『XXXゴーマニズム宣言』

独自の感性で世相を斬る!!お気楽&気ままなお話を…熱く、赤裸々に語りまくる魅惑のブログ♪

グラス弓を塗り弓に・・・

2008-02-29 23:09:56 | Weblog
弓話ついでにもう一話…

2年前の事である
以前、書いた元某藩御用達御弓矢師宅に行った時の話だけどね

愛すべき弓人爺さんらと茶をすすり談話してたら
妙にゴツイ違和感のある塗り弓に目が行った…
何だあれ??

店主「おお~流石に気づいたかお前…てか、お前…気づくなよ

な…なんとグラス弓を塗り弓にしてるんだよコレ

貴方ほどの名工がこんな仕事すんのかよ??
良く引き受けたなあ~

店主「何度も何度も断ったんだよ。上手にゃ塗れんし、意味ないし、アホらしいし…
だけど頼む&頼むって頭下げるで仕方なく暇見つけて塗ってやったんだよ

良く見ると竹弓のように節があるんだよ
節のように見えるよう下地に細工したんだって(笑
でもちゃんと面出しして糸巻いて数回、漆塗ってるんだ
手を抜かない心意気…あっぱれ

理由は?? って聞いたら

店主「初めはなんかの大会で優勝した記念だとか言ってたんだよ
記念ならいいかと引き受け、塗り始めたら…後日、実は○段の昇段試験にグラスじゃNGだから…でも竹弓だとうまく引けないってさ」

なんだそりゃ~
一同大爆笑

グラス弓だっていいじゃん 胸張って試験で引け

まあ~グラス&カーボン弓をエアーブラシでカスタムするのはアリかな~と思う
でも昇段試験のためにそこまでするなんて…良く考え付いたな
そうしてまで受ける審査って何????

オレには理解不能

まあ~オレも曽祖父が5段だったらしいので同じ段位をとったけど…
そういえばオレ…初めから竹弓引いてたせいで
「何あいつ…?! 何様??」って白い目で見られてた(怒

馬鹿ばっかり
初心者は絶対、グラス弓使用って誰が決めたんだよ
う~これについては後日、みっっちりと語ろう…


ちなみにこれには後日談がある…

そのスーパー塗り弓の彼…昇段試験合格したんだって

そしてカーボン矢を少し加工して…どぶ漬風に

ここまで来ればある意味…気持ちいい

この人は尊敬に値するぜ










新弓・・我が家にやって来た・・・(-.-;)y-~~~

2008-02-29 17:14:07 | Weblog
今さっきの出来事である…

仕事してたら知人のS氏がオレを尋ねてきた
S氏は弓道の称号を持つ達人さんだ

この知人…グラス弓だと半端じゃなく凄い腕前なんだが
竹弓になると別人のようにオーラが無くなる
どうしてなんだろうね

どうやら弓を新調したらしく2張り持ってきた(2張りで20万円以上
「買っちゃったこれ凄いよ 強いじゃじゃ馬だよ 良ければ引いた感想を聞かせてくれないか??」
「離れが強烈 うまく矢所がまとめられない元気あるよ
と言う
他人の弓を引くのは気が引けるが、新弓に興味もあるんでオレんちの道場で引いてみた

2張とも同銘…スペックは弓力23kg 2寸伸 前竹焦がし (かえる弦) 

銘は…う~ん…伏せておこうかな

見た感じは素朴な白木弓 重量…普通かな 上下バランス…良し

相応の矢尺で引いてみた…

やや堅い感じ 新弓特有かな でも元気があるとは思えない

離れ…すっきり どこがじゃじゃ馬なんだ

一発目から的中 オレって素敵 

知人「どう?? 凄いあばれ具合でしょ??」

リアクションに困るオレ…

もう1張りはあきらかに鈍弓 コメント削除

こういった時、コメント困るよね?

