どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3234

ヴィーガンは培養肉を食べるのだろうか。それは動物性蛋白質を断つに至った経緯に依るだろうから、一律の答えは多分出ない。家畜を殺さないなら良いとする人も、原料生産が家畜制度を存続させるから駄目だとする人も居るだろう。不殺生の戒律を持つお坊さんも気になるが、そう云うのは伝統に縛られがちなので、タテマエとして禁じる姿勢は変わらないと思う。そう云う宗教論争じみた側面からだけではなく、脱炭素方面からも培養肉は期待が寄せられているそうである。家畜が放出するCO2やメタンが理論上ゼロになる上に、広大な土地も豊富な水資源も必要としない為、森林破壊の進行を抑制出来るそうである。誠に結構な話ではあるが、実際にやってみると思いもよらない負の側面が顕在化するのが科学技術の面白い所である。どのみち肉を食いたいと願う全人類に等しく供給するなら培養肉以外の選択肢は現実的とは言えず、ヴィーガンに無理強いする必要も無いのである。

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