大竹道哉 日々雑感 兵庫県明石市のピアニスト・ピアノ教師

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2018年10月14日 大竹道哉公開レッスン 主催者: 梅の会

2018年09月16日 | 音楽教育

10月14日 大竹道哉公開レッスン主催者: 梅の会

2018年10月14日(日) 11:00〜21:00
ピアノスタジオノア吉祥寺店
〒180-0004 東京都 武蔵野市吉祥寺本町2−5−10
JR中央線・京王井の頭線 吉祥寺駅から徒歩10分

詳細【本欄をタップして全てお読みください】

【概要】
大阪音楽大学でピアノを教えていらっしゃる大竹先生によるマスタークラス(公開レッスン)を開催致します。
聴講のみも可能ですが、会場があまり広くないため2名程度とさせていただきます。(レッスン生は他の聴講自由。)

【受講料】
レッスン 60分 12,000円(スタジオ代含む)
聴講のみ 500円で全レッスン聴講可能
※受講料には会場費が含まれます
※聴講は入退場自由
※レッスン生は他の全てのレッスンを聴講可能

【会場】
ピアノスタジオノア吉祥寺店
(2台ピアノスタジオ)

【募集枠】
レッスン生 8名
①11:00-12:00 ②12:45-13:45 ③13:45-14:45 ④14:45-15:45 ⑤16:00-17:00 ⑥17:00-18:00 ⑦19:00-20:00 ⑧20:00-21:00

聴講のみ 2名

【申込み方法】
①レッスン生
★申込期間:2018年9月19日火曜日 21時~満席になるまで

下記の連絡先(umenokaipiano☆gmail.com)(星をアットマークに)に以下の内容を記載の上、申込みください。
・メール件名「1014大竹先生レッスン申込み」
・レッスン生氏名
・同伴者の有無
・希望枠(上記①~⑧のいずれか)
・レッスン曲名、作曲者、使用楽譜の出版社
・その他、レッスンの目的など先生に事前にお伝えしたいこと

事務局からの仮受付回答後、金融機関営業日10営業日以内にレッスン料をご入金ください。事務局からの入金確認の連絡をもって、正式に受講予約確定といたします。
期日内に入金が確認できない場合は受講意志無しとして仮予約キャンセルとさせていただきます。

【振込先】
振込先金融機関 ゆうちょ銀行
店名 〇一八(読み ゼロイチハチ)
店番 018
預金種目 普通
口座番号 7586008
口座名義 梅の会(読み ウメノカイ)

②聴講生
★申込期間:2018年9月18日(月)21時~満席になるまで
下記の連絡先に以下の内容を記載の上、ご予約ください。
聴講料は当日事務局あてに現金でお支払いください。
・聴講生氏名
・聴講予定時間帯

①につきましては金融機関利用明細票を領収書に代えさせていただきます。
②につきましては領収書は発行いたしません。

【キャンセルポリシー】
受講料振込み後は、主催者側都合での本件開催取りやめ以外の理由では返金いたしません。
申込後、欠席される場合はお早めにご連絡願います。

【申込み先】
お申込み・お問い合わせについては以下メールにて主催者あてご連絡ください。
・e-mail:umenokaipiano☆gmail.com(星をアットマークに)

主催(事務局)
梅の会管理人 近藤景子
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チャイコフスキー作曲、子供のためのアルバム作品39-9「新しいお人形」

2018年09月05日 | 音楽教育
チャイコフスキー作曲、子供のためのアルバム作品39-9「新しいお人形」

(この版は、Allegro になっているが、Andantino になっている版も見受けられる)
この曲の左手のパートを取り出して弾いてみると、じつにハーモニーも変化が美しく、特にF,As(Ⅳ度調Es-durのⅤ和音)は絶妙である。子供の揺れ動く気持ち、不安と期待のないまぜになった気持ちを見事に表している。
また、右手のパートと左手のパートで頂点がわずかにずれている、これも、それぞれのパートが自律して、音楽を奏でているように弾きたい。譜面には  が入っているが、実際は、このように弾くことが考えられる。

