どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 2916

もっと不便を重視すべきである。酔った勢いでポチったどうでもいい品が、本日定刻通り到着した。それが無ければ年が越せないとかの緊急性が一切無い、正真正銘の無駄遣いである。そんな一個人の気まぐれで、多くの方の手を煩わせる結果となった。私の荷物だけ運んでいる訳ではないが、「他の人もやっているから」と云う言い訳の累積がそうなっているに過ぎない。年内に届かないと会社が不渡りを出すとかセリヌンティウスが処刑されるとか切迫した事情が無い場合、配送はお休みにしてはどうか。ただ年末年始も働かないと生計が成り立たない人も居るのは確かなので、そこら辺の塩梅が難しい。不便の解消を生業とする人に向かって「もっと不便をたいせつにしよう」と主張するのは、おこがましい限りである。しかし、過ぎた利便性はいずれそれに足を掬われるし、毒されれば寛容さを失う。便利さの追求と並行して、不便さの耐性を付ける努力も必要に思えるのである。

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