スポーツメンタルトレーナーの小噺

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今度は野茂が日米通算200勝達成!

2005年06月16日 | 野球小噺
 昨日のイチロー選手のメジャー通算1000本安打に続き、今度は野茂が日米通算200勝を達成しました。もうちょっと早くても良かったかなという気はしますが、今の時代で200勝というのは本当にすごいこと。そして現在の日本人メジャーリーガーの隆盛を作ったのもすごいこと。なんでも一番最初というのは未知の世界に飛び込むわけですし、挑戦する勇気がいることです。そして、おそらく今までの野球理論にはなかった独特のトルネード投法を貫いている頑固さもすごいこと。色々言われることも多かったと思いますが、自分の信念が最後まで揺らがないことが素晴らしいですね。イチロー選手もそうですが、超一流選手にはこういった共通点がありますね。自分の考えを信じること、自信があらためて本当に大切なんだと気付かせてくれます。
 連日の日本人の大記録で他の選手も発奮してくれそうです。頑張れ、日本のサムライ達!

イチロー、メジャー通算1000本安打達成

2005年06月15日 | 野球小噺
 マリナーズのイチローがメジャー通算1000本安打を達成しました。イチローは「イメージしていたより随分遅くなってストレスはたまっていた。なかなかスッキリした感じではなかった。打つこと、野球が簡単になることはない。1000本打ってもそれはやっぱり変わらない」と述べています。それでもメジャー3位の最速記録。今はちょっと考えすぎて悩んでいるのかもしれませんが、今までの性格を簡単に変えれるわけもないし、変える必要も無いでしょう。最終的にはしっかり結果を残してくれることを確信しています。非常に考え込むタイプで完璧主義者のようですから、もうちょっと楽観的に考えられたらもっと簡単にヒットが打てそうな気もしますが、もう僕等凡人があれこれ言うレベルではありません。次は日米通算3000本安打ですね。まだまだ僕達を驚かせて欲しいと思います。
 そして今日はゴジラ松井も怪我をしてからいきなりホームランを放ち、大家投手がトレードに出されていきなりの試合で自身メジャー初完封。ちょっと調子の上がらない日本人メジャーリーガー達もここら辺から調子を上げてきて欲しいですね。

プロ野球交流戦での心理的変化

2005年05月07日 | 野球小噺
 プロ野球改革元年の目玉とも言えるセ・リーグ球団とパ・リーグ球団の史上初の交流戦が実現しました。いつも戦っている相手とは違う相手と戦うということで色々微妙に心理面にも影響したようですね。オリックスと戦った中日の川上投手は「パ・リーグの選手は僕のことをあまり嫌がっていなかった」と発言し、いつものセ・リーグの球団との戦いでは、すでに戦う前から心理的に優位にたっているといるということを示唆しました。逆に、そういう先入観を持たず、無心で戦ってくる相手はちょっと・・・ということでしょう。中日と同じくリーグトップを走るロッテの守護神・小林雅も横浜相手に今季初の救援失敗をしてしまいました。勿論雨の影響もあると思いますが、横浜打線が難しく考えず、無心で向かっていったのも事実。サヨナラヒットを打った村田選手も「併殺でも良いから直球を思いっきり振ろう」とだけ考え、いい結果に結びついています。
 中日と戦ったオリックス、日本ハムと戦った阪神は、レギュラーの捕手に代え、過去に対戦相手球団に所属したことのある捕手を起用して共に見事に勝利しました。おそらく大半の捕手は初戦ということもあり、打者の得意・不得意な球種・コースなど様子を見ていたということもあったでしょう。また、自軍の投手のいいところを引き出そうというリードが多かったんじゃないかと予想できます。それとは逆に、オリックスと阪神は、捕手の頭の中に対戦相手のデータが入っており、それぞれ中日を0点、日本ハムを2点に抑えるという普段のリーグ戦と変わらない勝負にこだわったリードができ、成功したのではないかと思います。対戦相手の打者に「知られている」という怖さも与えたかもしれません。
 両リーグの首位球団が破れ、全体的にまだ様子見の様相が強かった交流戦初戦でしたが、まだまだこれから。オールスターや日本シリーズ以外では見られなかった個人の戦いに加え、チームとしてどう交流戦の戦いが変わっていくかも楽しみです。

中日ドラゴンズ優勝決定!?

