どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 2498

「幸福とは健康で、借金がなく、心に疾しい所が無い状態である」(アダム・スミス『道徳感情論』)。底本では「健康で、借金がなく、心に何ら疾しい所の無い人の幸福には、それ以上何を付け加えられるだろうか(いやない)」となっているが、曲解させて頂いた。多少ニュアンスが異なっているが、誤差の範囲である。まず心に一点の曇りも無い事を、天地神明に誓う所から始めたい。ああ云うのは疾しいと思うから疾しいのであって、気の持ち様でどうとでもなるものである。幸いにして借金も無い。キャッシュフロー自体が枯渇していると云う表現が一番正しいのだが、無いものは無いでこれも押し切る。さて健康である。答えはじっと腹を見るまでもない。少し揉んでみたが、それで消え去るのであればどれ程幸せであろうか。私の幸福は四十年来、こいつに邪魔されてきたのだと思うと腹が立つのだが、その隆盛に疾しい所が無い事の弁明には、文字数が足りないのである。

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