さて、チャイコフスキーは、このように一見単純に見えるようでありながら、左右それぞれに表情豊かな表現を要求している。単に「どちらかがメロディーでそれを大きく出して、伴奏を小さく弾く」では表現しきれない音楽を書いている。また、これらのことが効果を持って表現できるテンポも、選ばなければいけない。あまり速く弾くと、それぞれのパートの持つ表情、情緒の変化が飛んでしまい、聴こえてこない。
ためしに、この曲の左手のパートが、どんな表情を持ち、どのように変化しているのか、最初から最後まで取り出して弾いてみるといいと思う。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
生徒募集のお知らせ
兵庫県明石市JR魚住駅徒歩3分
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また、メールでのご意見ご感想、レッスンの相談等もお待ちしています
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特に、ピアノ、音楽を専門にされている方へのレッスンは、金曜日午前中と、土、日曜日に行います。
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ピアノレッスン・解釈版と表現の可能性・生徒の持つ技術に関するちょっとした考察

2018年08月25日 | 音楽教育

ドビュッシーのアラベスク第一番 解釈版を見ると、次のようなペダルが書かれている。

①の解釈版のペダルの踏み方だと、このような響きの山ができる。

ここで校訂者はおそらく、②のようにペダルを踏み続けると、音が濁ってしまうということを考えたのだと思う。ということは、「②のようにペダルを踏み続けても濁らない技術(タッチ)を持つ演奏者」については、考えられていないかもしれない。

このようなペダルを踏んでも、響きが濁らないとしたら、演奏時の選択肢が増える。
のような、なだらかな、ゆったりとした響きの山が築ける。※※

さてここでいくつかのことが言える
1.校訂者は往々にして「常識的な解釈」「常識的な技術レベルの演奏者」を想定している。※
2.校訂者のこのような示唆は、高度な技術を持つ演奏者には、演奏方法を選択するのに邪魔になることがある。

「ハーモニーが変わってもペダルを踏み続ける」というのは、普通、初心者にはやらせないだろう。「響きが濁る」からだ。しかし、上級者になると、濁らせずに踏むだけの技術を持っている。以前書いた〇の大きさで言うと「踏み続ける→響きが濁る」ではない。

特に現場の指導者は、生徒の技術や音楽の可能性と、指示された方法とをよく吟味して奏法を選んでいく必要があると考えられる。「誰にでも同じ解決」というのではなく、その生徒の音楽性や持っている技術、あるいは演奏上の可能性などを考慮して、生徒とともに考えていく姿勢が必要と思われる。
なるべくなら、小さな〇のままではなく、それをいかに大きくするか。「○○すると××になる」ではなく「○○しても××にならない」というスタンスは必要である。こちらを参照1 こちらを参照2

さて、わたしは・・・・?
実は、この曲は「レッスンの友」に演奏上の注意を書いたことがある。しかし、ペダルには上記の理由で具体的に書くことができなかった。私は②のように弾くが、それは大概の生徒に勧めることはできない。
現場のレッスンの先生が、その生徒の持っている様々な演奏技術、音楽の内容などにかんがみ、その場で考えながら指導する以外にない。また、あるとき①のように踏んだ、やっぱり②のように、あるいはその逆も、ということもありえる。

※「常識的な解釈」「常識的なレベルの演奏者」というのも、そもそも校訂者の主観である、としか言えない。
※※このことは、「表現の可能性、選択の可能性が増える」ことに言及しているのであって、①より②の解釈や演奏がより優れているといっているのではない。また、解釈の正しさとも別問題である。よって、②の可能性も技術的に持ちつつ①で演奏することも、大いにあり得る。
こちらも参照
これに関する動画を数日中にアップします

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コンクール審査の中で

2018年08月10日 | 音楽教育

今年もPTNAのコンペティションの審査をさせていただきました。
先日書いたこととリンクするのですが、
本当に「良いな」と思う人は
「ふところの深い演奏」ということです。
つまり、一見相反することが、同時に行われえるということです。

よく「ミスしたから」と言われることがあるのですが
それは「後付けの理由」のようなものです
ほんとうに「格の違う演奏」であったら
ミスしようが装飾音が違ってようが
通ると思います

それは、審査員の間の様々なやり取りで
よくわかります


先日の文章 リンクはこちら
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
指導者として、○の位置を一番いい場所に持っていくことと同時に、この○の大きさを大きくしていくこと、これに心掛けたいと思っています。もちろん、生徒によって○を広げる能力に個人差はあると思います。

