いま、できることから ひとつ、ひとつ

~環境NPO法人「みどりの市民」のスタッフと関係者が送る日記~

『環境NGO活動発展のための組織運営講座』

2008-11-25 17:21:37 | スタッフレポート・報告

11月15日、16日の日程で、我らがみどりの市民が
独立行政法人環境再生保全機構から委託運営した
『環境NGO活動発展のための組織運営講座』が
行なわれました。
遅ればせながら簡単にレポートしたいと思います。

まず初日には今回の講座を共同企画運営して頂いた
京都のNPO法人環境市民の本育生代表理事により、
以下のタイトルで4つのプログラムが行なわれました。

・社会的ニーズに応える環境活動
・創造的な企画のための会議と合意形成
・魅力的な事業の企画 思いを形に変える力に
・協働をいかした事業

それぞれ環境市民がすでにこれまで経験してきた
出来事や取り組んできた具体的な事業を例に取って
講義やワークショップが進み、これまで漠然と、
もしくは漫然と理解していた気になっていたことが
つぼを押さえるように刺激されていきました。

「問題を課題に変え、会議をデザインし、
ジンジキンコン(人・時・金・コンセプト)を整え、
パートナーシップによる相乗効果を狙う」

たぶん、簡単にまとめるとこういうことなのだと思います…。
そしてこれが実際にできるようになるのが本講座を受講した
受講者の皆さんの目的、そしてモチベーションなわけですが、
話を聞くだけでこれができるようになれたら、そんなに苦労は
いたしません!
この点は我々みどりの市民のメンバーも受講者の皆さんと
まったく同じ立場と言えると思いますが、
この目的を達成するための演習編が続く2日目に行なわれました。

2日目はみどりの市民の高木直樹代表による長野市での
パートナーシップ形成の実例報告に続き、以下のタイトルで
NPO地域づくり工房の傘木宏夫代表による講義と
ワークショップが行なわれました。

・人、情報、資金をいかに集め、活用するか
・組織運営と資金調達・活動内容の絞込み
・小金がまわる仕組みづくり
・感想の交流

NPO地域づくり工房は長野県大町市で“地域づくり” という
テーマで活動を開始した結果、事業内容は自然と大町の
環境を資源にしたものとなったようです。
実際に行なっているいくつかのその事業はそれぞれ実に
ユニークなものでした。
また法人格を持たないというその組織運営スタイルや
小金を地域で回し添え稼ぎや副業を地域に起こすという
その哲学は、環境活動に納まらない組織運営のノウハウが
たくさん詰まっていたのでした。

今回、この講座を2日間も受講者した方々の意欲はかなり高く、
今後の環境市民活動を背負って立つ人材が
一堂に会していたのではないかと感じさせられました。
それぞれ飛躍を期待してしつつ、我々みどりの市民では
理事やスタッフの多くがこうした講座に同時に参加し、
学ぶことができたというこの貴重な機会を次のステップに
活かしていく事ができればと思います。

【参考Webサイト】
独立行政法人環境再生保全機構 地球環境基金部
NPO法人環境市民
NPO地域づくり工房

ナリキリスト