●はじめに
<ラッフルズホテル>
2010年12月03日(金)~12月06日(月)まで1泊4日で、クリスマスイルミネーションの美しいシンガポールへ行ってきました。
同行者は旅行記に何度も登場している胃腸の強いKさん。
2人ともシンガポールは2回め(1回めは別々に旅行)で、正直もう一度行きたいという国ではありませんでした(^^;)
シンガポールはきれいで、食べ物も美味しいけど、見どころはそれほど多くなく(と思っていた)、ブランド品のショッピングに興味のない私たちは1回行けば満足って感じでした。
そんなシンガポールへ再び行くことになったのは、親しい友達のNさんが1年の予定で赴任したので、シンガポールにいる間に会いに行こうと思ったからです。
休みが取れないので、金曜の夜発~月曜の早朝着パターンの1泊4日弾丸ツアーになりました。
なつかしい友達に会っておいしいものを食べて帰ろうって軽く考えていたけど、これが意外と内容の濃い旅になり、とっても楽しかったので、もう1泊した~い、また来た~いと思うようになった自分にびっくりでした。
1泊だけなので、思い切って憧れのラッフルズホテルに泊まることにしました。
このホテルの素晴らしさも、シンガポールが好きになった大きな理由の1つだと思います。
このページは写真が少ない(撮っている場合ではなかった!)ので、文章と関係ないけど、ラッフルズホテルの素敵な庭の写真を使っています。
~2010年12月03日(金)~
●波乱の出発
シンガポール1泊4日のちょっとそこまで感覚の旅行なのに、なぜこうもスムーズに出発できないのか!と思うほどハラハラドキドキの出発となった。
金曜日、バタバタと仕事を片付けて、夕方タクシーで難波へ。
予定のラピートにも乗れてひと安心。
関空19:45発羽田便の1時間前に到着し、「余裕、余裕~♪」と安心していた。
それにしてもおなかがすいた・・・でもKさんと羽田空港の新しい国際線ターミナルで夕食を食べようと約束していたので、飴をなめながら我慢した(>_<)
Kさんは少し前に伊丹から羽田へ飛んでいる。
新しい羽田空港をゆっくり見学したいと言っていた。
今頃、夕食のレストランも調査してくれているだろう(^^)
羽田行きの全日空148便は満席だった。
ほぼ定刻通り、飛行機は動き出した・・・と思ったら、「離着陸が混んでいるのでしばらくお待ち下さい。」とのアナウンス。
これはよくあること、と思っていたら、30分ほど待たされた。
●バードアタック~??
すると今度は「他の機材のエンジンに鳥が入ったので・・・」とアナウンスがあり、更に30分ほど待たされた。
皆さんおとなしく待っていたけど、ついに私の列の窓側のおじいちゃんがCAさんを呼び止めて文句を言いだした。
CAさんは「バードアタックのため、あんたらかんたら・・・誠に申し訳ありません。」を繰り返すだけ。
しばらくすると責任者のようなCAさんも来て、そのおじいちゃんに「バードアタックのため・・・」と、さっきのCAさんと同じことを言って謝っていた。
マニュアル通りなんだろうな(^^;)
おじいちゃんはあきれて「もういい!」と窓を見つめていた。
●ねんりょうほきゅう~??
私は段々あせってきた。
羽田23:30発のシンガポール行きに間に合うのだろうか。
新しい羽田空港でも楽しい夕食はあきらめられても、シンガポールへ行けなかったら悲しすぎる。
翌日出発できたとしても、ますます現地滞在時間が短くなって、行く意味がなくなってしまう。
それにKさんは国際線ターミナルにいるから、この便の遅延については何も知らなくて、私からの連絡を待っているにちがいない。
いろんなことがぐるぐる頭の中を駆け抜けて変な汗が出てきた。
携帯を使いたいけど、ずっと機内待機で使わせてもらえない。
乗客の中には堂々と使っている人もいたけど、CAさんに注意されていた。
CAさんに事情を説明し、携帯を使わせてほしいと訴えたけどダメだった。
雑誌を読んでも頭に入らず、やきもきしているうちに、やっと動き出した。
よかった~間に合いそう!って喜んだのもつかの間、なんと「燃料補給のため戻ります。出発予定時刻は23:00です。」だって~!!!