ところで、この「○の大きさ」なのですが、言葉に具体的に直してみるとわかりやすいです。
・大きな音で弾く→乱暴になる× 
・小さな音で弾く→聞こえなくなる、タッチが浮いてしまう ×
・ゆっくり弾く→間延びしてしまう×
・速く弾く→崩れてしまう、何を弾いているか分からなく聞こえる×
・ペダルを踏む→濁った響きになる
・右手を丁寧に弾く→左手が雑になる×

○の大きい人は、この×に陥らない弾き方を持っているということです。

・大きな音で弾く→乱暴にならない 
・小さな音で弾く→はっきり聞こえる、タッチが浮かない
・ゆっくり弾く→間延びしない
・速く弾く→崩れない、何を弾いているか聞き取れる
・ペダルを踏む→濁った響きにならない
・右手を丁寧に弾く→左手も丁寧に弾ける
などなど
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

子供のコンクール等の講評に
「あんまり小さい音になりすぎないでね」と書いても
実際、ふところの深い演奏者は、それだけ小さい音でも
きちんと聴かせてしまう、なんてことは、いくらでもあります。
指導者は「ふところの深い」演奏を「知って」おくべきだと思います。

もちろん、一義的にすぐに直さなければいけないことはありますが
長い目標も見据えて
そこは生徒にとって「身近な指導者」しか判断できない
のではないでしょうか?

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子供のピアノを弾く能力

2018年08月03日 | 音楽教育
初心者のピアノを弾く能力は、まだ小さいです。
だから、○でいうと、このような大きさです。熟練者は、この○が大きいです。

さて、ここでどのように考えるかです。ピアノを指導する場合、二つのことが考えられます。
1.この○をいかに一番いい場所に配置するか?
2.この○をいかに広げるか?

ここのところ、子供のコンクールやオーディションの審査や講評をすることが多く、また、自分の生徒や知り合いのピアノの先生の生徒のアドバイスやレッスンなども行っている中、ふと考えてしまいます。

たとえば、赤□の和音をどのように弾くか?
3つある音のうち、どのようなバランスで弾くか、また、どの程度のスタッカートにするか?あるいは、この和音を弾くためのタイミングはゆったり取るのか、急激に準備して緊張感を高めるのか?などが考えられます。しかし、初心者の場合、せいぜい、3つの音を同時に「大きく弾くか小さく弾くか」「弾むか弾まないか」だけの選択肢だったりします。
Aさんの「弾む」は、たまたまこの曲にちょうどいい
Bさんの「弾む」は、この曲ではちょっと元気がない
Cさんの「弾む」はここでは乱暴すぎる
ここでは、Aさんが一番いい、ということになりますが、たまたま、ちょうどいい、というだけです。
この少ない選択肢で、「どちらか」の選択をするしかない。たまたまこの箇所に合っている、たまたまこの箇所に合っていない。が出てきてしまいます。

演奏者が「弾む」弾き方を何種類も持っていて、一番ここに合う弾み方を選ぶというのが、王道だといえます。この「何種類も持つ」というのは、○そのものを大きくすることだといえます

指導者として、○の位置を一番いい場所に持っていくことと同時に、この○の大きさを大きくしていくこと、これに心掛けたいと思っています。もちろん、生徒によって○を広げる能力に個人差はあると思います。

ところで、この「○の大きさ」なのですが、言葉に具体的に直してみるとわかりやすいです。

・大きな音で弾く→乱暴になる× 
・小さな音で弾く→聞こえなくなる、タッチが浮いてしまう ×
・ゆっくり弾く→間延びしてしまう×
・速く弾く→崩れてしまう、何を弾いているか分からなく聞こえる×
・ペダルを踏む→濁った響きになる
・右手を丁寧に弾く→左手が雑になる×

つまり、○の大きい人は、この×に陥らない弾き方を持っているということです。

・大きな音で弾く→乱暴にならない 
・小さな音で弾く→はっきり聞こえる、タッチが浮かない
・ゆっくり弾く→間延びしない
・速く弾く→崩れない、何を弾いているか聞き取れる
・ペダルを踏む→濁った響きにならない
・右手を丁寧に弾く→左手も丁寧に弾ける
などなど

「×」に陥らないので、様々な選択の可能性があるということです。

生徒のそばで弾く指導者として、ぜひとも「大きな○」を生徒に聴かせたいと思っています。もう少し難しくなったとき、ベートーヴェンのソナタや、バッハのシンフォニアでは、小さい○をあちこち動かしてみても、はまることがないからです。抽象的な言い方ですが、これらの作品は「大きな○」「演奏者の○を大きくすること」を要求しています。
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先日のレッスンから

