わすれぬように

伝えるものとしてではなくて発振させるものとしてそこにあってほしいと思う。

街歩き 1

2009-09-25 13:40:42 | Weblog
大阪の街①

バスが到着したのは、
薄白い空が気持ち良い朝で、
周りには工事中の建物と空き地が多くて、
風が良く吹き抜ける人通りの少ない通りでした。

大阪はめまいがするほど人通りが多い街で、
なぜだか矢鱈と人にぶつかってしまうのです。

近くに旧国鉄、私鉄、地下鉄の沢山、本当に沢山の路線の駅が密集していて、僕が今でも迷ってしまう新宿駅に近い感覚でした。

違いを感じたとすれば、
マクドナルドをマック、ではなくマクドと呼ぶことと、
エスカレーターで左ではなく右に寄ることくらいでしょうか。

きっと発する標準語ではじかれて、一歩踏み込むことはできていなかったのでしょう。
表面を撫でるだけならば、街の名前以外に大きな違いなんてありゃしない。

けれど、阪神タイガースのユニフォームを着ている人が沢山居て、
僕は素直にうらやましいと思ったのです。
あ、そうだ、わざわざ触れに来たのはこれかもしれない、と。

"自分の街"を大切にする心。
不条理でも、理由などなくても、排他的でも、根本は何でもいい。
自分の街、ひいては自分を中心に思えること、それが当たり前であること。
僕はそんなことにあこがれているのかもしれません。

もちろん、僕は自分勝手で、自己中心的で、わがままです。
よくないのは、それを、それ自体を否定しようとする何かがいつでもそこにあることなのでしょう。
バランスの問題もあろうが、潔く自分を好きでいるのだろう、と思われる人の魅力たるは何にも代えがたいものがあるのです。
そんな人には、外からは分からない苦悩の末の何かがあるのかもしれませんね。

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関西滞在は短く、そしてとても長かったです。
少しずつ文章に起してみようかと思っています。

相変わらずの駄文ですが、どうぞお付き合いください。

お土産を買う余裕を見つけることができませんでした。
最後のライブハウスを出てそのまま夜行バスに飛び乗ると、うとうとしているうちに新宿。
いつもの、新宿です。

気持ちよく晴れた空と、ぼんやりするアタマで部屋に戻ってシャワーを浴びたらもう出勤。
いつもの続きが待っていて、はて、夢でも見ていたか、という気分にもなります。


何度も何度も同じようにめぐらせている思考の跡をなぞるように、また考えます。
自分と、人と、街と、空。
過去と、今と、未来と、明日。


人のせいにすることなく、
自分の醜さこそ笑えるような秋にしたいものです。


長文、お付き合いいただきありがとうございました。
また続きを書きます。

お達者で。

安心な僕らは

2009-09-20 00:06:16 | Weblog
マゾとかサドとか、どっちだっていいのについ盛り上がってしまう話題。

そりゃ、単純にやられるなら、やってやりたい気持ちがあるわけで、マゾとか言われるとなんだか気にくわない。

が、

自分をさらして、うまくいくかどうかわからないときこそ、やったろうじゃない、と思うものでして。
案外逆境好きとなれば、やはりマゾなのだろうか。

んー、どうでもいい。

自分とは逆の性質の人に惹かれる傾向がある。
だからだろうか、憧れの大阪、なんです。

いざ、初の関西ツアー。

しっかりと、自分を見直したいものです。


お達者で。

好きなものは、好き。

2009-09-18 00:11:41 | Weblog
職場の図書館はここ数年で大きく変わったように思います。
その変化をみたくて、ここに居たかった、というのもありました。

働いている人の表情がずいぶん変わりました。

そして、色々な試みも実現するようになってきました。

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その中の一つ、ありそうでなかったのが、「館員のおすすめ」企画。
スタッフが書評を書いて展示する、と言う企画です。

正直、読書家の揃うスタッフの中で、僕が薦めるべき本などあるわけがありません。
読みやすい本しか読めないし、数も沢山読んできていないし。

けれどまぁ、自分の意見を表せるのは、やはり嬉しいこと。
折角なので、好きな本を紹介してみようかと思っています。

そう思ってまず思い浮かぶのがこの本。
書架整理(本棚を整頓する業務)をしているときに、偶然にも見つけた本で、しかも著者が、、、なんとなんと一緒に働いているスタッフの方だったという!そんな思い入れのある本です。

Let it be あるがままに (心の絵本)
大鋸 カズマサ
三心堂出版社

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何とも残念な事に、出版社倒産のため書店では手に入らないかもしれない一冊です。
ありがたいことに著者のその方に残部を譲ってもらって、僕の手元にはあるのですが、今読んでもやっぱり素敵。文も、そして奥さんが書いているという絵も。

