簡単レベルなら

問題を解決するための力が足りないことに気づかなかったりするし

園子はやっと鬼塚さんに話しかけた

2016-09-14 18:31:48 | 日記
しっかり楽しんだので、あしたからの仕事もがんばれそうです。

鬼塚さんから電話をもらった次の週、地区の運動会の練習日があった。
元の練習の予定日は水曜日だったのが雨のために金曜日の夜に
変更になっていた。

電話を切る時に鬼塚さんは確かに
「次は練習でお会いしましょう」と園子に言ったのだった。
金曜日なら子どもを連れて練習にも行きやすい???水曜日なら無理かも
と思っていたけど。

                       ☆
園子達が小学校の運動場に着くともう数人の同じ町の人は来ていた。
その中に鬼塚さんの姿も見えたが、園子はあえて先に女性に挨拶をしに行った。

「こんばんは。お疲れ様です」
「あら???桃井さん、あなたもお疲れ様ねえ??今年もがんばってね」
「お疲れ様」

かなり年配の女性たちは優しく園子に声をかけてくれた。

それからほどなくして玉入れの練習が始まった。


「こんばんはっ」


気付いた鬼塚さんは園子を見るなり、左腕をぎゅっとつかんで引き寄せた。

「ちょっと、桃井さん水臭いんじゃないですか?
 長い付き合いなのに。
 ボク(小2の息子のこと)はすぐに、おじちゃーんと言って、
 走って来てくれたのに」

「は???はい???」園子は小さい声で言った。

り残ってしまうお別れ

2016-09-09 18:03:24 | 日記




どんなストーリーかと思われた方は、この本のタイトルで検索してみてください。

詳しくあらすじをあげながら感想を書いているブログや、挿絵などを載せているブログ、優しい生髮方法視点で表紙とあらすじを書かれているサイトなどに出会うと思います。そしてまた辛辣な感想にも?????。



もしかしたら今読んだら、私は違う感想を持ってしまうのかも知れません。

だからと言って、あの時に凄く好きだと思った過去の想いが消えてしまうわけではないのだと思います。



この本を手に入れようと思ったら、下に載せたAmazonからも古本として手に入れる事が出来ます。

でも図書館で借りようと思ったら、国会図書館での閲覧や全国で数館の図書館のみの扱いになってしまいます。

そう言えば学校の図書室には、色褪せたものが片隅に残っているのかもしれませんが。



何事も「残っていく」と言うことは至難の道なのかも知れません。



では先日もドラマ化された「時をかける少女」とどこが違うのかと、ふと思ってしまった成立公司のですが、それは他のメディアに取り上げられたか否かで明暗を分けたようにも感じたのです。



「時かけ」よりもこっちの方が断然好きだったと世界の片隅から叫んでも、もう中尾氏は2012年に亡くなっているので、その声が届く事がないのが残念のような気もします。










ゴメンね。

今までありがとう。

あなたに何の落ち度もないけれど、色褪せてしまったあなたとはお別れすることにしたのです。

だってあなたを見ていても、ずっとそばにいたんだと言う愛着の愛はあっても、ときめかないんだもの。

ううん。

本当はなんにでも未練がましい私だもの。お別れなんかしたくないんだよ。

でも勇気を出して「さよなら」を告げるの。

この先の人生を丁寧に生きるためにね。

結婚した時から、ずっとそばにいてくれたのに????

ゴメンね。

さようなら。

最後に、別れの珈琲を飲むよ。





と、言うわけで、最後に珈琲を頂いてから、そのカッ壹美健 水光槍プとしたのです。

えっ!?

お別れするのは夫とかじゃないですよ???  ^^





コーヒーカップも湯呑もペアで買うことが多いじゃないですか。

それなのになんでか夫のものからいつも割れて、その片割ればっか事が多い我が家です。

あっ、別に私が夫婦げんかの後に、エイッって投げつけているからじゃないですからね、あしからず



は子配は必要供の

2016-09-02 18:10:41 | 日記


 ロクは目を瞑ったまま大きく息を吐き出した。体には何も纏っていない。ただ柔らかい毛布だけが体を覆っている。キングサイズのベッドはロクの体を最適の堅さで受け止めている。左側に感じる質量はシスカのものだ。同じ毛布の中で、同じように何も纏わず、透き通るようなブルーと焦げ茶のオッドアイでじっとこちらを見つめているのだろう。強い視線の気配に加えて、穏やかだが熱い呼気、そして微かな体臭まで感じられる。
 シスカに応えられないのではないか?そういう心なかった。それは目的を果たすには充分な形態を保った。そして激しいものになった。
 光による刺激を断った脳裏に一瞬ナオミの影が現れ、そして消えた。避難民救済センターで頭に触れようとしたナオミの指に激しく噛みついたシスカ。一瞬の出来事に驚くナオミ。滲み出し、滴り落ちる真っ赤な血。ナオミは何故シスカに目を留めたのだろう?ナオミ生めない体だった。だからシスカを自分の子供にしたいと思ったのだろうか?ロクは今でも単純にそう考えることが出来ない。避難民救済センターでシスカを目にしたときからロクには予感があった。だから、ナオミがシスカを引き取りたいと言ってきたとき、強く反対したのだ。ロクはシスカを初めて見たとき強く引きつけられた。そして、その引きつけられ方に普通で無いものを感じ、シスカに近づくことを拒否したのだ。ナオミはシスカに何を求めたのだろう?それはこの世から彼女が居なくなってしまった今、確かめる術はない。
『ナオミお前の意思なのか』ロクはそう唇を動かしたが、声は出なかった。
 ロクはゆっくりと目を開けた。そこにはやはりオッドアイがあった。じっとこちらを見つめている。そして少し微笑んで、ロクの耳元に口を近づけた。
「僕をお嫁さんにしてくれないか」シスカは確かにそう言った。
 ロクにとってそれは驚くべき提案であるはずだった。だが、それは今の段階で実成立公司際に口にされると、受け入れるべき提案のように思われた。それよりもロクにとってシスカが再び“僕”を使ったことの方が驚きだった。
「僕?」ロクはシスカの目を覗き込みながら呟いた。
「ううんわたし」シスカは何でも無いという様子で訂正した。そして。
「わたしをお嫁さんにしてくれないか」と繰り返した。
「」ロクは静かにシスカを見つめている。
「わたしは危険物だ。だから熟知した者が取り扱わないととても危険なんだ」頬にプラチナブロンドの髪が降りかかる。
 シスカが唇を合わせた。
 ロクはプラチナの髪を両手で包み込んだ。
 それは合意の合図だった。だが、ロクにはこのままシスカとの生活を続けられないだろうという予感があった。
 一瞬、極北の厳しい風景が脳裏をかすめた。
 翼を広げた黒い双頭鷲の紋章と2つのミントグリーンのタマネギ型の塔を備えるアウクスブルク市庁舎を眺めながら、ヤスミンレーマンはカフェのテーブル席の椅子に腰掛け、コーンに盛られたアイスにとりかかった。春は本番になっていたが、アイスクリームを頭髮護理食べるにはまだ少し肌寒い。だが、チョコチップ入りのミントアイスは彼女の一番のお氣に入りだし、日の差し込むこの席なら問題はない。なにをさておいても今日はそんな気分だった。