2018年07月23日 | 音楽教育
先日のレッスンで、生徒の弾く音は、すべてがバラバラでそろっていませんでした。
図にするとこんな感じです。

さて、そこで私は「本当の原因は、生徒が自分の音を聴いていないためだ」と判断し、次のようにやってみて、と言いました。「丁寧にcrescendo、だんだん大きくなるように」
さて、そこで初めて生徒は、自分の出す音と向き合いました。
たとえば、上の図を「crescendo」というと

のようになるでしょう。これだけ形が違うと、crescendoには聞こえないものです。つまり必然的に

のようにしようと努力します。
実際に生徒が弾いたエクササイズの一部

三連符を一つの〇と感じて、その〇を少しづつ大きくしていく。
音の属性は「強弱」だけではないことは承知していますが、「強弱」への注意が、音の持つ他の属性を呼び覚ましたり、呼び起こしたりすることがあります。もちろん、技術的な問題、指の形や動きなどによって、阻まれることがあります。さらにそれを取り除きやすくなることは考えられます。

ちょっと違うかもしれませんが、ベートーヴェンはよくこのようなことをやっています。

ここでは「強弱の操作によって、緊張状態を高める」ということがおきます。まずは一義的に「演奏者の緊張状態」を高めます。(この類のベートーヴェンの強弱の扱いについては、版によって表記が様々なので、別に意味での議論が必要かもしれませんが)

レッスンの現場でも自分の現場でも「これができていない」ということに囚われてしまう。そんな時「一つ上の次元」のことをやってみようと思うことによって、解決の糸口が見えることがあります。

また、先日お話しした「ありえない指示」ですが、たとえばこのような音を「最後まで伸ばして」というよりも、
「その音をcrescendo」と考えたほうが、より、はっきりすると思います。

バッハ:シンフォニア第1番 赤〇の音を「伸ばしなさい」というより、赤で記したクレッシェンドの方が、より確実に、しかも音楽的に弾かれる。
レッスンや練習の現場では「あることができない」ということで行き止まりにしている間は、このような方法やアイデアは出てきません。頭を柔軟にして「できるできないではなく、一つ次元の上のこと」を目指すのも、いいと思います。
ただ、レッスンの現場では「生徒が何を聴いていて、何を聴いていないか?何に注意が向いていて、何に注意が向いていないか?」を指導者が的確にとらえる必要があります。これついては、ある程度の一般論は記述できますが、デリケートな問題であり「現場での経験やカン」といったものに頼ることになるとも思います。私も、やってみてからあとから理由を考えることが多い(今回もそのケース)です。

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インベンションの楽譜について

2018年07月21日 | 音楽教育
以前、インベンションの楽譜の段組みについて書きましたが、
書いたことに誤りがあるのではないかとのご指摘を受けました。
こちらの記事です
「バッハの2声のインベンションの楽譜が、必ずしもBではないことが注目できます。特にバッハ自身の自筆譜がAであることは興味があります。」
であると書きましたが、実際バッハは
Bを 書いているとのことです。

IMSLPでmanuscriptと呼ばれるものは、三種類ありました。
そのうち、Aのもの、Bのものそれぞれありました。
こちら
なぜ、バッハは を書いたのかは
まだまだ私自身、考察不足です。
シンフォニアはどうであるのか
ペダルのあるオルガン曲はどのように書かれているのか
また、その時代のほかの作曲家の楽譜の書き方
バッハの様々な作品の書かれ方
彼の思想的な背景など
多くのことを考察していかなければいけないです。

私一人では負いきれませんが
より、真実がわかると、私たちの音楽の在り方に
一つの示唆を与える可能性があると思います・

今回、ご指摘を受けました
丸山圭介先生
にお礼を申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
大竹道哉
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ピアノレッスン・一筋縄ではいかない

