましてや仕事をお互いにしていると中々顔を会わすことも難しい

だからこそ会えた日はなるべく話をしたい。

本日は久しぶりに息子と娘と時間差はあったけど話ができた
素晴らしい事。


娘は職場の悩みを話してくれた、話す事で気が晴れるなら母を使ってほしいし多分彼女はそれで気持ちが休まるかと。息子は逆にお互い興味ある会話ができる
最近の我が家の状況です〓


これって大したことないけどとても大切な家族の会話だと思います〓

ある出会い

2011-12-24 13:06:59 | 短編ストーリー
彼女が彼に最初に出会ったのはバイト先のスナック。
 いつものように勤めが終わり、バイト先に向かった彼女。
 その日は、ある会社の忘年会の二次会が行われていた。
 
 早速接客に追われる彼女はふと視線を感じた。
振り向いたときに眼と眼があった。
 お互い一目惚れだった。
 宴もいよいよ終盤に向かったときにチークタイム。
 勿論、彼と踊った。自然な流れで。
離れる瞬間彼か一枚のメモが手渡された。
 
 全ての営業が終了した深夜0時。
 彼女は急いで自宅に戻り彼からのメモを開いてみた。
 そこには彼の名前と電話番号が書かれていた。
 
 運命を感じた瞬間だった。
 それが二十歳になったばかりの頃。
 
 二人の交際は順調だった。
 毎日が楽しく週末になると彼のマンションへ向かった。
 
 二人で旅行に行った。
 沢山沢山、二人の時間を過ごした。
 まだ二十歳になりたての彼女には全てが目新しく彼に大人の男を見た。

 このまま続けばいいと思っていた、彼女も多分彼も。
 
 二人の仲が終わったのは彼女が二十一歳の誕生日の直前。
 彼には別居中だが奥さんが居た。
勿論、彼から聞いて彼女も知っていた。
 結婚なんか望んでいなかったはず。
 だけどいつしか彼との生活を思い描くようになっていったの当然なのでしょう。

 そんな彼女の様子を見て彼も悩んだんだと思う。
 彼の出した結論は、まだ若い彼女をこれ以上縛っておく事はできないと。
  
 彼女にとって悲しい別れだった。
 そして彼も・・・・

 別れてからたった一度だけ彼から彼女に電話があった。
 酔った勢いでの電話は「大好きだよ。ごめんな。」だった。

                           END

 

クリスマスカラー

2011-11-28 19:04:24 | 短編ストーリー
街はクリスマス一色。

街路樹は美しい光に包まれ、クリスマスソングが響き渡る。

人々は忙しいげに足早に帰宅を急いでいる。

会社帰りのパパさんだろうか?

大きなプレゼントを抱えている。

余りに中身が大きくて後ろからチョコッと覗いているのはワンちゃんのシッポ?

きっと娘さんへのプレゼントなのだろう。

まだ若い感じ。
きっと初めてのおこさんなんだね。

改めて回りを見渡すと手に手に各々プレゼントらしきものを抱えていたり、クリスマスカラーのショッピングバッグを持っている。

ケーキを持ってる親子連れも見られる。

皆これから家族でクリスマスのお祝いをするんだね。

いいね。

皆の顔が幸せそうに輝いている。


さて、私も今宵はクリスマスカラーに彩られてみようかな。

成人した子供たちはそれぞれ忙しいが私は私でクリスマスを楽しもう。


特に寂しさは感じない。
だって沢山の思い出を子供たち方から貰ってるから

今夜はホワイトクリスマスになるといいなぁ。

詐欺師なのか?

2011-11-22 21:32:46 | 短編ストーリー
「結婚しよう。」
 「・・・私なんかで良かったら。お受けします。」
 「やった~~!ありがとう。大切にするよ。」
 「良い妻になります。よろしくお願いします。」
 「勿論だよ。大切にするよ。ところでさぁ、部屋を取ってあるんだけどいいよね。」
 「アツ!今日はちょっとごめんなさい。妹が来てるので・・・」
 「そっかぁ、残念だけど仕方ないね。」
 「本当にごめんなさい。もっと早く知っていれば妹に言ったんだけど。」
 「いいさ、又直ぐに会えるから。だよね?」
 「はい、いつでも会えるわ。」
 「あのね、実は後で渡そうと思っていたんだけど、これを先に渡したい。」

 取り出したのはダイヤが散りばめられた2カラッとはあるだろうと思われる指輪。
 「これが僕の愛の証だ。受け取ってくれるよね。」
 「素敵な指輪ね。ありがとう。愛してるわ。」
 「僕もだよ、沙織。」
 「そろそろ帰らないと妹が来ちゃうわ。」
 「わかった。送るよ。」
 「いえ、大丈夫よ。あなたはお酒を飲んだから運転はいけないわ。タクシーで帰るから心配しないで。」
 「そうだね、いけないよね。飲酒運転は。ゴメンね。沙織。」
 「じゃ、又連絡してね。あなたのご両親にもご挨拶に行きたいわ。」
 「うん、沙織なら一発で気に入られるよ。だって僕が選んだ人だから。」
 「ありがとう、おやすみなさい。」
 沙織はタクシーに乗り込むと行き先を告げた。
 「青山一丁目までお願いします。」
 「沙織、着いたら連絡してね。遅れなくてごめんね。」
 「大丈夫よ。家に着いたら連絡します。居はありがと。」

 タクシーが走り出すと沙織は運転手に
 「上野駅に行ってください。」

 沙織は上野から山手線に乗って新宿に出た。
そこから更に中央線に乗り換え三鷹で降りた。
 かなり人気もない道を歩いていく。
5分ほど歩くとちょっと古ぼけたアパートにたどり着いた。
 「ただいま。って言っても誰も居ないか。」

玄関に靴を放り出したまま沙織はベッドに倒れこむ。
(やったね。このダイヤって幾らになるかなぁ。全く甘い男だよね。たった数回あっただけで結婚しようなんて馬鹿だよ。世の中そんなに甘くはないよ。世間知らずだよ。)
沙織はベッドサイドにあるタバコを抜き取ると火をつけた。
(大体、私と結婚しようなんて冗談にもほどがあるよ。男なんか偉そうにしているだけでさ。うそつきばかり。だから私は教えてやるんだ。世の中そんんなに甘くはないよって。これは授業料だね。)


そのとき携帯だ鳴った。
 「もしもし、香織?」
 「うん、どうしたの?」
 「明日、良かったら会えないかぁ?」
 「勿論、OKだよ。いつものお店でいいの?」
 「うん、7時でどうかなぁ。大切な話があるんだ。」
 「何?」
 「それは明日話すよ。きっと沙織も喜んでくれると思うよ。」
 「何だろう?楽しみだわ。じゃ7時にね。」
 「おやすみ。」
 「ハイ、おやすみなさい。」

 (やったね、今度は幾らになるかしら?」
 
 沙織は呟いた。 
 
 果たして彼女の正体は?

 本当の名前は?