今日は『前世の敵』からこのセリフにしました。このセリフは…
ゴウンは担任であるウンソクの机の上に姉のゴボンとウンソクがこっそり手をつないでいる写真を見つけ驚いてしまいました。そして家に帰ってもこの事実をどうするか一人で考えていたところへ従兄のサンドゥルが、ゴウン、そこで何を?、と言って入ってきましたが、いきなりゴウンから、担任の先生は前世で逆賊だったと言われて面食らいました。するとゴウンは、だってゴボンお姉ちゃんと…、二人は付き合っているみたい、と言いましたから、サンドゥルは慌てて、伯母さんに報告するのか、と尋ねました。しかしゴウンが、そこが悩みどころだ、と言ったため、サンドゥルが返した言葉がこのセリフになります。
この類いのセリフは今までも何度かご紹介してきました。サンドゥルの言うとおり、例えば絵に描いたような家族でも他人に言えない事情を抱えていたり、健康そのもののような人に見えても重い病気を患ったりしています。皆、誰にも言わないまでのことです。
サンドゥルはその後、従姉のゴヤと結婚したギソクが、ゴヤの仇敵であるナラが自分の叔母であることを隠していたこと知ると、ギソクを屋台に誘いこんなことを言って諭しました。
1031「この世で最も罪深いのは、家族を裏切ることです。これは常識です。」
ところが、こうしてギソクを諭しているうちにサンドゥルは、ゴヤとの結婚のことでギソクの母親が何度きて占ってあげた、この結婚には反対だと、と口を滑らせたため、サンドゥル自身も家族に内緒で教師を辞めて密かに占い師になったことを隠していたことがバレて、逆にギソクにたしなめられてしまいました。