気象が好きなんです。

気象の仕事をしている社会人の日記

これから研究発表する君へ

2010-06-21 00:06:30 | 科学教育
お久しぶりです。metloveです。
またもや間が空いてしまいすみません。
今回はどうしても伝えたいことがあり、ここに書くことにしました。

私がこのブログを書き始めたのは2005年。
修士修了後の就職先が決まった頃でした。
博士に進まず、研究者への道を諦めた頃でもありました。

しかし、就職し目の前の仕事に追われても、諦めきれない「研究」への想いがありました。
諦めきれず、就職後も学会に足を運びました。
幸い、職場に割と理解を頂き、聴講してきました。(さすがに日帰りできる距離内でしたが…)

そして私は再び大学に通い始めました。
但し、学位を取るところでなく、社会人大学のような場所でした。
その場所でもう一つの夢だった「気象教育」への一歩を踏み出しました。
その教育分野で、私は約2年のブランクを経て学会発表に復帰しました。
思った以上の反応があり、この活動と報告はこれからも続けていこうと考えています。


そして、5年ぶりに私は研究発表を行うことになりました。
これは、ふとしたきっかけで知り合った大学の先生と、私を応援してくれた職場の先輩たちのたくさんの支援があったからこそです。

博士を諦めた時、研究室の先輩に相談したことがありました。
「就職してからもう一度博士課程に戻るという方法もある。でもその場合、研究テーマは変わると思う」
あの頃の私は、大学時代の研究テーマが大好きで、そんなこと信じたくなかったけど、今は分かる気がするのです。
確かにテーマは変わった。けれど、変わらない気象への思いがある限り、根底に流れる、まだ誰も見つけていない科学の真実を見付け出すという「研究」の方法は変わらないのだと。

自分に対してもの意味を込めて、以下を伝えます。

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これから研究発表する君へ

○研究発表は「新たな発見を知らせる」のが基本

 前の発表の焼き直しは極力避ける。
 少しでも新しい知見を盛り込む。

○交流を怖がらない
 発表するなら普段話すことのない研究者の人とも積極的に交流しよう
 学生や若手にとっては難しいことですが・・・
 研究のヒントを貰えることも多いです。

○スライドは分かりやすく
 図表を用いて文章は少なく。
 意外と白地に黒文字は見づらい、黒字に白文字の方が見やすい場合も。
(いいプロジェクターを使っている場合は問題にならないことが多いですが)

○他の人の発表にも質問・意見を積極的に
 自分の専門分野から見た質問や意見が他分野の人のヒントになることも多いです。

○とにかく発表を!
 発表することで初めてその分野の人たちから認識されるのです。
 発表があると知識や作業もグッと濃縮されますので(本来、普段からそうあるべきなのですが…なかなか)、やはりするとしないでは大違いです。
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私も久しぶりの研究発表で正直恐いのですが・・・がんばります。


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