ぐっと来ます。

なんだか、ほんとうに素敵だなぁと思います。

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やっぱり、好きなものはいつまでも好きなのでしょうね。

お達者で。

人と話す。

2009-09-16 23:13:29 | Weblog
放っておくと、内にこもりがち。そんな方も。
そういうとき、少し無理してでも、人に会いに行くことはとても大切だ、と思います。

実に様々な考え方がある。
そうやって風を通すこともとても大切なものですね。
またうまく、バランスをとれるようになれる。

感謝、感謝の日々です。

お達者で。

大切なのは、自分と、自分と周りの関係

2009-09-14 19:23:44 | Weblog
悲しいこと。

自分が興味が持てないこと。
自分に興味が持たれないこと。
わかっているのにできないこと。
自分がどうしても許せないこと。

差別して生きている。
どうしてもある程度、必要なのかも。

必要な差別。
それは笑いだったり、
自尊心だったり、
誰かを守ることだったり、
もしかしたら、生き抜くことだったり。

まったく、完全に差別がなくなってしまったら、たぶん困ったことになる。

、、、差別、という呼び方がまずいのだろう。
"差別"は、よくない事を呼ぶために使われる。

距離の取り方。
立ち位置の受け止め方。
時に、自分を棚に上げて笑うこと。
悲しくても、それを受けいること。

そういう感じの、差を、知ること。
たぶん、すごく大切で、
もう少し上手く理解できたら、
きっともう少し楽になって、

きっと、笑えるのだと、思うのだ。


大切なのは自分。
大切なのはあなた。

次は、こっちに傾けなくっちゃ。

バランスかな。



思っているほど、きっと悪くない。
あなたは、あなたを知ってる。
大切にしてやらなきゃ、ねぇ。


へぃ、がんばろうぜ。


お達者で。

もやもやごとは、オタクに聞け。

2009-09-13 10:01:05 | Weblog
最近はよくあること。
職場の図書館の書架をぼんやり眺めていて、面白そうな本に出会う。

今回もこの書名に惹かれて、目次に目を通して、ちょっと読んでみようかな、と。
カウンターに持って行ったら、「岡田さんなんて読むんですか?」と。

「岡田って、どんな人なん?」

と聞けば、

「…オタク。」

と。

へぇ、さすが、ちょっと面白い書名だと思った。
けどね、建前とか正論とか、みんなが賛同する、と言う視点ではないところからの切り口が、なんだかぼんやりしていた所にぐさりと来て、これがなかなか面白く読み終わった。

さて、僕はどんな方法で世界征服を目指そうか?
むふふふ。

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「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)
岡田 斗司夫
筑摩書房

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美人時計の楽しみ方

2009-09-12 18:22:33 | Weblog
Googleの検索ランキングで知った「美人時計」。
時刻の札を持った街角のべっぴんさんの写真が、毎分更新されて時間を教えてくれるウェブサイトです。

次から次へとべっぴんさんが現れて、男子としては到底目が離せません。
友達が部屋に飲みに来たときにはぜひ、このウェブサイトで何時間も盛り上がっていただきたい所存です。

この企画の素敵なところは、あくまで素人のべっぴんさん、というところではないかと考察します。色々なところがバッチリな、撮影なんてお手の物のべっぴんさんでは飽きてしまうのではないかと思われます。

あるコメント欄に、辛口の閲覧者から、撮影の甘さやべっぴんさんの質についてのコメントが寄せられていましたが、その方はきっと玄人がお好きな方なのでしょう。僕はその撮影の甘ささえ、現実味を色濃く感じで楽しめてしまう素人好みのようです。

その素人さんの魅力を後押ししているのが、好みのウェブサイトをプロフィールの欄に載せていることではないでしょうか。

この顔、この身体で生まれてきたのは選べなくても、後天的な趣味や好みもその人の魅力の一つです。
服装然り、頭の中然り。
センスの良いウェブサイトを挙げているべっぴんさんには、話してみたらおもしろそうだ!と妄想が加速します。
きらびやかなタレントさんのブログ、ウェブサイト作成者のための支援サイト、デザイナーのウェブサイト、音楽活動している方のウェブサイト、SNSのウェブサイトなど、さまざまで、ただ見た目が素敵と言うだけでは伝わらない魅力が伝わったり、そして伝わらなかったり。