2005年04月29日 | 野球小噺
 プロ野球の試合が1試合しか行われなかったこの日、阪神対中日の試合は、おそらく今期中日が優勝すればターニングポイントとなるであろうゲームでした。4回が終わった時点で0-6、6回が終わった時点で1-8。僕も「今日はないな」と思っていました。しかし7回、阪神のエース井川が先頭打者のルーキー沢井を四球で歩かせたところから流れが変わってきました。2~4番の3連打に加え、エラーも絡んでこの回4点を奪い、点差は3点。8回にも四球とエラーも絡んで、バッターはホームランの期待できる4番ウッズ。ウッズに回ってホームランが出れば逆転だなと思っていた矢先、その通りの展開となり、呆然・・・。
 はっきり言って井川の交代時期を誤りましたね。大体があまりやる気が表面に出てこないピッチャーではありますが、なにか気だるさが漂っていました。岡田監督はやはり井川はエースなので自分で何とかしてもらいたいという親心での続投だったんでしょうが、裏目に出てしまいました。3点差になった後は中日の選手も「いけるんじゃないか」という手ごたえを掴んでいたでしょう。そこにおあつらえ向きの四球やエラー。9回阪神もチャンスを作りましたが、自ら敵に送った流れを自分で引き寄せることはできませんでした。相手は何もしていないのに四球やエラーでの出塁を許すということは、相手に心理的に余裕を持たせ、勢いを与えてしまうという意味で、野球という競技においては非常に大きなことなのだと再認識させられました。そして、自ら与えてしまったその流れというのは取り戻すには相当なエネルギーが要り、取り戻すことが難しいということもです。
 ペナントレースの最大のライバルになるであろう阪神に対してこのような勝利を得たことで、中日の優勝確率はさらに上がったと思います。巨人は全く上手くいっていませんし、優勝は決まりかな。

ヤクルト古田敦也2000本安打達成!

2005年04月25日 | 野球小噺
 ヤクルトの古田敦也捕手が広島戦で通算2000本安打を達成しました。大学を卒業してから社会人を経てプロ入りした選手としては初となる快挙!そして捕手としては、あの野村克也氏に続いて史上2人目の達成者となりました。
 入団したのが遅く、史上4位となる高齢での達成となったみたいですが、首位打者も獲得するなど本当に素晴らしい選手です。右打者で足も速いわけではないですから内野安打も少ないわけですし、ちゃんとしたヒットでここまでできるというのは、やはり本人が言っていた通り「集中力」の賜物でしょう。まあそれが大事だとわかっていても、それが「できる」とは大違いですが、昨年の後半でも、色々と球界再編についての会議が終わった後に球場に駆けつけ、ヒットを打ってしまう・・・。切り替えの上手さと集中力が優れていることの証明でしょう。捕手という非常に厳しいポジションで、入団時には眼鏡のことで色々言われながらそれを反骨精神で乗り越え、昨年の球界再編問題でも選手の代表となって精力的に動いた古田選手。決して身体能力に恵まれているとはいえない古田選手だけに、その頭で打った2000本安打に敬意を表します。まだまだ球界のために頑張ってください。本当におめでとうございました。

大リーグも開幕!

2005年04月06日 | 野球小噺
 日本のプロ野球の開幕に続いて大リーグも開幕しました。ゴジラ松井は2試合連続ホームラン。イチローは2試合連続マルチヒット。リトル松井は2年連続開幕初打席ホームランといきなり日本人選手は素晴らしい活躍ですね。その中でホワイトソックスの高津投手が開幕ゲームで初セーブをあげました。開幕投手が8回まで0点に抑えた上での1-0での初登板。非常にプレッシャーのかかる場面でしたが、きっちり抑えてくれました。高津投手はやはり素晴らしいメンタル面の持ち主ですね。ゴジラとイチローに目が奪われがちですが、やはり一流の日本人投手は大リーグでも一流の投手になっていると感じます。メジャー最高の一番打者とメジャー屈指の4番打者。そして完全に通用している日本人投手陣。ちょっと野球ワールドカップに思いを馳せてみても夢が膨らみます。

弱気は最大の敵

2005年04月04日 | 野球小噺
 いよいよプロ野球が開幕し、パリーグはソフトバンクが良い調子。セリーグでは最初の3連戦を終えて広島カープだけが3連勝を飾りました。その広島カープの今年のキャッチフレーズが「弱気は最大の敵」。他球団の格好つけた英語のキャッチフレーズが多い中、広島は炎のストッパー故津田恒美投手の座右の銘を今年のキャッチフレーズにしました。マウンドで打たれたり、打たれそうな投手、バッティングの調子の悪い打者などに、実際に実績を残した津田恒美投手が使っていた言葉としての現実感が伴って、ちゃんとしっかりと響く言葉だと思います。ちょっとしたことかもしれませんが、何か今年のカープはこのキャッチフレーズに後押しされて、我が中日ドラゴンズを脅かす存在になるんじゃないかと感じています。