2018年07月16日 | 音楽教育
先日のレッスン、受験生ですが
ショパンのエチュードだったと思います。

私は次のように言いました。
「テンポは正確に弾けているけれど
テンポを正確に、と思って弾いてみて!」

これがばっちり決まったのです。

ほかにも
「ここはテンポよりはみ出して時間をとって歌うように」
というのもありました。

「和音から和音にポルタメントで」 とか
「この全音符はクレッシェンドを感じて」(ちなみにシューマンは実際に楽譜に書いています)
などもです。

このようないわば「常識から外れた」注意は
その場で生徒の様子と音楽の状態を照らし合わせて
細心の注意と最大限の大胆さをもって言わなければいけないし
誰にでもここの箇所には、同じことが言える、というものではありません。
また「同じ場」でしか言えないようなデリケートなものです。

レッスンでの注意事項は
その場その場で生徒のその時の
様々な要素によって変わってきます。

やっぱりその場でコミュニケーションをとらないと
本当の意味でのレッスンはできないし
「誰にでも通用する注意」で終わるようなものではないです。
また、指導者は、生徒の演奏の外側
例えば「強弱、テンポ、音の粒がそろっているかどうか」という程度のものしか聴いていなかったら
このような注意はできないでしょう。

コンクールや定期試験などの審査の先生のコメントにも
このようなことは「気が付いても書けない」と思います
こちらを参照
ですから、直接、日々接している指導者の責任は
大きいな。と感じます。

公開レッスンやワンポイントレッスンで
一度うまくいっても、
継続したり、自分のものにしたりするには
普段の練習一回一回を「確実に変えて」行かなければいけない
と思います。
この点では、この記事に大いに納得します

「生徒が何を聴き、何を聴いていないのか、この瞬間にしかるべき次のための準備を考えているかどうか」
などを聴き取るレベルが要求されます。
注意して聴くばかりでなく
自分も課題に取り組み
演奏時に「どの瞬間に何を考え、感じるか」を
自分で感じ取る。
それがないとレッスンできない。
日々勉強、と自分に言い聞かせたいと思います。

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シンフォニアを書いてみて

2018年06月29日 | 音楽教育

先日、バッハのシンフォニア10番についての質問がメールであった後、気になったので、何度も弾いてみた。翌日、大学の空き時間に、あることをしようと思った。
シンフォニアを暗譜のまま五線紙に書いてみる。楽譜は3段にして、中声は、アルト記号の譜表にする。
これは、以前も自分でやったことがあるが、多くの気付きにつながった。つまり「覚えているものは意識しているものであり、覚えていないものや思い出しにくいものは、意識されていないものである。また、これによって、自分が普段バッハに限らず、どのように楽譜を読んでいるかが自覚できる」ということ。

まず、中声が一番認識しにくい。どのような休符があって、どのタイミングで出だしがあるのか。また、右手、左手を行ったり来たりするときに、跳躍なども自覚されていない。
もう一つ、長い音や、大きな単位のリズムなど。


要するに「同時に起こっていることを両方見ていない」ということが多い。「シンフォニア」は、3声でそれぞれが有機的に動いている

6月24日に楽譜を取り出して、第10番ト長調を弾きながら暗譜をし直す。25日の午前中、暗譜のまま書いた。この時はピアノを使った。
27日に、第3番ニ長調を練習して、28日に暗譜でピアノを使わずに書いてみた。
ピアノを使わずに書いたのは、「頭の中でどれだけ明確に音楽が鳴っているか?」を知りたかったから。単に「確かめる」というだけでなく「能動的に頭の中で音楽を鳴らす訓練」にもなったと思う。
このようなことをすると、楽譜の見方も変わってくる。楽譜を見るとき、自分の音を聴くときの緊張感も少しはましになるだろう。

この勉強の仕方は、次のことがヒントになっていると思う。

=====================================
ナディア・ブーランジェとの対話」ブルーノ・モンサンジャン著 佐藤祐子翻訳 音楽之友社 79ページ

記憶力
バッハの《平均律クラヴィーア曲集》は、心の友として常に私の人生の傍らにありました。父の亡くなる時分には、もう空で覚えていたんです。同じように暗記していたはずの父も、さぞ満足だったに違いありません。

十二歳ですでに平均律を暗記していた、とおっしゃるのですか~

必要に迫られたのです。プレリュードとフーガを毎週一曲ずつ必ず暗譜で弾かされましたから。でも、それは別に取り立てて言うほどのことでもないでしょう。プレリュードとフーガを週に一曲ずつ暗譜するなんて、大したことではありませんよ!私の今やっているクラスでも、それ位のことは生徒たちに要求します。各声部を別々に暗記させ、書かせるのです。そうすれば、彼らは全体の調和をバランス良く再構築できるようになるはずです。この種の訓練の結果、知識が広がり豊かになるのです。ですから、何を隠そうクラスで役得をしているのはこの私なのです。何しろ妄言が新たなる払別の広がりを持って、私の感興をそそることになるのですから。

しかし、それはまた何とも苛酷な要求ですね!

