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愛媛のおいしいみかん 青い樂園

海と山と人 光と風と水
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          ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆橘中之樂

農薬に対する考え方

2006-05-08 | 第六感
 スプリンクラー(以後クーラー)は、明浜町が柑橘栽培を本格的に産業化し始めた際に、ほとんどの園地に、設置されました。

 手作業による農薬散布の手間を省くため、半永久的に使える、共同防除システムを導入したわけです。

 クーラーの利点は、地域全体で、防除が出来るということ。それに、なんと言っても、省力化。制御室のボタンひとつで、重労働の農薬散布が、あっという間に出来てしまうのです。

 今日も、午後から、俵津地区の一部で、クーラーが回っていました。

訪花害虫の駆除、だそうです。




 今年から管理している私の俵津の園地には、クーラーがありません。ただし、隣接園には、クーラーがあり、飛散の恐れがある部分は、出荷しないようにする予定です。今後は、飛散防護対策を講じようと考えております。

 気になる方は、園地指定をして、購入していただけたらと思います。俵津以外の園地では、クーラー防除がされていませんので。出荷した箱の中に、園地名が書かれているチラシがあると思いますので、確認が出来ます。



 無茶々園の本拠地がある狩浜地区では、長い間、クーラー防除を行わないようにする取り組みを続け、もう何年も、共同防除をしておりません。

 農薬を使わない無茶々園の農家さんがたくさんいる地域だからこそ、実現したのだと思います。
 
 そのほかの一般の農家さんは、手作業での農薬散布をすることで了解しておりますが、こうした理解を得るのは、並大抵のことではなかったと、思います。



 狩浜地区にあるクーラーは、夏の異常な乾燥時に、水を撒くために、使用されています。

 農家の負担によって設置された施設ですから、有効に利用したいです。

 

 無茶々園では、農薬4年以上不使用のみかん(1番)から、クーラー園地のみかん(8番)までを取り扱っています。

 詳しくは、無茶々園までお問い合わせくださいませ。

 なお、無茶々園では、農家さん別、園地別、農薬の使用度別によって、すべて分けて出荷しております。

 お客さんの好みによって、選べます。

 
 なお、私の園地では、しつこく言いますが、昨年度、苗木園を含む全園地で、農薬を使用しておりません。 

 特に、自慢のいよかん畑、畑の浦は、周囲からの農薬飛散の心配がまったくないところで、無茶々園の創始者の一人である片山元治さんから受け継いだところです。うわさでは、過去30年近く農薬を使用していないそうですが、少なくとも、私の知る限りでは、4年間は、農薬不使用です。


 

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7 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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おいしいみかん (かずま)
2006-05-08 23:12:31
こんばんは、阿部さん。御無沙汰してます。



無農薬と一言で言っても、農家としては非常に手間の掛かる決断だと思います。でも僕は阿部さんになんとか頑張ってもらいたいと思ってます。



農薬は、体に悪いだけではありません。味にも影響が出ると思います。みかんの殆んどの部分が水分であり、農薬散布はそのみかん汁の中に微量に溶け込んでます。農薬が無味無臭であれば気が付かないのかもしれませんが、どうしてもみかんの味に影響が出ます。



昨年から今年に掛けて、私も私の周りの人々にも、阿部農園のみかんを送って食べた感想を聞くと、みんな口を揃えて『味がとても濃厚。こんなにみかんの味が濃いのは食べた事がない』と言われます。味が濃いとは無農薬みかんだからだと思ってます。食べたみかんが、そう語ってくれてます。



甘いだけでなく、酸っぱいだけでなく、味がとても濃厚で、とてもよい香りがするのです。



まだ『阿部みかん』を食べた事がない方が居られましたら、是非一度食べてみられる事を、胸を張ってお薦めいたします。
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Unknown (ゆかみに)
2006-05-09 12:43:37
無農薬というのは、大変なご苦労だと思います。

けれど、そういった真面目な農産物を作られておられる

農家の方がいてくださるからこそ、私達は、

自分で選択して、安心のおいしいミカンを

手にする事ができ、食する事ができるのだと、

改めて嬉しく思いました。



読んでいて、アベッカムさんのところの蜜柑を

食べてみたくなりました(^^)

