終戦から77年。
両親や祖父母からきいた当時の話は
断片的で、遠い記憶の彼方となった。
今思えば、もっと聞いておくべきだったか、
いや、身内でも聞けないという気持ちもある。
ただ時代が変わって、
歴史の一つに位置づけるには早いのではとも。
遠いようでまだ手繰り寄せられるところにある。
合掌
終戦から77年。
両親や祖父母からきいた当時の話は
断片的で、遠い記憶の彼方となった。
今思えば、もっと聞いておくべきだったか、
いや、身内でも聞けないという気持ちもある。
ただ時代が変わって、
歴史の一つに位置づけるには早いのではとも。
遠いようでまだ手繰り寄せられるところにある。
合掌
商業施設などは照明の一部を
消しているところが普通になった。
これは言わずとしれた節電の一策。
商品棚の薄明かりというのは、
どこか懐かしさがあって不便など感じない。
薄暗いと言っても十分に見える程度なので、
以前が明るすぎたのだろう。
幽かさや仄かさといった感覚をもう一度
暮らしに取り入れていけば、
明るさの加減も程よくなろうか。
合掌
お香のにおいが
人生の転換期を思い起こさせる。
決して大げさな話ではなく、
つまりは命をおくったことである。
これは敬虔ならずとも
仏教を信奉する立場の私見である。
故人を思い出すため、
いや、今手を合わせて静かに時を刻む証。
いくつもの出来事が細い煙に浮かぶようである。
合掌
各地の混雑具合を時間単位で
見ることができるのも現代風か。
ことさらに驚くこともないが、
三年ぶりの混雑に気持ちは複雑だ。
これが本来の姿と見れば安心だし、
感染拡大の起因になりはしないかと
いつもの不安もまとわりつく。
大移動をみながら、何事もなきよう、
そう願うばかりである。
合掌
昭和でいえば、今年は九十七年とのこと。
そう数えると、かの時代はずいぶんと
遠くなったものである。
こんな見方を持ち出すのは世代がゆえ。
平成生まれの人は気にもしないだろう。
あと三年で昭和百年。
自分だけの節目へ、心していきたい。
合掌