バタム ノート BATAM Note

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バハサな人々

2005-09-14 18:08:19 | Weblog
バハサな人々 
バハサインドネシアはインドネシア語で、Bahasa Indonesia と書く。
ここバタムはインドネシア国内の一番シンガポールに近い島だ。
シンガポーリアンが多く投資をしている島でもある。そのせいか、ホテルなどはシンガポールドルで価格表示していてルピアよりも有り難がられる傾向にある。
不安定で怪しげなインドネシアの通貨、ルピア(Rp)よりもS$で現金を持っていた方が安心と言うわけだ。
シンガポーリアン、と言っても実質は殆どが「Chinese」である。
バタムに居ると、モールなど人の集まるところへ行けば、マンダリンやフッキャンなどのチャイニーズがあちこちで聞こえてくる。
インドネシアン・チャイニーズやら、チャイニーズ・インドネシアンがごろごろ居る。
また、タイワニーズも多く居る。レッドチャイナの怪しげな動きを察して、シンガポールへさっさと逃げ出した台湾の小金持ち達がシンガポーリアンとなって、ここのバタムへホテル経営に乗り出したりしている。
実際、チャイニーズは世界中の地の果てでもどこにでも居るが、インドネシアで何世代も暮らしてきて、既にインドネシアンとなっている人もたくさん居る。
イスラム教のきつい田舎の方、例えば女性にジルバップを強制しているようなところでは難しそうだが、チャイニーズはちゃんと仏教寺院も造ってインドネシアでは仏教徒として法的にも認められている。
バタムではたとえ異教徒、イスラムと仏教徒でも普通に友達付き合いをしているのを見かけるし、表面上はお互いを認め合っているようだ。
相性が悪いのは「キリスト教」と「イスラム教」らしく、キリスト教より後からやってきた宗教はイスラムの方だが、一つの神様しか認めない一神教経典の歴史は同じところから出ていてお互いを認められない関係にある。仏教はルーツが全く違うので宗教上の論点がすれ違う。喧嘩になりにくい。
日本人には初めはなかなか溶け込むことが難しそうな宗教環境だが、日本人として常識的な振る舞いさえしていればどうって事はない。
インドネシア語、バハサ・インドネシアを少しでも話す事が出来れば「ピンタール」と言って、頭がいいんだね、と敬意を払ってくれる。
ただ注意したいのは、「インドネシア人」はだらしないが「モスリム」は違う、と言うような人々だ。イスラム教徒は「モスリム」と言って民族や国といった枠に捉われたりしない、ひとつの宗教の下の同胞といった考え方をしている人達だ。
ま、どこの国の人でも「ごみが捨てられていて街が汚い」とか忘れっぽい国民性や袖の下がまかり通る汚職まみれの国やらの「悪口」を言われていい気がしない筈だから、そういう事は胸に収めて、人の前ではあれこれ言うのは避けておきましょう。
インドネシアでは最初は物珍しさに勉強した「バハサ インドネシア」もその内、一生懸命言葉を覚える気はしなくなりますが、タクシーやショッピングレベルの最低限のバハサは必要なので、右左の「カナン、キリ」や数字などはさっと口をついて出てくるようにしておきたい。


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