『デフレーション』が止まらない

2010-09-27 21:16:29 | 
 【J-NSC】麻生太郎最高顧問 突撃インタビュー(2010.7.30)



                                                    

麻生太郎さんのお話(全25:45中の15:00頃から)文字にしてみました

シンディ:是非、皆さんに、これからの日本どうしたらいいのかと、お考えお聞かせ頂きたいと思います。

あの、今の日本で、いくつか間違っているところが有るんだと思うんですが、一番問題なのは財政を再建する事ではありません。
今、日本で一番問題なのは『デフレーション』
戦後、第二次世界大戦が終わって、今日まで『デフレーション』による不況をやった国は世界で一つもありません。
みんな『インフレーション』で不況をやった事がある。

シンディ:克服したんですか?

ね、だけど『デフレーション』ってのは無いんだから、
それを日本は正確には1992年もう少し詳しく言うと1997年からだと思いますが、これから今日までずっと『デフレーション』ってのをやった、すなわち需要が足りない。
国内の需要がない。
需要が無いってことは、お金を借りて設備投資をする人がいない。
従ってお金を借りに来る人がいない。
だから銀行にとっては、お金を、預けられたお金を貸し出し先が無い。
これが日本における最大の問題です。
『デフレーション』が問題なんだから。
しかも資産、土地とか建物、資産の『デフレーション』これが最大の問題なんです。
従って、これをどう克服するか、というのが日本の経済というものの為には最大の問題。
財政再建というのは、その後の話であって、従ってお金を借りに来る人が居なければ、誰かが借りてくれなければ、『デフレーション』は止まりませんから。
そうすると、今、国民は貯金を崩さない。
企業の設備投資をしない、物は買わない、作らないということになると、これは『デフレーション』がずっと続く訳だから。
そういう時に使ってくれる所、政府しかないんです。
ところが、良く解ってない人が居て、『政府がお金を借りるのは、国が借金している』と言っている人が居る。
全然違います。
国というものは、経済で云えば政府という主体、個人という主体、銀行という主体、民間企業という主体、色んな経済主体が有ります。
そのなかで政府が借金してんだからね。
で、簿記が解ってる、帳簿をつける簿記が解っていれば、政府が借金してるという事は、100万円借りていれば、100万円必ず、その反対側に貸してる人が居る。
貸し方借り方ってのは、そうやってバランスが有るんですから、所謂帳簿です、簿記、貸し方と借り方、常にバランス。
政府が1000の借金が増えりゃ、貸してる方に1000の債権が立つ。
政府が借金してる、貸してんのは個人であり、銀行であり、企業が、国債っていう名前で銀行が買う、個人が買う。
政府の債務を買ってるのは債券ですから。
国に残っているのは政府の借金と民間の債権と、これが一緒になって言っているのは、明らかに間違ってる。

一番いい例が、ギリシャ。
ギリシャは、ギリシャの政府が発券するギリシャの国債をギリシャ国民は信用しないから買わない。
3割しか買っていない。
残り7割は国際市場で売る。
インターナショナルなマーケットで売る。
そのインターナショナルなマーケットはギリシャの通貨ではなくて、『ユーロ』もしくは『ドル』という国際通貨でやってますから、イザという時になったらそのお金は『ユーロ』で、もしくは『ドル』で返さなくちゃいけない。
当り前でしょ。
傍ら、日本の方は95%は日本人が日本円で買ってる。
従って、満期になったら、日本の政府は、日本円だから、自分でお金を刷って返せばいいんですよ。
『ドル』で返す必要ないんだから、『円』で返せばいい。
『そんな事なったらインフレになる』、今デフレなんだから。

シンディ:ンフフッ

インフレの心配するよりまず今、デフレの心配してもらわなきゃ。
今、デフレなんだから。
そんな事言ったら日本の信用が、もし信用が無くなってると思えば、日本の国債の金利は上がらなくては可笑しい。
ギリシャの国債は多分13%ぐらい付いてると思いますが、日本は10年物の国債が0.1ぐらいだと思いますね。
この20年間一貫して下がってますから、日本の金利は。
だからそういう意味では、日本の国債というものは、国際的に見ても信用が有るんであって、そういう政府が、今、国内の需要が無いんだから、その需要を満たす為には政府が、余った、銀行に余った、借金の返済が多くて、預金が増えて借りてくれる人が居ないから、銀行に増えちゃってる、返済されてるお金、誰か借りてくれない限りは銀行は全然立ち行かなくなる。
従ってその余っているお金、何十兆、30兆でも借りて使う、40兆借りて使う。
何に使う、将来の日本の国の生産性が高まる、例えば港湾の港が今から水深がもっと深くなければいかんとか、新幹線全部九州から北海道まで繋げにゃいかんとか、電信柱地下に埋設するとか、古くなったトンネルをキチンとするとか、やる事はイッパイ有ります。
今は土地は安い、金利は安い、工事費は安い、工期は短い、やるなら今なんですよ。
そうやってやります。そうやって景気が良くなったら、その段階で法人税が入る、所得税が入る、色んな形での税収が増えますから、それで借金を返していけばいい。
それでも、足りない場合、景気が良くなって税収が増えても足りない場合は、そん時はすいません、これだけ高齢化の比率が高くなってくれば、すいませんけども皆さん方、今の様な中福祉を望んでやるんだったら、中負担に動いてくださいと、従って、福祉の目的を果たす為に消費税を何%上げてくださいという話をするのが順番。
従って、根本は日本の国全体に需要が無い為に『デフレーションギャプ』と言われるものが起きたという、この『デフレーション』をどうするかというのが今最大の問題なの。
僕はこういった事が以外と解っているのは、僕はネットの世界では三橋貴明さんが一番解っているかなと、僕にはそう見える。
リチャード・クーとか色んな人が居ますけれども、こういった事が解っていない、『インフレ』しか解っていないコメンテーターとか『インフレ』しか解っていない経済学者というのが、解った様な事言うから、話が非常に混線してるけれども、日本というのは決しておかしな国では無いんであって、そういった意味では国際的な評価も高いから金利も安い、国際的評価もそういったものをやろうとしている意欲が、今見えないから、だって公共工事が、嘗ての14兆5千億から今7兆まで半分以下なって、世界中から見たら、1980年とほぼ同じ額、となれば、そらぁ、他の国から見たら、『あぁ、日本は将来経済成長する意欲が政府に無いんだなぁ』と、思われるんですよ。
だから、投資が増えないんだから、だからそういった意味では、キチンとやるべきものに投資をしていく、政府がキチンと公共工事をやって,
日本はさらに経済成長していく意欲が有るんですと言う事をキチンと示しそれに対応できる成長産業というものは、実は環境産業にしても、またはその他その他のコンテンツ含めて、色々なソフトについても幾つも有ります。
そういったものを充分にやって行けば、この国の前途って極めて明るいんであって、私はそういった意味では、この国の将来ってものに対しては、ものすごくもっと自信を持たなくちゃいけないんですが、何と無くそういう事が解ってない人が解った様な顔をして、先に悲観論を述べるのは明らかに世論てものを妙に悲観論に、自虐的に悲観論に走らせてる、困らせる、そっちの方向に向かわせているのは、僕はこの罪は大きいと思いますね。
もっと、若い人が自分の国の将来ってものにもっと自信を持って、自分の持っている技術にもっと自信を持って進んでいって貰う。
技術そういったもの挙げていきゃ幾らでも出てくると思いますが、そういったものに関して、もう少し明るい話も是非このJ-NSC含めて色んな処で聞いていくといいと、僕にはそう思えます。

                                                   



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