MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

ル・アーヴルの靴みがき

2012年04月30日 14時01分03秒 | 映画
最近ほぼ「映画+読書日記」と化しています。
ということで、GW中の読書+映画日記です。

映画
1.「ル・アーヴルの靴みがき」監督アキ・カウリスマキ
いつもながらの不思議なカウリスマキワールドを堪能。視線を宙に漂わせつつ無表情にしゃべる小津安二郎的な登場人物には、“映画”が結局のところ、現実の模倣でしかないのだという諦念、あるいは絶望が垣間見える。ただし、その絶望をひょいと軽く受け流してしまうところにこの監督の哲学が感じられる。アッバス・キアロスタミの「桜桃の味」を思い出した。

2.「三重スパイ」監督エリック・ロメール
3.「刑事ベラミー」監督クロード・シャブロル
渋谷イメージフォーラムの「フランス映画未公開傑作選」で2本鑑賞。
「三重スパイ」はアメリカ版のdvdを持っているので、フランス語が全然分からない私は英語字幕でこの映画を見ていた。しかし、この監督の映画を、慣れない英語字幕で観るのは本当に疲れる。ロメール作品はとにかく科白が多いし、インテリっぽい小難しい会話が多い。であるからして英語ではなおさらだけど結局日本語字幕でも疲れるのである。
クロード・シャブロル監督。細かいことはよく分からないが、この人の撮り方は本当に上手いと思う。“フランスのヒッチコック”と呼ばれる所以である。


読書
「共食い」田中慎弥
芥川賞受賞時のTVインタビューで一躍時の人となった感がある。
内容は、生真面目な正統派純文学。だからというわけではないだろが、どこか既視感を覚えなくもない。特に、昔読んだ小川国夫の「流域」「試みの岸」などとダブる。
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2 コメント

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Unknown (Z)
2012-05-01 20:08:18
お勧めの"スーパー・チューズディ"見てきました。上映期間もほぼ終わりだったので、21:00開始の映画館しかありませんでした。
食事をして、少々アルコールも入り、気合いを入れて鑑賞したところ、肝心なところで”落ちて"しまい、気が付けばキーパーソンが死んでました。

・・・・・。
ストーリーが全く分かりませんでした。

痛恨の極みです
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Zさま (kazu-n)
2012-05-04 13:17:11
僕もたまにやりますよ(笑)
肝心のところで寝てしまうとあとでリカバリーがきかなくなりますよね。
昔、ルイマル監督の鬼火という映画を見た時に、映画の途中から完全に熟睡してしまいました。この映画は、ラストシーンで主人公がピストル自殺するんですが、その銃声で目が覚めて、目が覚めたらいきなり"FIN"って出てきてすごく悲しかった記憶があります。
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