高知 歴史的建造物を再生した「林邸カフェ」

ずいぶん前の訪問になりますが、気になっていた高知県宿毛市（すくもし）の「林邸カフェ」に行ってきました。

林邸は、林有造（はやしゆうぞう）の邸宅として、明治22年（1889年）に建てられました。
3代続けて大臣を輩出した林家の邸宅は、支援者の集いの場でもあり、この地区の自由民権運動の本拠地として重要な役割を果たしたそうです。

2017年、林邸は宿毛市に寄贈された後、2019年4月に改修を終え、「まちのえき林邸」として生まれ変わりました。
邸宅内は料理教室やイベントに利用されたり、サイクリストやお遍路さんのため、外にはトイレ（24時間可）やシャワー室（9:00～16:30）が作られ、１階の一部はおしゃれなカフェになっています。

邸宅は、誰でも無料で見学ができるそうです。
さすが、高知！太っ腹ですね(^^)


林邸カフェのイチゴタルト

●林邸カフェ

高知県宿毛市中央3-1-3
Tel:  0880-79-0622
Open  9:00～16:00
定休日：月曜日（祝日の場合は火曜日）
　　　　コロナ感染対策のため、営業時間は変わることがありますのでお問い合わせ下さい。

＊林邸（Tel: 0880-79-0563）の見学は9:00～17:00です。（定休日はカフェと同じ）




林邸カフェの外観
古民家っぽい佇まいが素敵です。


中もおしゃれですね。
カウンターには様々なハーブティが並んでいます。


落ち着いた雰囲気で、居心地がよさそう♪




せっかくなので、珍しい「石垣島の香り華やか月桃茶」ホットにしました。


様々なハーブティーは購入することもできますよ。
おしゃれなデザインのパッケージですね。


「石垣島の香り華やか月桃茶」はほんのり甘くて、優しい香りに癒されました。


ケーキは、地元で人気のパティスリーSaigoのものでした。
私、パティスリーSaigoのケーキが好きで、お店で食べたこともありますが、今はテイクアウトのみなので、ここで食べられると知ってテンションが上がりました！
イチゴタルト、もちろん美味しかったです♡


おしゃれな雑貨も販売されています。


シンプルでおしゃれな雑貨が多いですね。


カフェでまったりした後は、林邸の見学です。
こちらが正門のようですが、見学はカフェの中から入りました。


林邸の案内図。
01が林邸カフェです。


左側の１階が林邸カフェで、右側の丸い屋根が林邸の玄関です。


玄関は、社寺のような丸みのある屋根が特徴です。


座敷と座敷の間の長い廊下。


庭に面した１階の座敷。
ここでは、懇親会やお茶会などのイベントが催されるそうです。


粋な欄間ですね。


梅とウグイスかな？


階段の下に立派な箱段。
階段は、現在の建築基準法に合わせて、1段の高さを低くしたので、全体に1段増えたそうです。


2階の座敷
襖を閉めると、1階と2階合わせて和室が8室あります。


2階の座敷から見下ろした裏庭。


2階、廊下の左側に見張り部屋があります。


少し高く作られた見張り部屋。
玄関を見下ろす部屋で、刺客や不審者をここで見張っていたそうです。


見張り部屋の奥は、月見の間。
ここでは、松田川と月を愛でながら宴会をされていたそうです。


隠し梯子。
林邸に集まった政治家を狙う刺客から逃れるため、床の間の畳を外すと、１階への逃げ道が作られています。
梯子で降りた先は　↓


奥の冷蔵庫のところになります。
１階のこの部屋は、料理教室などに使われています。


林邸を建てた、林有造（はやしゆうぞう）さん。
農商務大臣の前は、高知県知事（初代）だったそうです。
えらい方なんですね！
全然知りませんでした(^^;


庭に降りてきました。
ゆったりした造りで落ち着きます。


立派なお屋敷ですね。


私の好きな蹲踞（つくばい、茶室に入る前に手を清めるための手水鉢）がありました。
シンプルでいいフォルム♪
これは改修していないので、昔のままで歴史を感じます。

林邸の見学は以上です。
宿毛（すくも）にこんな素晴らしい歴史的建築物があるなんて、全然知りませんでした。
林有造さんのことも存じ上げなくて・・・高知の方、すみません(> <)

今回の訪問はカフェがメインでしたが、林邸はなかなか見ごたえがあって、面白かったです。
まだ行かれたことがない方は、ぜひどうぞ。
カフェでは食事もできるので、今度はランチに行きたいと思います。