新しい壁の出現に期待

2005年02月24日 | 野球小噺
 大リーグでもキャンプが始まり、昨年大リーグの最多安打を記録したマリナーズのイチロー選手もキャンプインしました。報道陣とのやり取りで「もうすでにイチローを追いかける僕はいないですから」と答えたイチロー選手。そこまでの記録を出した過去の自分を追いかけることはせず、今自分のやるべきことをやるだけだという気持ちの切り替えができているということでしょう。そして、「新しい壁が現れてくれることを期待します」とも話しました。もう自分で目標を設定するような次元ではなく、自分でも予想以上のことが昨年できたという自信の表れでしょうか。しかし、イチローに立ちはだかる壁は今年何があるんでしょうね。4割ぐらいしか思いつきません。他に僕らの予想以上の壁が立ちはだかってくるんでしょうか。今年も期待しましょう!

岩隈問題決着!

2004年12月23日 | 野球小噺
 ようやく岩隈投手の問題が決着しました。オリックス側、選手側、双方に言い分があったと思いますが、世論を巻き込んだ時点で選手会側の勝ちだったんでしょうね。当然15勝もしている投手ですから、どこだって欲しいのは欲しいですからね。オリックスのオーナーは大変な英断だったと思います。ただ野球界全体のことを考えると楽天への移籍はベストの選択だったと思います。やはり客観的に見て、楽天の戦力は落ちるわけですから、戦力均衡でスリリングなペナントレースにするためには非常によかったと思います。来年のパリーグは見所がいっぱいで本当に楽しみになりましたね。選手の皆さんには自分の実力が発揮できるように、監督・球団関係者にはその環境を整えるように頑張ってもらいたいです。勿論今年起こったいろいろな問題も忘れずに。

東北楽天ゴールデンイーグルス誕生とメンタルトレーナー

2004年11月03日 | 野球小噺
 大方の予想通り、楽天とライブドアの新規参入への争いは、楽天の勝利という結果となりました。パリーグの6球団維持、東北地方にチームが出来たことをまず素直に喜びたいと思います。
 まだまだ楽天としてもやることが山積していると思いますが、必ず球界に新しい風を吹き込んでくれると思っています。そこで、楽天の田尾監督は、現状の戦力的には劣っていても個々の能力を最大限発揮させれば十分に戦えると言っていましたが、そのためのうってつけの人材となるのが、メンタルトレーニングや個別の面談などを通して、選手が持っている力を十分に発揮させるための援助をするメンタルトレーナーだと思うのです。アメリカで学んでいた三木谷オーナーもおそらく既存のオーナーよりはメンタルトレーナーという職業に十分に理解があり、受け入れやすい環境だと思いますし、球団にとっても新しい目玉になると思います。必ず力になると思います。三木谷オーナーやキーナートGM、田尾監督には是非一度考えていただきたいと思います。

日本シリーズ最終戦、西武完勝で日本一!

2004年10月26日 | 野球小噺
 シリーズ前の予想では中日の4勝3敗との予想でしたが、昨日終わった時点の予想ではやっぱり西武有利でしたかねえ。ともあれプレーオフを含め、短期決戦を全て制した西武が日本一に輝きました。やはり短期決戦の戦いを事前に経験できたことが大きなアドバンテージになったと思います。戦い方のコツみたいなものを掴んでいたのではないでしょうか。
 試合のほうは2回のリナレスの牽制死。3回のドミンゴのボークに佐藤の不運なタイムリー内野安打。ドミンゴは気持ちを切り替えられずにカブレラの2ランで5点取られて勝負あり。結局クリーンアップの破壊力の、怖さの差で中日は敗れたような気がします。昨日から井端選手も何かおかしかったし・・・。日本一は来年の宿題に取っておきましょう。オフはなにやら動きそうですし。
最後にライオンズファンの皆さん、本当におめでとうございます!

