まつもとまつともの日記

お笑い好きの映画と読書とぶらぶら歩きな日々。

神保町の憂鬱

2006年10月29日 00時13分09秒 | Weblog
 この週末、神保町で毎年恒例の古書祭りが開催されている。
 洋雑誌の探し物があったので、「小川図書」(℡03-3262-0908)を目指す。
 神保町に到着したのが、昼の12時過ぎ。すでにメインストリートの靖国通りはおじさんたちでいっぱい! すれ違うのも大変なくらいの混雑だった。
 それにしてもおじさんたち、町中混んでるのは前もってわかっているんだから、リュックはやめて欲しい。通りをふさぐな! 絶望的なダサ・ファッションについては、コメントする気すらない。

 なにはともあれ、一番に「小川図書」で探し物をしたのだけれど、見つからず。
 店主の人に聞いても、「ないね~。」と渋い返事。
 ほかにめぼしいお店を教えてもらおうとしたが、神保町で洋雑誌を扱っているのは「小川図書」だけらしく、断念。
 仕方がないので、きばらしに児童書専門店(五味太郎さんの電子絵本が画期的で面白かった!)や、和雑誌の店を覗く(江角マキコがモデルで出ている「So-en」を発見!、「暮しの手帖」は何年前のを見ても、サザエさん級に変わらないスタイルで驚いた)。
 家に眠っている映画のパンフレットとか、ここに売りに来ればいいのかといい勉強になった。
 その後、学芸大学の「本とうです」など雑誌の扱いが多い古書店に問い合わせてみたが、すべて扱いなしで撃沈。む~、洋雑誌のバックナンバーはどこにあるの!?


 明日は、気になるパン屋さんに行ってみようっと。 

来年のカレンダーはD-BROS

2006年10月14日 03時57分32秒 | Weblog
 東京都写真美術館に行ったなら、ナディッフに寄らずしては帰れない。
 今話題の写真集、写真展の図録、そしてえりすぐりのデザインアイテムに出会えるからだ。
 
 そのなかでも特に嬉しかったのがD-BROSの来年のカレンダー。
 毎年同じものを作るのではなく、毎年違うカレンダーを作っている彼ら、
http://www.d-bros.jp/
 その2007年版が一同に揃っていた。
 もちろん、愛用者が多い蛇腹式のスケジュール帳もあり。私は去年から使い始めていて、来年も使おうと&買い逃しは避けたいと発売を心待ちにしていただけに、このめぐり合いは嬉しかった。
 カレンダーと手帳を買い込んだら、財布が空っぽになっていた。
 心の中では、彼らのデザインする蝶がひらひらと飛んでいたけど、あれはお札の幻影か、、、。いいデザインだけど、気軽に買えるプライスじゃないのがたまにキズか。でもブランドイメージとしては、あのゾーンで行きたいのもよくわかる。
 ちなみに買ったカレンダーは、両面印刷で6枚のシートで校正されたもの。焼け焦がしたような、日光で焼けたような色合いと、蝶が止まっている立体仕掛けに一目ぼれ。これしかないと思った。現に、お店には在庫があとひとつ。(たぶんバックヤードに在庫がストックされていると思うけど)迷わず買った。
 私は、大き目のまっ白い額を買って、そこに6か月分をレイアウトして壁に飾ろうかと思う。蝶が飛べなくなるけど、壁に直に飾ると家のネコにきっとイタズラされるから仕方ない。来年が来るまでに、ハンズに行かねば。

 年内はずっと忙しいけれど、それを忘れて楽しい来年が待ち遠しくなるような買い物だった。

週末は恵比寿へ。

2006年10月14日 03時40分36秒 | Weblog
 日曜の午後、話題の映画「カポーティ」を見に行った。
 11時台の回はすでに満席で、2時過ぎの回を待つことにする。

 その間、前から行きたかった東京都写真美術館の「石内都 mother's」と「HASHI 橋本奉臣」展を見に行くことにした。
 本当は地下の展示も見たかったが、予算もあったので見送りに。
 石内さんの作品は、去年のベネチアビエンナーレで出展されたものに、新たな写真、映像を加えた構成。正直なぜビエンナーレで彼女が選ばれたのかうまく理解できずに1年がたっていたので、調度よい時期に作品に対面できたのかもしれない。
 たぶん自分の母親を「女」としてみることに抵抗があるから個人的理由からだろう。彼女が映し出す、彼女の母親のスリップやパンツが、いくら美しくても素直にそれを美しいものとして、純粋に一作品として受容できない自分がいた。使いかけの口紅の真っ赤な色、変色したかのような青色、強烈な印象を残すと同時に逃げ出したくなる写真である。そこには見てはいけないなまなましさがあるようだった。
 展示は11月5日(日)まで、2階展示室にて。図録の販売あり。

