どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3231

高邁な理想は麗しい。しかし現実を見失うのも考え物である。石炭消費国として槍玉に上がった日本である。最大の生産国かつ消費国である中国の4%、世界総消費量の2%に過ぎないのだが、国際的に叩き易いのが災いした様である。火力発電が注目されがちだが、石炭は製鉄にも不可欠である。簡単に消費を止めるのは不可能だろう。それに採掘した石炭はどうするのか。採掘そのものを止めろと言うなら、よりCO2排出が多い石油や天然ガスの産出国にも要請しなくては辻褄が合わない。欧州は陸続きの中印露とのケンカには及び腰なので、やっぱり日本が叩かれるのであるが、ここはもう少し頭を冷やした議論が必要だろう。脱硫脱炭素技術を用いた施設を持つ国が責任を持って消費し、それ以外の国には再生エネルギー技術を無償に近い形で供与する。セクシーとか言ってないで理を尽くした説得を政府に求めたいのであるが、理想に熱狂する人々が聞き入れるかは別問題なのである。

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