要は射手の好みの世界なんじゃないかな~
オレ的にこれ素直な弓だと思うよ
今まで使ってた弓によって印象が変わるんじゃないの?
それに比べると…元気がいいみたいな…ってな感じ

そうコメントした  

知人は納得しないようでこう切り出す 
「お前なら…この弓…買い??」

う…核心を突きやがるな…YOU

「お前だから正直に言ってくれ
「どんな酷評でもいいからお前の口から聞きたいんだ
「俺、竹弓歴短いから判らないんだよ」
「例え…どんな評価でも受け入れるから…」

そこまで言われちゃ…いいでしょう

「オレの好みではないから正直…買わないかも この弓は可も無く不可もなく…
オレにとっては面白みのない弓だと…でもこういう弓ってマジで丈夫なんですよ」

知人「……

あまりに無言なんで可哀想になり

ちょっと古い「肥後三郎23kg伸び」を1張りあげちゃいました

知人…凄っげ~涙目で喜んでた

早速、引いてみる知人…
「これだよ これだよこの弓こそ俺の求めてた弓だよ

その姿を見て…

何だかムカついた…オレ


お礼に新弓1張り置いていった…

これ…どうしよう…









家督を継ぐ者

2008-02-29 11:51:47 | Weblog
オレの住む町は今、悩んでいる…
中央都市区画整理事業区域なのだ

お年寄り達は「どうせ私らの生きてる内には始まらん
と他人事のように言ってたが、どうやらそうではないようだ…
近年中に我が家の番になりそうなんだ…

正直、まいった… 事前準備を怠った。油断してた
オレ自身もすぐには来ないと思ってたからだ…
それでもオレはシュミレーションしてたけどね…
だれでもそうだと思うが…
オレは物事を進める時、積み木を積み上げるように構築していく
これで行ける…と思ったら、また崩してみる そして1から積み上げ作業を開始する
この作業を何度も何度も繰り返すんだ 情報&現状を精査しながら…
そして偶然が必然に…必然が確信に…
まだ足りない…
そうオレ的にこの件、GOサインは出てない状況だ…焦る

億単位の事業転換だから慎重にもなるよね

我が家は文化財的で特殊な店舗兼建物を所有する
移転&移築に対しては保障されるらしい(?)  しかし…
市としてはこの市のシンボル的文化財を遺し伝えて行こうという気はさらさら無いんだって
そのわりにはオレんちを市の広報などに多用する
本末転倒だ マジで文化に対して認識&度量が低い

オレは父の代わりに当主として今、我が家の存亡をかけた境地にいる
歴史的、節目に立つ…

ふっふふふふふ…ワクワクするぜ
生きてる実感するね~

この時代に生まれたオレの意味&理由ってこれの為だったのかな
そんな気さえする…宿命

家を継ぐってこういう事なんだろうね

まあ~心配すんな

ご先祖様…見ててくれ

これを機に当家は更なる飛躍を誓うぜ








宝さがしの続き♪

2008-02-28 16:04:04 | Weblog
…とうとう発見か
こんな処に隠すなんて何て怪しいんだ
つ~か、細工箪笥だったのかコレ…

手にした感じは間違いなくあれだ…
恐る恐る袋を開く…

わおwwwwwwwwwwwwwwww

刀拵え「御召鞘拵風? 螺鈿張の黒塗り」だ
す…すばらしい…&し…渋い…
そして重い これは刀身もあるぞ
呼吸を整え、精神統一…そして、ゆっくり&ゆっくりと抜く…

時が止まる…

鎬造り…刃紋は小沸のついたのたれ交じりの小互の目?焼きだしに影が立つ
地鉄は小板目に杢がまじりよく詰む。ねっとりと細かな沸が景色を作り、まるで相州の上工に勝るとも劣らない感がある…
ちょっと褒め過ぎか
なんだろう…冷たい水が滴り落ちるようなコントラスト

茎を見るのが楽しみだ 早速、純金で細工された目釘を抜く…

柄を引き抜く…

度肝を抜かれた…

「洛陽一条堀川住藤原国廣造 慶長十五年八月日」(たぶん)

万歳&万歳

な…なんと大業物で新刀最上作…堀川国廣ではないか

当家に伝わる…伝説とおりの名品だ
父も国廣だって聞かされてたらしい…
だけどそれは当家ごときにあるはず無いっていう代物だから
夢物語だろうと思ってたみたい

即行で発見登録したよ
これで名実共に当家…伝家の宝刀

ふっふふふ…今ではオレのモノ


ちなみに明治金貨は未だ見つからず…
たぶん祖父が飲み尽くしただろう…と父は語る…







我が家の伝説「親子で宝さがし」♪

2008-02-27 20:13:37 | Weblog
ふっふふふふふ…ちょっと聞いてくれ

「オレと親父のインディージョーンズ」

ここ数年のことだった…

ご先祖の遺した言葉に
「我が家のある場所に御守り刀を隠した」
「明治金貨をミカン箱に入れ、ある場所へ保管した」
と云う言葉あるらしい
父も子供の頃、そう聞かされてたらしい…
それを覚えてた祖父兄弟も探しに来たことあるらしい

