神戸市の小学校の中では、学校の運営から独立した形の陸上競技部と言うのは当時ありませんでした。
私が美賀多台小学校のスポ活に参加した年に東舞子陸上競技部が保護者の間で立ち上げられましたが、
学校の先生と共同組織であり、まったく学校から独立した地域のスポーツクラブとして設立された
陸上競技部は神戸市の中では初めての事で、陸上競技連盟に所属しておられる小学校の先生方とは
一線を隔した存在で、当初は競技大会においてもなかなか受け入れてもらえない立場にありました。
しかしながら、今では美賀多台陸上部競技部は東舞子陸上競技部と共に神戸市の陸連主催の大会には
あって当たり前の組織として認識されてきています。
当初、陸連の小学生部門の先生方にとっては、東播地区や姫路地区にある選手を育てる目的の陸上部ではないかと
危惧されていたようですが、我々は走る能力のいかんにかかわらず、走る事が大好きな子供達の育成を
願って部員たちを指導している事を理解いただけるようになり、本来参加することが出来ない大会にも
オープン参加させて戴ける様になっています。
一方それに応えるかのように子供達も優秀な先輩を見て知らぬ間に早く走れるようになって行くと言う
願ってもない環境が整いつつあります。 また、美賀多台陸上競技部を卒部していく多くの先輩達も
すでに、高校に進学しまだまだ小人数ではありますが、気にかけてたまに遊びに来てくれるのも
本当に嬉しく、ありがたいことだと心から喜んでいます。
また、今コーチをお願いしている若者達も今や社会人に成長し地元にあるこの美賀多台陸上競技部を
盛りたててくれている事は私の最終的な目標でもあり、私や坂本副監督から次世代の美賀多台陸上部を
担ってくれれば至極の幸せです。 そのような環境が整うまでは何としても老体に鞭打って続けて行こうと
思っておりますので、来年もよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、本年も運営部の役員の皆様を始め保護者の皆様に心より感謝申し上げると共に、
厳しいと評判の私の指導に耐えてついてきてくれている部員に敬意を表します。
また、私のいい加減な指導方針に従って一生懸命指導してくれている坂本副監督はじめコーチの皆様
にもお礼を申し上げたく思います。 そして来年もよろしくお願いいたします。
美賀多台陸上競技部監督 大橋啓太
