どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3016

雅なアイディアではある。マスク会食は、付け外しの際に接触感染のリスクが伴う。だから団扇か扇子を使って口元を覆いましょうと云うのが、井戸兵庫県知事の提案である。まずは味噌汁を飲む実演をYoutubeで公開して欲しいと思うのだが、そんな野暮ったいものは召し上がらないのかも知れない。両手を用いた作法が多い和食では、イスラム圏の女性の様に口元をベールで被うのが一番現実的に思える。そもそも会食自体をしなければ良いと云うのが正解には違いないが、それを消費者側に徹底出来るんだったら飲食店をイジメる必要も無い。布で被っただけの飛沫抑制効果はマスクに大きく劣る事は承知しているが、扇子を片手にアクロバティックな飲食をするよりはマシな気がする。最終的には全席がアクリルで仕切られるのが最も効果的なのだろうが、品薄状態が続いている様であるし、何よりそんな受刑者との接見の様な形式で行われる会食が楽しめるものとは思えないのである。

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