どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 2465

ウォークカルチャーの中で、コメディでは不謹慎な事が出来ない。公開前から物議を醸している映画「ジョーカー」の監督、トッド・フィリップスの言葉である。耳慣れない言葉であるが、Woke Cultureとはまあ要するに、「不謹慎警察」が社会的影響力を持った様なものと理解している。意識高い系の臭いが漂う呼び名だが、どうやらそれに睨まれずに笑いを取るのは至難な状況に、米国は陥っている様である。シリアスに転向しても不謹慎なものは不謹慎に思えるのだが、社会問題を鋭く抉ったりすると多少は免罪されるものらしい。特定の性別や人種や国籍や階層や職業を揶揄したり茶化したりする笑いは、表向き禁じ手なのは息苦しい。せめて大統領位はハッチャけたのを選ぼうかと云う気持ちになるのも分かる。無害無毒なアメリカンジョーク以外で笑うのを理性で抑圧出来たとしても、そんなインテリがバナナの皮踏んで転んだら反射的に笑うのは絶対に止められないと思うのである。

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