夢物語だと父は云うが、オレは興味本位バリバリで一緒に探そうと呼びかけた
どうせ無いよ…そうだな~あったら刀はお前にあげるよ
この父の言葉でがぜんやる気満々

そして…2人のトレジャーハンターがここに集う

父とオレ…敷地図面、見つめ…宝探しを決行

数年前、オレが家を新築するにあたり150坪ある蔵を解体した
この時は古伊万里の大皿や陶器、焼き物、書画、他多数を発見した
しかし目的のモノは発見ならず

あとは庭にそびえたつ白衣観音堂の石垣山の下か?
文化財になりそうな勢いの母屋か?

とりあえず母屋をくまなく探した…探しまくった2週間
無い無い無い無い

決死の思いで屋根裏に上がる(初の試み)…
うちの天井は異常に高いんだよ (普通の家の二倍以上


おお~

白木弓があったよ
銘は…「柴田勘十郎」 創建当時から推測するとたぶん100年くらい前の作だろう
矢は大鳥の薄美尾一手 こりゃ~枯れて使えん
しかし流石は我、ご先祖 棟上祝いの儀式として本物の弓矢を奉納するなんて…素敵ing


半ば諦めかけてたその時…
ん?んん??
でっかい総ケヤキ風の和箪笥に不思議な細工がしてある…
奥行きがなんか変 妙な方向にスライドするぞ…
ん?さらに別方向にスライドするぞ…なんだこりゃ
開けるのに試行錯誤して小1時間…
着物風でご立派な袋に入った長い棒状のモノ発見

これは何だwwwwwwwwwwwwww

ま…まさかwwwwwwwwwwwwwww






ちょっと悪友より呼び出しがきてしまったので
次回に続く…








裸の王様  (過信の醜悪)

2008-02-27 18:26:27 | Weblog
ある数人の哀しい者に贈る



思い出は美化するモノである…

特に背負ったと自負があるならばなおさらである

そして、自らがその「長」であれば…さらに倍増

そんな奴らだけで集まれば自画自賛の雨あられ

だけど考えてごらん??

お前…何もしてないよ 

重要なことは人任せ 難しい事も人任せ  …結果、無事、終了

これが「長」として背負うって事なのかい?

お前だけで達成したのかい? お前だけが背負ったのかい?

たかが一年で何でそんなに偉いんだい?? 

「長」にならないと評価されない…

「長」以外は…その他大勢…記憶にも残らないのか…

失敗すれば他人の責任にするのにね

お前を支えてくれた者を忘れるな

終わればキレイさっぱり忘れちゃうのかい??

哀しい程、便利だね~

そんなヤツに限って先輩風ふかす

お前が想像してるより、周りはお前のことXXXXXX

お前が知った世界はほんの一部に過ぎないんだよ

だってお前…相手にされてないもの NG

お前は…そう  裸の王様だ

過信したお前…

もう誰もお前を見てくれやしない…

讃えて欲しいんだよね…お前…

 

時代が時代なら…斬捨て御免しちゃうのに…チっ 運のいいヤツ








性病?・・・持病・・・涙

2008-02-26 21:56:42 | Weblog
数年前、異様な頻尿に悩まされ
性病??と不安に陥り、病院に駆け込んだ
そして、泌尿器科医に言われた…
「あなたは生涯、これが持病になるよ」

ええっ~性病が持病


膀胱炎だった

疲れやストレスなどで免疫力が落ちるとオレの場合、そこに集中しちゃうらしい…
ひどい時は就寝時、30回はトイレに行く始末
でも不思議…ちゃんとオシッコ出るんだよ
だけど全身、カラカラ状態

オレ…まだ若いのに…男なのに…

悪さし過ぎた罰なのか
だって同意の下じゃん」

ごめんよ~女子のみなさん

最近は大丈夫だったのに数日、夜遊びが過ぎたせいか…

頻尿爆発で2日間、寝れなかった…

夜頻尿で夢なんて見ちゃうと凄っい悪夢だよ

これからどうすりゃいいのよ

細木数子が「外で立ち小便するからだ
と言ってたのでそれ以来やめたのに…
効果あるのか

これでお楽しみの年2回の海外旅行はNG

ああ~切ない…



あなたは持病ありますか??



