新たなる扉を開くか否か……

先日打ち合わせをした人形好きなクライアントさんから連絡がありまして。

何かの仕様変更か追加オプションかなー……と、漠然と考えながら応対したところ。

「あなたに見せて貰った絵が印象深くって

　一晩中忘れられなくて悶々と過ごしちゃった」

まさかの作品に関する感想。

画風を気に入ったとは言われましたが、

完全にお世辞だと思い込んでいました。

本当にガチで気に入ってくれていたのですね……

↑ちなみにこんな感じの画風です

「リクエストして下されば何か描きますよ」

ニッコリと営業用ではないスマイル。

薄い本を販売していた頃のスケブ受付時の気分が蘇る。

「私が欲しいのはあなたが描いた絵ではなく、

　あなたがデザインを手掛けて作ったドールなの」

「はい？」

「あなたの画風を再現したドールが欲しい」

…………。

いや、あの。

お待ち下さいませお客様。

褒めてくれるのも気に入ってくれるのも嬉しい。

それは絵描き冥利に尽きるし光栄な事……

とは言え

それは無茶振りってもんじゃないかい⁉︎

そもそも画風って人形作りに反映させられるの？

こっちは知識も技術も皆無なんですけど……っ‼︎

浮かべていた笑顔が引き攣る。

頬の辺りがヒクヒクしてくる。

……マスクがあって本当に良かった。

「あなたがドール作家ではない事は理解しているし、

　無理な事を頼んでいる実感もあるのだけれど……」

材料費は出す。

デザインやカラーは完全にお任せ。

いざとなったら頭部だけでも構わない。

そう熱心に頼み込まれて、結局こちらが折れました。

まぁ……

人にお金を出して貰った上で新たな知識と技術を学べると考えれば悪い話でもないかも知れません。

上手く技術を物に出来たら、

自分のオリキャラ人形も作れるようになるし……

うん。

良い方に考えよう。

そんなわけで、これから人形作りに奔走します💦

オマケ。

クライアントさんに見せた作品を一部紹介。

↓

梅雨をモチーフにしたやつ

暑いから涼しそうな奴

さて、これからどうなるか……

現時点では想像すらつきません💦