 そして予定外の収穫だったのが「HASHI」。人間の目で見ることのできない、いや見ているけれども見えていない一瞬を捉えた「一瞬の永遠」は、今、デジタルな写真に興味がひきつけられているだけに、非常に勉強になった。一瞬を捉えた画面構成の妙。一瞬のなかに閉じ込められた躍動感。いい刺激になった。
 展示は10月29日(日)まで、3階展示室にて。図録の販売あり。写真家本人が来場の際は、図録へのサインをしていただけるとのこと。飯沢耕太郎さんのお話プログラムも今後あるようなので、そのときにまた足を運びたい。
 http://www.syabi.com/

 時間が来たので「恵比寿ガーデンシネマ」へ。「カポーティ」は満席。フィリップ・シーモア・ホフマンが演じる、トルーマン・カポーティの犯罪者取材の際の「冷血」なまでの振る舞い、そして犯罪者の処刑に際し「冷血」な人間に徹することができず苦悩し、その後の人生に暗い影を落としていく「生身の」人間としての生き様に心を重ねていると苦しくなってきた。
 時間を見つけて彼の作品をじっくりと紐解きたい。
 http://www.sonypictures.jp/movies/capote/

今日の積読お買い物

2006年10月09日 02時22分01秒 | Weblog
 ブックファーストで明日読む本と雑誌を物色。
 ちょうど「Numero Tokyo」(http://www.numero.jp/)の創刊準備号が無料配布中と聞いていたので、探してみたけれどすでに配布終了。店員さんが渋谷で入手できそうな書店を教えてくれたので(ブックファーストの店員さんはこういうちょっとした優しさがあるので、駅から遠くてもいつも愛用している)TSUTAYA、文教堂にいくが、いずれも配布終了(涙)。先週ABC青山でアラカワシンイチロウ名でとりおきボックスに2冊キープされているのを見かけたときに、自分も入手すべきだったと後悔。BFの店員さんも「こんなに早くなくなるとは思いませんでした」との弁。
 ここまできたなら演歌ばりの執念でめぼしい書店に電話をかけ、ある書店でキープに成功!
 その過程で、六本木TSUTAYAに電話したんだけれど、ここは「店頭にあと五冊ありますがとりおきはできません。ガチャ。(電話が切れる)」と冷たい対応。キープを快諾してくださった書店は「一冊だけならいいですよ~、明日までに取りに来てくださいね」と嬉しいお言葉! 自分の中で六本木TSUTAYAは当分使わないと決意。ちなみに渋谷TSUTAYAの1Fの店員は「Numero」の名前はおろか、創刊準備号(0号)の存在すら知らなかった。だって人の質問に対して「フリーペーパーはないと思いますよ」ってちんぷんかんぷんな答えでしたから。思わず失笑してしまった。

 とにもかくにも明日「Numero Tokyo」をゲットしたときには、この書店で気になっている本も買おうと思う。

強風にふっとんだ三連休

2006年10月09日 01時44分57秒 | Weblog
 この三連休を利用して弘前(奈良美智+grafの「AtoZ」展)と札幌(イサム・ノグチのモエレ沼公園)に行こうと早起きして羽田に向かったところ、強風で飛行機が欠航に!
 札幌便はまだ飛んでいたので、もしかしたら天気が変わるかも、と半日空港で待って午後便にかけたものの、午後も飛ばず欠航に。
 2ヶ月前から計画していたアートツアーだっただけにショック大!
 呆然として、陸路を使う気にもなれず、腹立ちと泣きたい気分。

 航空券払い戻ししたお金で、とりおきしておいた服をごっそり買いに行ったもののいまいち気が晴れない。そんなところに仕事の電話。お願いだから、休みの日は電話かけてこないで欲しい。火曜日からしか仕事相手は動けないんだから、、、ふう。

 夜に「24」のシーズン4を見ながら寝て、目が覚めたら日曜の昼だった。
 一日中家にいても仕方がないと、渋谷に出かけた。

 キム・キドク監督の12本目の作品「弓」を鑑賞。
 自分勝手なおじいさん(チョン・ソンファン)と、思わせぶりなロリータ(ハン・ヨルム)の物語。そして突然現れる青年(ソ・ジソク)。驚いたのはお客さんが中高年(男)が多かったこと。勝手に推測するに、ハン・ヨルムの薄着姿から時折のぞく少女のカラダに萌えて群がっているのでは? この国はチョイワルか萌え男しかおらんのか、、、。
 作品については、劇中に出てくるさまざまな色彩の美しさに息を呑む。のラストについては、意見が分かれると思う。
 老人と少女、両方をある意味ハッピーにするための展開なんだけれど、ちょっと強引感あり。されど、なんともやるせないチョン・ソンファンの演技に涙してしまう。もうすぐ公開が終了するのでお早めに劇場(Bunkamuraル・シネマ)へ。