苛酷とは乱暴な!
確かモンテーニュだったか、「もし記憶がなければ、私には過去も現在もなく、ただ何の脈絡もない極めて刹那的な事象があるのみである」と言っていましたっけ。ですが、私たちは永遠に「過去の体験があって今に生き、今を踏まえて未来に備える」、という方程式に照らしながら生きるに過ぎないのです。
それをもっと深刻に意義づけて説いたのが、ベルクソンの指摘するところの「意識、記憶、予期」なのです。また、聖トマはそれについて「過去の顕在、現在の顕在、未来の顕在を喚ぎとらねばならない」、と述べています。
音楽の読み取りや聴き取りにおいても、もしも前の音を記憶していなければ次に来る音は予測不可能であり、妄言が孤立無縁の、無意味な音の羅列を読み連ねることになるのです。音楽は殊に記憶という現象を伴います。ですが、それは絵画とて同じであると言えましょう。

=====================================

ブーランジェが、どのような授業をしたか、知りたい。また、それをよく知っていらっしゃるこの本の翻訳者でもある佐藤祐子先生に、もっとご開示いただきたいと考えている。今、この時代にこの日本で西洋音楽をやっている人たちに、きっと指針となることがその中にあると思う。

あるいは、私たちが「きっとブーランジェ先生はこうお考えになるだろう」と想像(創造してしまうかも)するのもいいかもしれない。そうだ、きっとバーンスタインの「Young people’s concert」は、その「ブーランジェからバーンスタインにひきつがれたもの」かもしれない、と思う。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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なぜ「正確なテンポで弾くのか」説明できるだろうか?

2018年05月30日 | 音楽教育

6月23日㈯ 14時・16時開演 新大阪 B-Tech Japan 残席あります
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携帯080-3038-8671
まで

例えば「テンポを正確に弾きなさい」なぜですか?
それは「テンポを正確に弾くことによって、その曲の良さが現れるから」だということ。
もちろん、特殊な練習で(スケールや指の練習などで)それを要求することはあります。それは「自分が様々なテンポを思い通りにコントロールできるようになるため」だということは言うまでもありません。

一定のテンポということは、次にどのタイミングで一拍目が来るか、聴いている人に予測ができます。で、その通りに来ると「安心」するでしょう。つまり、一般的には「一定のテンポは安心や安定」を聴きてに感じさせる、ということが言えます。拍節がはっきりすると「聴き手にビートを与え、前に進む感じ」ができます。また、一定のテンポの中にストレスの高い音やストレスを感じるような急激な強弱の変化によって、びっくりさせたり注意を向けさせたりすることもあります。(ベートーヴェンがよく使っています)

テンポを正確にすることにより「曲の周期がはっきりする」「リズムの躍動感が聞こえてくる」「安心感、安定感を感じる」「場合によっては強迫感を感じる」など様々な可能性がある。以前、ドビュッシーの「月の光」をレッスンした時、「ゆるくでいいからテンポを正確に」と指示したところ、小節の1拍目にあったバスの音のつながりがわかり、音楽の方向性がよりはっきりしたことがありました。拍節のはっきりしない「テンポの正確さ」なども必要なことがあります。

もちろんこれに対し、テンポを動かすことによって何かを感じさせることがあります。一定のテンポは「慣性の法則」のように延々と続こうとしますが、それに抵抗する。その抵抗感が「ルバート」ではないのでしょうか?
遅くするのでも、全体のペースを下げるのか、もともとある一定の「テンポ」に「抵抗」するのかによっても違ってくきます。

もともとあるテンポの「強さ」も問題になります。「強く一定に保とうとするのか、それともそれほど一定に保とうとするパワーがないのか」その曲その場に応じた判断が求められます。

「ここは、このようになっていてこのような表現が求められるから、テンポを一定にするといい」と生徒に説明できるだろうか?
「テンポを一定」に限らないけれど、このようなことができなかったら、私は生徒に何も言えません。

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