EXILE MATSUからのメッセージ ”命”

この日・・・私たちがコンサートで知ったひとつの事実がありました・・。
アンコールでEXILEメンバーが再度登場し、ATSUSHIからみんなに話されたパフォーマーMATSUのお父さんの他界。

ここに来ていたファンが一斉にATSUSHIの言葉を疑いました・・。５月１１日を皮切りにスタートしたばかりのライブツアー。
MATSUのお父さんが亡くなったのは前日の１０日。

彼はどんな気持ちでステージに立ったのだろう・・・同じ人間として・・感じるものや目の前の現実を受け止めて・・たとえ父親の死と直面していても、このステージに立って堂々と踊り続けるMATSU。この日彼はお父さんからの形見の指輪を握り締めながら、ステージで涙を流しました。

その涙は・・会場にいたファン誰もが勇気をもらった瞬間だったことでしょう。

このあとEXILEはこの会場に来ていただろうMATSUのお父さんへ・・そして全ての人に命の大切さ・・そんな思いを込めて最後の歌を歌いました。

MATSUはその間もずっと・・・指輪を見つめながら・・涙を流していました。

でもきっと、ステージに立っているMATSUをお父さんは笑顔で見守っていてくれたと重います・・。

私もMATSUからのメッセージで学んだこと・・たくさんありました。それをみんなにも伝えたいと思いました。

　　　　　　　　　*********『命』************　MATSUのBLOGより


今日はプライベート的な事で、話すかどうか悩みました。
でも自分自身の中でさまざまな思いがあるので、１つの結論が出たので話させていただきます。

すでに知っている方もいるかとおもいますが、先日１０日昼に、僕の父親が亡くなりました。

そして、１１日から、ツアーが始まりました。

ドラマの様な事が現実に起こりました。

正直、今まで体験した事のない父親への悲しみと、ツアーへの喜び、そして別れ・・・感情の変化に戸惑いを隠せませんでした。

ちょうど父がなくなる前日、9日にリハーサルで多忙の中、本番前にカラダを休める為に一日だけオフになりました。

本当は１２日のさいたまスーパーアリーナに両親が来る予定で、その時に会える事をわかっていながらも、何故か、実家に帰りました。

そこで、父親にも会い、普通に話もしました。

五年ほど前から、胃の手術、心臓の手術と、病と戦い、強い心を持ち頑張っていた父親でしたが、去年から肺に異常があり、慢性の病気のために入院もさせてもらえず、今年に入ってから急に悪化していきました。

父親は、僕の持病を気にして、病気の深刻な事を何も言わず、最終的に母が４月の終わり頃に僕の父親の病名を打ち明けてくれました。

正直、その病名を調べて愕然としました。

しかし、1％でも希望があるのであれば、その１％を信じて頑張っていきたいと思いました。

そして、会社の人にも助けてもらって、入院が出来る病院をなんとか探しました。

そして、病院へ入院する日程が決まった数日後に父は亡くなりました。

非常に悔やみ切れない気持ちでいっぱいです。

しかし、なくなる前日に、たまたま帰って会えた事が、唯一の救いです。

神様が導いてくれたのだと僕は思いました。

そして悲しみの裏側には、父に教えてもらった事が沢山ありました。

それは、命の大切さです。

その当たり前の事を体をもって教えてくれました。

そして父が残してくれた数々の言葉、その言葉の重み、優しさ、温かさ、笑顔、思い出すのではなく、忘れないこと・・。

一生涯、自分が生存している中で忘れる事はないでしょう。


一生懸命生きよう。


僕は心からそう思います。
両親にもらったこの体を大事にして生きたいと思います。

そして、その事の本当の意味を教えてくれた父親を僕は誇りに思います。

誰もが通る事になる道。

それまで一生懸命生きようと・・


僕が、この事実を話そうと思ったのは、父親が教えてくれた事をみんなに伝える使命があると思ったからです。

命の大切さ・・・

父親は、僕にその使命を託したのだと思います。

決してネガティブな意味ではなく、命という、素晴らしさを、皆さんに伝えようと思いました。

命をもって教えてくれた父親に感謝します。

あとは、母親を兄と姉と僕の三人兄弟が支えます。

お父さんありがとう・・・・


松本　利夫