禁断のオレ流「銘弓テイスティング♪vo.6」和弓コレクション引き比べ感想録

2008-02-26 16:50:13 | Weblog
シツコイようだが何度でも言う
この話は「オレの所有する弓だけ」「オレん家で育った弓だけ」の感想録である
他に存在する同銘の弓とは全く関係ない
そのへんを理解してくれた者のみ読んでくれ


・羽津半兵衛 十二世 利重 花押  黒漆&金蒔絵大千段巻塗 並寸 7分4厘
羽津も数張り所有してるが、今回は一際、美しいこの弓を紹介しよう♪
いにしえの都、京都の弓師だ
何だろう…この弓、古き良き武門の誉れ的、独特な気品漂う…(?)
まず何と言っても名前が渋い いぶし銀だ  その気にさせるぜ
名が機能を反映するような…そんな気さえする
部材よろしき重量軽し
握り手幅の広い所が最近の弓のよう…(細村もあるよ)
引いた感じは軽やか&しなやか
引き手に安らぎを感じさせる
離れはとても静かだ  力の ON OFFを感じさせない
気づいたら矢が的に吸い込まれてるような…
ちなみに友人のS氏は生粋の羽津コレクターで数十張り所有している
某オークションでも有名人だ←この人がほとんど落札してる(秘密) 
「羽津半兵衛」武士の魂ここにあり…と射手をその気にさせる弓…ステキ

・ 東郷仙治 村 浦上栄(刻印) 7分6厘 並寸 白木
明治以降活躍した鹿児島の弓師
村はなんとあの高名な浦上氏 これは珍しい…レア弓だ
この当時の弓って皆、重量が軽い…なんでかな??
材料がいいのか? ただ単にいい枯れ具合なのか? 余計なモノが入ってないから?
どちらにしても昨今の弓には感じられない軽さなんだ
この雁金村的な形状が握り易い
引いた感じ…こりゃ~圧縮カーボンで出来てるな と思えるような濃密で堅い感触
離れはやや振動あり、弦音は「ガッ」とカン高い 矢勢…かなり好し
この弓、兄の手により…ただ今、塗り弓加工してます
面出し~糸巻き~はオレ担当 兄が漆塗り工程…いつ仕上がるのかな??
楽しみである

・ 斉藤紫山 7分3厘 並寸 黒漆平塗り
詳しくはわからんが、九州の弓師で本名 永野福二氏かな?引いた感じで推測するとたぶん楠見系だと思う
この弓は何だろう…冴えがあるというのか?キレがあるというのか??
そう! 「金子城康」に似たような感じ うまく伝えられなくてスマン
2張り所有してるが、どちらも…かなりいい 
機会があったらぜひ、手に入れて欲しい  隠れた名弓師だと確信する

・ 服部喜寿 重貞村 7分4厘 並寸 黒漆小千段巻き塗
このダブルネームは良く見かけるよね
当時、この二人の弓、人気があり高値で取引されてたんだってね
重貞の手掛ける絶妙な村加減は「弓が生きる」って爺さんの日記に書いてあった
服部さんが九州で重貞さんが関東…長距離恋愛のようだ
重貞って「石津矢作重貞氏」だよね? この人が手掛け村をとった弓たくさんある
そういえば…石津作の弓を1張り所有してる(千段巻きの塗り これは美しい
服部の弓を引いてみる…
凄っいバネ感がある  濃密な強さを感じる
一見、無骨で荒々しさを連想させるが NO NO NO そんなことは無い
矢勢に力強さがある これは威力あるよ
ふっふふふ…あとで固物を抜いてみようと微笑んじゃう
九州の弓って胴が強くてじゃじゃ馬的に云われてるがそんな事はないようにオレは思う
まあ~成り&張顔とかは射手の好みによるものなんじゃないかな?
胴は入り過ぎてると品が無いとか…離れで反動が激しいとか…
「形態は機能に従う」という言葉がある
その形には意味がある…そう思えば自分が変われば済む問題だ
要は射手…使い手自身の腕次第なんだね
だから和弓って楽しい
これはある意味、恋愛と同じかも??
う~ん…深い…



