穏

昨日は、こがらし一号が吹き抜けて、
寒さと冷たさだけで
終日を終えたが、
今日は一転、
こんな穏やかな日が
あったんだと思う一日である。




訪れた人たちと
笑顔のひととき、
こんな日は
あとどれくらい続くかと、
天気話にまた花が咲く・・・。





今日の一日（ひとひ）、
秋色の風景がいい・・・。



　　　　　　　　　　　　合掌

鼻

鼻孔をつく冷たい空気に
秋がまた深まったものと得心する。


言い訳のできない、
季節の変化である。


台風が去れば、
今度は冬への準備だ。
終わらない今年の総括を
考えながら、あれこれと
冬物支度に追われていく。



今日の一日（ひとひ）、
時折強い風に煽られている・・・。



　　　　　　　　　　　　合掌

荒

荒れる天気をどこで見ているか。

それで
印象は随分と違うものである。


山間で見れば、樹々の唸り声に驚き、
海辺や川沿に見れば、水の脅威に晒されよう。

このいずれをも、体感させるのが、
いわゆる都市災害と考える。

地下への浸水、
高層ビル群のうなり、
そして飛び交うものすべてが凶器と化す危険。


どこにいても自然の脅威を
忘れることはできないのである。




今日の一日（ひとひ）、
台風一過のときを刻む・・・。



　　　　　　　　　　　　合掌

米

新米が出そろう季節である。

多くの農作物の収穫を迎えるなか、
お米の豊作はうれしい知らせだ。


八十八の手間をかけて実る稲穂が
心も腹も満たしてくれる。

炊きたての一杯に感謝して
いただくとしよう。




今日の一日（ひとひ）、
白き粒の有り難さを噛み締める・・・。



　　　　　　　　　　　　合掌

繰

よく晴れた秋空である。


週末はまた台風の通過が
危ぶまれるそうだが、
この澄み切った天の
一体どこからやってくるのかと思う。


晴れれば、雨を気にして、
降れば、晴天を願う。



そういう気持ちの
繰り返しのなかで
人も自然も年を
重ねていくのである。




今日の一日（ひとひ）、
幾重にも連なる雲がいく・・・。



　　　　　　　　　　　　合掌