凄いぞコントラリード!!

生憎の大荒れの天気・・・。
また今年も岩盤並ぶ時こんな天気だったら死ぬかも・・・。
そんな中行ってきたのはAntony and The Ohnos@Sogetsu Hall。
待望の来日ですが今回はAntony and The Johnsons公演ではなく、
アントニーが敬愛してやまない大野一雄舞踏研究所の大野慶人氏
とのコラボという日本ならではのスペシャル公演です。




会場は赤坂にある草月会館地下の草月ホール。
いつも行くハコとは場違いの荘厳さに満ちています。

舞踏と音楽のコラボなんて初めてなので、
最初どんなのか？ポカーンとなりはしないか？
少々不安ではありました。

まずはスクリーンに映像が映し出され、
アントニーの盟友ジョアンナ・コンスタンティンのダンスからスタート。
ミニマル音楽をバックに拘束具のようなマスクを被ってのダンスでした。

その後幕が開くとアントニーが既にピアノの前に。
1曲目Her Eyes Are Underneath The Groundは
アントニーも喉が本調子ではありませんでしたが、
すぐに伸びのあるあの歌声に!!
ああ、これだ!!
期待以上に生歌が素晴らしく力強かったです。

観客も息を飲んでいるのか、曲間には拍手もなく進んでいきます。
同時に大野慶人氏が白塗りで登場し曲に合わせて舞踏。
大野氏はもう70過ぎなのに、舞踏家らしいしなやかな身体つき!!

音楽もアントニーのピアノと
バンドメンバーのロブ・ムースのギター/バイオリンのみでしたが、
逆にそれがアントニーの歌を強く印象付ける事に。

主に最新アルバム「The Crying Light」からの曲を中心に演ってくれました。
Another Worldでは思わず泣きそうに・・・。
The Crying Lightでは大野氏と一番シンクロしたパフォーマンスを見せて終了、
途端に会場は割れんばかりの拍手が!!
後半幕が一度閉まり、大野一雄氏の映画「O氏の死者の書」が映し出されます。
映像は前衛的かつ衝撃的。
ラストにI Can't Help Falling In Love With Youを情感たっぷりに歌い上げてくれました。

約1時間半のステージでしたが、期待を上回るパフォーマンスに圧倒されました!!

舞台後方に一杯人がいて、最初はパフォーマンスの一種なのかな？
と思ってたら当日券の人達だったのね。
あんな近くでアントニーの歌が聴けたなんて羨まし過ぎる・・・。
ラストに大野氏の人形にキスされてるアントニーが可愛らしかったなぁ。

この素晴らしさを上手く伝えられたか正直不安なんですが、
今日の公演は間違いなく今年1、2を争う事になると思います。
先日のジョアンナ・ニューサムといい2月は毎年アタリが多い!!