四川のうた

今日、朝起きたらお昼をまわっていた。
やはり、時差ぼけはしっかり残っているらしい。

さて、明日は仕事に行くため朝はちゃんと起きなければならないのに、すでにこんな時間である（ちなみに、今夜中の３時過ぎ。全く眠くない・・・）。

本日は、日中ジャジャンクーの「四川のうた」を見に渋谷へ。
本当はその後、別の映画を見に行こうかなとも思ったのだが、昔の仲間達からお誘いがあったため急遽予定を変更し夜は池袋へ行き、旧友といろいろな昔話に花を咲かせた。

ちなみに、ジャジャンクーの「四川のうた」である。
ドキュメンタリーとフィクションが入り混じったとても不思議な映画であった。

本来、ドキュメンタリーもフィクションもその間にほとんど差異がない（これについては今ここで詳しく述べることはしない）のだから、この二つの手法が一つの映画の中に同時に用いられていたからといって、特段不思議がる必要はないのであるが、この映画の場合には、その用いられ方が変わっているのである。

中国の四川省の開発計画についての映画である。ある国営工場の経営母体が国営から民間に移行し、これにともない数万人の雇用が喪失する。映画では、解雇された工場関係者に彼らの生い立ちをカメラの前でしゃべらせるのであるが、その関係者の中に、実在の人物と、演技する俳優が混じってくるのである。

一見理解に苦しむ構成であるが、ジャジャンクーは意図的にこのような構成をあえて映画に導入する。
これについてジャジャンクーは「歴史とは「事実」と「想像」の混合物だと考えるから」と述べている。

これについての、評価はひとまず保留するが、いずれにしても凄い映画であることは間違いない。