切れ込みを入れた袖と裾、ランダム式配列のアイレットにレースアップを施したウエストと袖が特徴のマスキュリンな黒のコルセット風スクエアショルダージャケット、EYELET CORSET JACKET
憧れのコレクションを入手してから約1ヶ月半、袖を通す日を迎えたのは昨日のことだった
ようやく暖かい陽射しが届くようになったこの日、奇しくも映画『McQueen/マックイーン:モードの反逆児』が公開された日の翌日だった
映画を観るか、初めてそのジャケットを着るか
少しだけ迷ったが、後者に決めた
“十粋会でケーキを食するのは久しぶり”
“このジャケットを着るにはもってこいの機会”
洋菓子の誘惑と装いの悦楽が勝ったと言えるが、来週末横浜に新規オープンする小規模映画館での上演を知り、わざわざ都内に赴くよりもその方がいいと感じたことも確かだ
思いが通じた
日本での上映が叶った
これほどの喜びはない
前衛的なデザインと独自の美学、卓越した想像力から生み出されたコレクションの数々に世界中が熱狂、‘モードの反逆児’としてその名を轟かせたLee Alexander McQueen
極貧の青年時代からファッション界にデビューするや忽ち時代の寵児となるも、彼が次々と繰り広げるセンセーショナルなショーは常に賛否両論が付き纏った
ブリティッシュ・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを4度受賞、34歳で大英帝国勲章を授与、しかしながら2010年、40歳という若さで自ら命を断つ―
成功の裏にあった苦悩は如何ばかりか
伝説的なショーとその裏側、友人や家族のインタビューなどを通じて、彼の“真実”に触れたい
映画『マックイーン:モードの反逆児』
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