これからも、頑張ってくださいねw
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お返事です。 (アベッカム)
2006-05-09 18:28:53
かずまさんへ



 いつもありがとうございます。こうして私がみかん作りを続けてゆけるのも、かずまさんのような方の応援があってこそです。感謝の気持ちを込めて、今年もうまいみかんをお届けできるよう、頑張ります。

 

 

ゆかみにさんへ



 温州みかんだけでも、大きく分けて、3種類ほど、我が農園で栽培しております。



 これからも、品種ごとに、一番おいしい時期などをお伝えしてまいりますので、どうぞご期待くださいませ。 
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もうすっかり (迷犬)
2006-05-09 23:53:54
みかん(未完←変換しようと思ったら出てきました。どうですか?)農家ですね。



それに、このブログも毎回見る度に面白いな~と感心致しております。



さて、農薬に対する考え方・・・。

いろいろな方の考えをお聞きする機会があるのですが、自分の場合は、農薬の有用性は認めるです。 市場、消費者の好む傾向が無農薬・無化学肥料と言われていますが実際売り場に足を運んでみると、その売り場面積は狭く、値段も同じ容量で高い・・・消費者は慣行のものをカゴに入れている。

もし、自分が消費者で穴だらけの野菜と慣行の安い野菜が並んでいた場合穴だらけの野菜の方を買うかというと疑問です。 選ぶ作目にもよりますが、自分達の生活を考えると、農薬は必要な時にきちっと使うしかないのではと思います。
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迷犬さんへ (アベッカム)
2006-05-10 08:25:40
 おはようございます。



 朝から大雨の愛媛です。



 お褒めいただき、うれしく思っています。



 とあるみかん農家のブログで、「外観を損ねないように農薬をまいているが、消費者が外観を気にしなくなれば、必要ない作業です。言い換えれば、現時点では必要です。」

 

 といったことをおっしゃっておりました。



 オーガニックに関心のある方のブログを拝見すると、今までほとんど気にしていなかった食の問題が、自分や家族が病気になったのをきっかけに、オーガニックに対して関心を持つようになったという方も結構いらっしゃいます。



 で、私の意見ですが・・・。



 今年も、農薬を使用しないで、おいしいみかんを作ってゆきたいと思っております。



 農産物の中で、かんきつ類ほど、農薬を使用しないでも作りやすいものはないでしょう。皮ごとマーマレード、皮ごと搾るジュースも、お楽しみに!!



  
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外観について (かずま)
2006-05-11 23:28:20
同じグループの中で、外観が悪い物と良い物があれば、私も良い物を選びます。



日本人は、特にその傾向が強いと感じてます。

私は電気メーカーの設計ですので、電化製品でも同じ傾向があります。



家に帰ったら使わない外箱の良い物を選んでいく人も多いです。例えばアメリカ人は、そんなことは気にしません。中身で勝負の方が多いと感じます。



昔はスーパーで買い物をする人がほとんどでした。

情報もTVとラジオがほとんどでした。



でも今はインターネットで情報が入手でき、ネットで

日本全国から買い物が出来ます。



またこんな狭い日本でも、食材にこだわりを持った消費者も生産者もたくさんおります。



ですから販売ルートさえ確立できれば、無農薬で外観の悪い食物でも、売れる方法もあるのではないかと思います。



食物の本質は何でしょうか?

栄養、味、安全ではないでしょうか?

『食の本質は外観ではない』事は生産者の方々が一番良く判っていると思います。また同時に『消費者が外観に拘り過ぎている事』も痛感されている事と思います。



でもこれからの新しい時代には、新しい価値観が生まれ、新しい流通ルートで消費者に提供できるチャンスが巡ってくる可能性は、非常に大きいのではないかと感じます。



またそう云う世の中にしていきたいですよね。

生産者の気持ちは、絶対に食物に魂として宿ると思ってますので、これからも頑張ってください。



では。
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かずまさんへ (アベッカム)
2006-05-12 14:08:37
こんにちは。



 とにかく、やれるだけやってみます。すべては、自分の努力しだいですからね。



 農家には、そういう楽しみもあります。自分で切り開いてゆける、楽しみが。



 応援、本当に感謝しております!!
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