えーっうそーっ!絶対間に合わないよ~と泣きそうになっていたら、CAさんが近づいてきて小声で「前に来て下さい。今なら外に出て携帯が使えます。」と言ってくれた。
急いで通路へ出て、Kさんに電話するけど、何度かけても出ない。
仕方なくメールを打とうとしたらかかってきたので、事情を説明しようとしたらCAさんが「そろそろ出発しますので戻って下さい。」とおっしゃる。
慌てて「機内で食べる食料買っといて~!」とだけ言い残して席に戻った。
●羽田乗り継ぎ
この便で国際線へ乗り継ぐのは私を含めて2人だけで、2人とも同じシンガポール行きの全日空だった。
CAさんの説明によると、羽田到着後、係員が出迎えて、2人だけ専用車で国際線ターミナルへ連れて行ってくれるとのこと。
ホッとしたけど、果たして荷物は無事積み替えてくれるのか、今度はそれが心配だった。
結局2時間遅れで、23時羽田到着。
地上係員と私たち2人は広い羽田空港内を走り、専用車で国際線ターミナルへ移動。
そこでも係員が待っていてくれて、出国審査と手荷物検査を優先的に通らせてくれた。
そして遠い端っこのゲートまで必死に走る、走る。
もう汗だくだった。
走りながら、もう1人の若い女性と話をしたら、なんと日曜日に開催されるシンガポールマラソンに参加するというのだ。
友達と羽田で待ち合わせて、一緒に走るのを楽しみにしていたので、間に合ってヨカッタね~!と話した。
それにしても彼女、出発前からこんなに体力を使って大丈夫だろうか(^^;)
●無事しゅっぱ~つ!
ゲートでKさんの姿が見えた!
機内で待っててくれたらいいのに~って感動している場合ではなく、「お急ぎくださーい!」と言われ、すぐ機内に入る。
他の空港からも遅れて到着した人がいるようで、私たちはあまり目立たなくてよかった。
私は空腹で走ったので、もう倒れる寸前だった。
席に座ると離陸も待てず、Kさんが買ってくれたおにぎりとクリームロールを完食してしまった(笑)
おなかも満たされ、落ち着いてくると「乗れてよかったーっ!」と喜びが込み上げてきた。
ゲートで待ってるKさんのハラハラ度も相当なものだったと思う。
何度も係員に私を待ってくれるよう頼んでくれていたそうで、ありがたいことです(^^)
余談ですが、私たちが専用車で国内線ターミナルから国際線ターミナルへ移動したルートは、通常のバスルートではない近道ルートだったと帰国後知った。
その時はあせっていたので、どこを走っているのはさっぱり分からなかったけど、空港大好き人間としては、もっとよく景色を見ればよかったと後悔した。
●全日空の機内食
<スナックと水のパック>
<朝食>
夜中なので食事はなく、スナックと飲み物サービスだけだった。
スナックと水の入ったパックが配られた。
これは効率的でいいな~。
パーソナルテレビがついていて、映画や音楽、ゲームが豊富なので、寝なくちゃいけないのについ寝そびれてしまう。
結局2時間くらいしか寝てない。
到着前においしい朝食が出た。
~2010年12月04日(土)~
●シンガポール到着
飛行時間は約8時間。羽田発って結構かかるのね。
早朝6時半頃、シンガポールに到着した。
スーツケースは無事積み替えられていて、ターンテーブルで見つけた時は感動だった。
さすがプロのお仕事、すごい!
今回は1泊4日だけど、いつものように大きなスーツケースです(^^;)
シンガポールなので日本からボルヴィックは持ってきてないけど、ラッフルズに泊まるし、フォーシーズンズでシャンパンブランチもあるので、それなりの格好が必要だな~と思って、いろいろ持ってきたのだ。
海外旅行はいつもカジュアルな格好ばかりで、かしこまった場に慣れてないので、何を着ていいやら分からず、あれもこれも入れていたらスーツケースが必要になってしまったのだ(^^;)
重ね着をしていたので、空港のトイレでカーディガンやタイツなどを脱ぐ。
両替(1シンガポールドル S$=約65円)し、タクシーでホテルへ。
空港からラッフルズまで約30分で、16.40S$(約1,060円)。
フィリピンの記憶が新しいのであまり安く感じないけど、日本に比べるとかなり安い。
さすがに街はきれいで清潔、ゴミは全然落ちてなくて、浮浪者もいない。
雨上がりだったので、緑が濃くてきれいだった。