ハゲしいな!桜井くん

2008-02-23 16:19:06 | Weblog
友人宅に行ったとき、本棚に並ぶ漫画にふっと目が止まった…

「ハゲしいな!桜井くん」全17巻 高倉あつこ 著

借りてみた

ハゲに悩む若者が巻き起こす恋あり、涙ありのドタバタ喜劇…悲劇
これは切ない…笑ってられない…

過去を思い返せばオレ…
中学では怪しい薬品で金髪にし
高校ではバンドしてたんで金髪&ガッチガチ
大学ではパーマ&茶髪にし
その後はブリーチした髪にドレッド…ツイストスパイラル…ブレード…コンロー…Uピンパーマ…
余りにも髪を酷使してきた…

我が家の歴代、ハゲる家系…
親父の頭はタンポポ綿毛…
そういえば高校生だった頃の兄貴、抜け毛で髪の話になると過敏に反応してた…
そして今は坊主頭…
やばいかも…オレ

この漫画、笑ってられないじゃないか

世の女性たちに聞きたい ハゲってカッコ悪いのか??
ハゲでその人の価値が決まっちゃうのか??

オレは誓う…
オレはハゲたら髷を結う



あなたの彼…ハゲてますか??

あなたの彼…ハゲたらどうしますか??





禁断!?オレ流「銘弓テイスティングvol.5♪」

2008-02-23 13:46:19 | Weblog
何度でも言うからね
これは「オレの所有する弓だけ」「オレんちで育った弓」での感想録だ
したがって世に現存する同銘の弓とは全く関係ない
そのへん理解した者のみ読んでね

・永野重次 花押 26kg 並寸 煤竹 5本焼きヒゴ入り
この弓は兄貴愛用の弓だ。随分、某弓具店で寝かせていた新古弓(?)だったらしく、比較的安価で手に入れた オレも付き合いで手に入れた弓
この弓はスッキリ綺麗&質実剛健、九州産らしく所謂、胴が強そうな弓
一見して暴れん坊将軍を感じさせ、射手をワクワクさせる弓だ
重量は意外と軽めだ
引き始めから強い そして全体的に堅い印象を受ける
離れは強烈だ これは爽快
矢勢GOODというか威力にすばらしさを感じる
ちなみにこの弓は我が家の巻き藁を貫通した記念すべき殿堂入り銘弓だ
この弓は溢れんばかりのパワーを内に秘めた「剛の弓」である

・大倉重十郎 伸び寸 18kg S氏所蔵

この弓は我が家、生誕の地と云われてる近辺で製作されている。オレにとって想い入れのある銘弓だ 
今回は特別に友人S氏所有の弓を語ろう…
この弓との出会い…元々は友人がこの作者の弓に恋焦がれて手に入れた事に始まる
数年前、この友人が我道場にて大倉の弓を引いていた…
静寂が我々を包む中…

キン

なんと心地よく、心に響く澄み切った音色なんだ
その音色はオレの度肝を抜いた

それは外竹が弾けた音だった

本人、崩れ落ち、泣いてたよ…
破損の理由は彼の管理の杜撰さにある(明確)
これ程の名弓…なかなか出会えない
これ程の名弓を与えられながら自らの失で殺してしまうなんて愚の骨頂極みなり
この件以降、彼は道具を大切に扱うようになるのだが…

この友人の大倉の弓はすばらしい弓だった…
作者の弓に対する愛情が射手に流れこんでくるような…
わずか弓力18kgの弓だが驚く程に元気がいい
軽く、しなやかさあり、若さ溢れる躍動感
そして何と言っても弦音がいい
カン高い「キャン」という響き渡る弦音
成り、張り顔に清廉潔白&武士の儚さとでも例えようか…
そんな雰囲気を漂わす気品のある…「美柔の弓」である
内竹に薬品(酸?)による図案化がされ、美的アクセントがまた粋である
これからの弓作りにはこの技法は「アリ」だと思う
世界に1張りだけ…オレだけの特注カスタム弓
ゾクゾクするぜ

ああ~もう一度、あの弓に会いたい…