今日は『黄金の仮面』からこのセリフにしました。このセリフは…
ある朝店を手伝うイ執事が出勤するとヘギョンがチキンを箱に積めていました。イ執事が訊ねるとファヨンは、夫が元気だった頃から善意で食べ物を届けているある施設へ持っていくための準備をしているのだ、と答えました。そして更に続けたのがこの言葉になります。
カトリック信者が人口の半分を占めるお国柄か、よくこうした善意の施しを福祉施設に行うシーンが出てきますが、それはさておき、このヘギョンのセリフは、万国共通の素晴らしいセリフです。仏教でも布施とか七つの施しとか言った言葉がありますよね。何もヘギョンのように食べものを作って持っていくまでのようなことでなくても、例えば妊婦さんに座席を譲るとか、丁寧な店員さんにありがとうと言うとか、こういうことも喜びの分かち合いになります。
一方、こうした行為は無意識のうちに知らず知らずに生まれてくるもので決して相手から促されたり強要されたりするものではありません。ですから、逆に旦那寺や教会から法要やらなんやらといって寄付金や回向料やら納めるような案内が舞い込んだ時に、眉をひそめるようでは、おおよそ分かち合いとは程遠いわけです。