どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3516

デジタルネイティブ世代の不幸は、若くして世間を知り過ぎた事である。クソデカ主語で断定するのは悪い癖だが、あくまで仮説である、と云う逃げ道は確保しておきたい。SNSが浸透したお陰で多くの人と繋がれる利点も有るが、自分よりちょっと恵まれた暮らしをしている一般人がゴマンと居る現実も同時に知る事となる。実際はSNSに投稿しないだけで人それぞれの不幸を抱えているのが常なのだが、それが府落ちするのはある程度社会に揉まれてからである。全国で自身の序列がどこら辺なのかを知る術が無かった頃に比べ、がむしゃらな上昇志向を抱く前に諦めてしまいがちな環境だと言える。自分が持っていないものを誰かが持っている劣等感や羨望に駆られやすいのでは、元気も出ないだろう。じゃあネットで繋がるのを止められるかと云えばそれも無理な話である。結局は気の持ち様を模索するしかないのであるが、そう簡単に割り切れるものでも無いだけに不憫なのである。

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