背中合わせの二人

有川浩氏作【図書館戦争】手塚×柴崎メインの二次創作ブログ 最近はCJの二次がメイン

3月16日付 当地の夕刊からある投稿者の手記・全文掲載

2011年03月19日 16時56分22秒 | 雑感・雑記
【東奥日報】平成23年3月16日付 夕刊より 

「15日付本紙朝刊で報じられた東京都の石原慎太郎知事の発言に、怒り心頭に達している。

石原都知事は「津波をうまく利用して、我欲を一回洗い流す必要がある。積年にたまった日本人の心のあかをね。やっぱり天罰だと思う。(中略)
我欲だよ。物欲。金銭欲」と述べた。

石原都知事よ。私の娘夫婦は今、七ヶ月の子を抱え仙台市若葉区の避難所から、液状化現象の起きたアパートに戻れず、夫の実家に身を寄せている。そこだって若林区では大変な現状だ。
 
その娘が天罰を受けることをしたとでも言うのか。
私の初孫は七ヶ月でもう天罰を受けることをしたとでも言うのか。
生まれて間もないのに物欲や金銭欲があるとでもいうのか。

石原都知事は15日、記者会見を開き発言を撤回し謝罪したが、巨大な津波にのまれ、愛する家族や友人を失った被災者のいる避難所に来て謝るべきだった。

今石原知事がやるべきことは、首都のトップとして救援、復興の先頭に立つことで、被災者に「耳障りな言葉」を投げつけることではない。

目の前で津波の恐怖にさらされ必死にわが子を抱えていた娘の恐怖を思うと涙が止まらない。

今はようやく連絡が取れている。
メール画像で孫の無邪気な笑顔を見ると、この子たちが未来の復興の先頭に立つだろうと確信するのだ。

(十和田市・印刷業・57歳)


※掲載時は実名で載っておりますがここでは伏せました。

仙台に住む私の妹一家もようやく再開した高速バスと鈍行を乗り継いで、一日がかりでこちらに帰ってくることになりました。

市内は電気が戻ったものの、水がまったく出ず、給水車を待つ日々だそうです。
復旧見通しは今月末とのことで、3歳の息子のことを気遣い、県外退避を決めました。
自分たちの準備だけでも大変だろうに、当地も物資不足と聞いたのでしょう、メールで「何か要るものはないか」とたずねてきました。
「何もいらない。命ひとつがあればいい」と返信しました。

どうか無事で帰郷することを切に願っています。

安達薫




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