先日も、満開の源平咲きの桃を、見つけて記事にしましたが。今日は家の近所で、とても大きな源平咲きの椿の木を見つけました。(やっぱり自転車に登って撮影w)そこで源平咲きの説明を少し・・・。
梅
皐月
白粉花梅・
桃・椿・皐月・白粉花、等に時々見かける、紅・ピンク・白の花が一本の木に、混ざって咲く「源平咲き」って種類だと思ってたのですが、どうも少し違うようです。
一本の木は遺伝子が一種類なので、一つの木(株)に形も色も同じ花が付くのが普通ですが、「源平咲き」は、赤やピンクの花の木に突然変異で色の違う細胞が混ざって、一本の木に2色の花や斑入りの花が咲くのですね。
ベンジャミンや竜舌蘭、折鶴蘭・紫陽花・沈丁花・柾(まさき)等の葉の白い覆輪模様や斑入り等も、この突然変異で色が混ざった物だそうです。
一本の植物に、2種類以上の遺伝子のある物を、植物学では「キメラ」と言うそうです。
又、「接木雑種」の木も「キメラ」と言います。(唯の接木は「キメラ」ではありません。)
キメラ植物は、一代限りで、出来た種を植えても、2種類の色や実がなることは無く、元の色が出るそうです。増やす時は、挿し木や、株分けで苗を作ります。
追記 桜の源平咲きを見かけないので日本植物生理学会に質問してみたところ、
「サクラにも枝変わりが起こりやすい栽培
品種も存在しますが、ウメやモモで見られるような源平咲きサクラは残念ながら知られておりません。」
との回答頂きました。(04月21日)
源平咲きの桃も満開♪ 「せいさく思案虫」
―参考サイト&画像を頂いたサイト―
珍しい梅(2005/4)日本科学者会議「女性研究者・技術者のページ」
枝変わり突然変異の分子メカニズムを探る「片山研究室」
枝モモやサツキの易変遺伝子 「自然の形と知恵」・技術者のページ
白粉花 「野辺の花 みすま工房」
梅 「SozaiRoom」
皐月 「季節の花 300」