お腹いっぱい妄想を楽しんだら、やはり近くの人の大切さに気づかされるばかりです。

近くの人の大切さ、といえば、YouTubeで知ったアニメ「東京マグニチュード8.0」です。
悲しくも、感動させられる内容は、来週いよいよ最終回を迎えるようです。

東京でもし大規模な地震が起きたら、、、

もう何度も聞いたコンセプト。
それをアニメにしたものです。

気になる方はYouTubeでおさらいしてみましょう。
4話あたりからなら観られるようです。

あくまで、バーチャルは現実のためにあって欲しい、そう思う今日この頃です。

大切な人と、ちゃんと向き合いたいものです。

お達者で。

ただ笑ってるけれど

2009-09-11 10:55:41 | Weblog
たまに、自分の、他人への無関心さに驚かされる。

そんな時、少しだけ寂しい気分になったりする。

あまりの、自分と他人との違いに、やっぱり、驚かされる。

そんな時は、自分が宇宙の一部だということを思い知らされる。

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あの人は、本気で取り組んでいたそうだ。
だから今は、中途半端にやっている人とは一緒にできない、といっていた。
やるならトコトンやらないと気がすまない。
そういっていた。

その人が取り組んでいたのは、ボーリング。
曲がりなりにもプロを目指していたのだから、という。

僕は、その言い方に、どこかボーリングを責めるようなニュアンスが顔を見せたような気がして、少し寂しかった。

あの人にとってのボーリングとは、何なのだろう。
何かを与えてくれるはずのものだったのだろうか。
何かを与える為のものだったのだろうか。

好き、ってのは、なんなのでしょうね。
ボーリング、もうやりたくもないのかなぁ。

そんなあの人も、でもやっぱり、魅力的だと思ったりもします。

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伝えたいことが そりゃ僕にだってあるんだ ただ笑ってるけれど
伝えたいことは 言葉にしたくはないんだ そしたらどうしたらいいのさ

奥田さんの歌詞です。

お達者で。

井戸の中では

2009-09-09 16:25:38 | Weblog
井戸のそこから眺める空は、何もかもが自由に見える。

丸い空の端を切り取る飛行機雲も、
気ままに通り過ぎる渡り鳥も、
雨を降らすあまぐもでさえ。

爆弾を落とす飛行機も、誰かが思いを託した鳩も、
誰かが待ちに待っていた朝日も、どれもこれもがうらやましい。

井戸のそこから聞こえる声は、どれも楽しげに聞こえる。

顔も知らない誰かの愛想笑いだって、
絶望に満ちた泣き笑いだって、
明日には消えてしまう花火のような笑顔だって。

すべてが華やかな春風のような笑い声に聞こえる。

井戸の中へ届く話は、どれも感動的に思える。

人がモノになってしまうような残酷な話も、
昨日と今日の風の匂いの違いを歌っただけの素朴な歌も、
誰かが作り上げた大層大げさな物語も、

みんな横並び。

どれも心を揺さぶって、惜しげなく涙をつれてくる。


井戸の中はよく響く。
自分と会話ができるくらい。

ハロー ハロー

ハロー

-*--


また、見えるものだけに頼って、その大きさを計りだす。
すべて計り終えたときに、あぁ無駄だった、と思うことを知っているのに。

はじめの"点"だけが本当だ。
そこから伸びるすべては、もう別のなにかで、
その別の何かを、誰かに評価される。

けれど、あなたが大切にすべきはたぶん、はじめの"点"なのだと、僕は思う。

そこから伸びるすべても、他人からすればあなただと思われるが、たぶん違う。
疲れたらば、またその"点"に戻って、別の方向へ伸ばしてみるのもいい。

---

隙間を、作ろう。

お達者で。

にほんご

2009-09-08 00:56:48 | Weblog
いつの間にか携帯電話のメールで、絵文字に頼るようになっていた気がした。
そりゃ面白いけどさ、日本語ってそれ自体がもっと面白いだわさ。

日本語と日本人の心 (岩波現代文庫―文芸)
大江 健三郎,河合 隼雄,谷川 俊太郎
岩波書店

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最近読んだ、シンポジウムの記録。
著書ではなく、終始口語なのに、読んでいて夢中になっていた。
お三方、当たり前だけれど、言葉を仕事にしているだけあって、本当に魅力的。
読み終わって感動さえ覚えた。

日本語は、それだけでどこか詩的なところがある。
やっぱりそうなんだ、と思った。

もっと沢山の日本語に触れたいなぁと思う。
文章もそうだし、方言や話し言葉も。
けれどどうしても、心とイコールにはならないのだろう、と思う。
だから面白いんでしょうね。

お達者で。