どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3027

エンタメ系サブスクには大変お世話になっている。と言ってもアマプラだけであるが、それでも一生掛けても視聴不可能な分量のコンテンツが使い放題である。とても有難いのであるが、一抹の不安も覚えている。私が対価を支払っているのは「放題サービス利用権」であって、コンテンツそのものではない。お気に入りの作品であっても配信リストから外されれば視聴出来ないし、まず有り得ないがAmazonが破綻した場合、手元には何も残らない事になる。お小遣いを貯めてレコードを購入し、それが宝物であった最終世代としては、何となくしっくりこない。レコードプレイヤーを持っていないので今では単なるコレクターズアイテムと化してしまっているが、モノとして所有する悦びもエンタメの一つの形だろう。そう云う好事家向けの受注生産品があっても良い様に思うのだが、残念な事に生活費を削ってでもそれを手に入れたいと云う純粋な情熱が、湧かなくなって久しいのである。

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