どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3341

ネット時代は言葉の流行り廃りも早い。最近見なくなったのが「チラ裏」である。何かのトピックにかこつけて我田引水牽強付会、自分の意見を押し付けるSNS上での発言に「チラシの裏にでも書いとけ」と優しく諭す時の常套句だったが、面と向かって言われなくなって久しい。拙稿を始めチラ裏に相応しい投稿が絶滅した様子は無いので、こうやって今日も駄文を晒せるのであるが、何故この言葉が使われなくなったのか。そもそも浸透していた言葉では無いと云う事は黙殺するとして、私はその理由に就いて「印刷技術向上によりチラシの両面印刷が当たり前になったから」と云う仮説を提唱したい。新聞の折込チラシもポスティングチラシも、裏が白紙なのは滅多に見掛けない。極めて有力な仮説だと我田引水自画自賛している。類義語である「鍵垢でつぶやいてろ」の方がパンチが利いているからと云う反論もあろうが、どちらにせよ承認欲求の業の深さに変わりは無いのである。

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