日本シリーズ第6戦は西武快勝で最終戦へ

2004年10月24日 | 野球小噺
 日本シリーズ第6戦は松坂と和田の活躍で西武が4-2で快勝!予想通り第7戦までもつれ込みました。
 まあ中日打線としては仕方ない感じでしょうか。キーマンである井端を完璧に抑えられましたからね。それにしても和田のバッティングは素晴らしかった。脱帽ですね。4点目のソロホームランで決まりでした。今日は松坂と和田のたった2人にやられた感じです。ただ落合監督は岡本を再生した上で第7戦に向けて温存したような気がします。井上選手がまたも活躍しましたし、あとは外野の1人が決まってくれればという感じなので、やっぱり福留は痛いかな。とそんなことを言っても仕方ないので、やっぱりシーズン同様、英智に期待!明日もいいゲームを期待しましょう!

日本シリーズ第5戦と・・・

2004年10月23日 | 野球小噺
 うーん、中日の快勝でした。第4戦、第5戦といい形での連勝。これで完全に流れを掴んで中日が非常に有利になったと思います。
 先制点は荒木の好走塁から。追加点はシリーズ男となりつつある青ゴジラこと井上。6回の守りでは井上-荒木-谷繁で本塁を阻止。2点差に縮まった9回には井端の足をちらつかせるアシストから立浪、アレックスの連続ホームラン。そして川上の初戦に続く好投。岩瀬の見事な火消し。もう自分達の野球が完全にできて全く問題なし!一番の功労者は谷繁選手でしょうか。シリーズの打点記録に並ぼうかという勝負強さに、4戦から冴え渡る外角中心、スライダーを上手く使った配球がMVPに最もふさわしいんじゃないでしょうか。落合監督もミスを選手のせいにせず、褒めて褒めてちょっと涙ぐんでましたか?コーチングの論理にも適っていると思います。やっぱりいい監督なのかなあ。
 そして・・・残念ながらまたもや出てきた日本シリーズに水をさす現金授与問題。一場選手も可哀相だとも思いますが、弁解の余地はないと思います。自分も野球界で活躍して、貢献して、それなりのけじめをつけるべきでしょう。はっきり言って逆指名制度が出来てから巨人、横浜、阪神だけが金銭の授与をやったわけではないでしょう。巨人が一番非道そうなのは間違い無さそうですが。もう絶対に自由枠とか無くすべきです。完全ウェーバーにすべきです。折角改革のチャンスなんですから出せる膿は全て出しておくべきだと思います。

日本シリーズ第4戦

2004年10月22日 | 野球小噺
 日本シリーズ第4戦は中日が8-2で快勝!と言ってもその点差は感じられませんでしたが。
 この試合のポイントは2回裏の西武の攻撃、2死満塁でこのシリーズあたっている佐藤が三振した場面でしょう。そして青ゴジラの3ランで勝負あり。第2戦でのファインプレーといい、このシリーズは井上選手がカギとなりそうです。
 投手陣では山井投手の好投が光りました。が、救援陣は岩瀬を除いて今回もピリッとしませんでしたね。でもこれでナゴヤドームに戻ってこれるし中日有利かな!?

日本シリーズ第3戦 天国と地獄

2004年10月20日 | 野球小噺
 地獄から天国。そしてまた地獄に突き落とされる・・・。シリーズ史上初となる満塁ホームランの応酬で、またもやすごい試合となった日本シリーズ第3戦。
 今日もポイントがたくさんありましたね。みんなが挙げるのは落合監督が投手交代を迷った場面でしょう。「代打が出たら行くぞ」と言われていた高橋投手が出てきましたが、結局交代はせず。こういう場面は初めて見ました。マウンドで岡本投手と話したことで気が変わったんでしょうね。結果的には失敗に終わりました。しかし、僕がポイントに挙げたいのは、7回中日1点リードからアレックスのタイムリーで2点差に拡げた後、無死満塁での高橋選手の三振。このあと谷繁選手が中途半端なバッティングでダブルプレー。折角畳み掛けるチャンスだっただけに、更なる追加点でのチャンスの最初のバッターである高橋選手の凡退が痛かった。攻撃の流れが止まりましたし、次のバッターにもプレッシャーがかかる結果となってしまったんではないでしょうか。ここで得点が取れていれば、投手の心理も投手の起用法も変わっていたと思います。
 それでも本当にいい試合でした。相変わらずクリーンアップの抑え方に四苦八苦しており、それに気を取られるあまり、1番バッターの佐藤選手が勢いに乗ってきていますが、まだまだこのままでは終わらないでしょう。「嬉しいときには喜びを表現するのが普通でしょう」と言った伊東監督。舌戦のほうも楽しみです。そして今スポルトで古田選手の解説を聞いていましたが、面白いですね。もつれてナゴヤドームに行けば中日有利のような雰囲気。駆け引きなどの心理戦もも含め、これからも楽しみです。