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にざかな酒店

仮想悪夢研究会、今回は仮想味覚

というわけで、このネタはちゃんとほりさげればだいぶかけそうなのですが、今回はイッパツネタっぽいネタで。
仮想悪夢研究会(仮想味覚研究会?)

Rが言った。
「今回の議題は、結構言及されてるかもしれないネタだが、言うぞ!
ふちがみとふなとのロールケーキの歌は、誰もいなくなったではないかと」
丁度食卓にはロールケーキが乗っている。Rがちゃんと用意したのであった。
「なるほど、食卓のミステリーか。ありそうだな」Aが答えた端から、Fがそのロールケーキにフォークをたてる。ちゃんと歌のように、皮とクリームは別々にはいで食べるのであった。
「そういえば兄さん、こないだ『つまみぐい文学食堂』読んでなかった?面白そうだから、次貸してほしいわ」
「おう、いいぞいいぞ。なんせな、もうこれとんでもない食卓ネタばっかりだからな。これを読むと、誰だ、食べ物は絶対おいしくて幸福に描写しないといけない空気を出しているのは!って言いたくなる」
「暗黙の了解っぽくなってたもんな。そういうの。宮崎アニメの悪役とは一緒に飯食いません、とかさー」FにならってTもロールケーキにフォークをたてた。
「そうそう、そういうのそういうの。このつまみ食い文学食堂は、まずそうな料理にこそ、文学的要素が光る、みたいなことがかいてある。そこにない不在の食べ物、とかな」
「食べ物が文字だから?」
「ちゃんとそういう文学も紹介されてて、薄給でレシピ本かいあさってとにかく食べ物を夢想する話とかもあるみたいだぞ。」
「究極の食べ物は、ってたいてい人肉食いにされるけど、ほんとの究極は幽霊を食べる、とかもあったな」
「あら?Tも読んでたの?」
「さきに借りてたんだ、ごめんな」ちょっとFがふくれたのをみはからったタイミングで彼は謝ったのだった。もう、と軽く怒られる。
「セロリでETしよう」
「読んでない本のネタ、振らないでくれる?」
「俺らだって紹介の本しか読んでないからちゃんと中身はしらないさ」
「それにしてもひどいわ」
Fにしては珍しく結構ぷんぷんと怒っていたのであった。
「こういうの、なんとかも食わないって言わないか?」
「…食べ物ネタだけに、なかなかちゃんとオチてるじゃないか。なあ」
ちゃんとろおる、ろおる、のネタの通り、皿の上のロールケーキはみなによって跡形も無くなくされていたのだった。(終わり)
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