どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 2822

物想う季節である。「チョベリバ」と言っていた子は、今は人の親だろうか。黒歴史の抹消は上手くいっただろうか。「みじかびのきゃぷりきとればすぎちょびれすぎかきすらのはっぱふみふみ」を暗唱出来る人は、孫が可愛い盛りだろうか。この世代だと機動隊に投石したり日比谷公園を焼き討ちしたりした人も居る筈なのだが、多分その思い出は墓場まで持っていくのが正解である。基本的には不都合な記憶はどんどん忘れるか、改竄するかしないと生きていくのがしんどくなる。真っ昼間から露天風呂を囲んで裸で踊った記憶は不都合な様な気もするのだが、不都合の度合いからするとかなり軽微なので、敢えて忘れる努力も要らなそうである。ともあれ齢を重ね、ふとそんな過去を思い出してアンニュイになったりおセンチになったり絶望したりしているのであるが、最近の流行語についていけなくなっている事の方を憂慮すべきなのかも知れないのである。ぴえんこえてぱおん。

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