まちるだ File

JAZZライブ、映画、お酒を愛し、そしてなぜかキャラではない”あみあみ”にはまっている私の気楽で呑気な日々の記録。

形あるもの

2007年02月16日 | 気になるテレビ
2/15 一日仕事。夜テレビ。それだけが楽しみ。
といっても特定の番組しか見ない私。
その特定がコレ

今回はこんなシーンがあった。

魯山人の器を欠いてしまったお運びさんを
若女将が叱りつけた後、大女将が慰める。
「器は使ってこそ意味がある。
 形あるものはかならず壊れるのよ」的なことを言って。

その瞬間、胸がきゅっとした。

もうだいぶ昔。私が子供の頃のこと。
ものすごく慌てん坊で(今はだいぶなおった、つもり)、
母のお手伝いをするとしょちゅう食器を割ったりしてた私。
それを見てものすごーく怒ってた母
(今は優しくて、怒った顔なんて想像つかない)。
そしてそんな様子を見て、一緒に暮らしていた曾祖母はいつも
ドラマの大女将と同じような優しい口調で
「形ある物はかならず壊れるんだから、仕方ないんだよ」
と慰めてくれていたんだった……。

おばあちゃんの優しさに感謝すると共に
今なら当たり前と思えるその言葉だけど
子供心にはまるで「物事の真理」を見せられたようで
「ううむ。なるほど」みたいな感動を覚えた記憶あり。

ついでに言うと小学校低学年の春。
大好きな担任が転任することになり
あまりの悲しさに終業式が終わってから
家で泣いてた時も(←なんて純粋な!)
曾祖母はこういった。
「会うは別れの始まりっていうんだよ。
 お別れは悲しいけどその後またいい出会いがあるよ。」
この時も、同じように「物事の真理」を見た気がしてはっとした。

どちらの言葉も「今が永遠じゃない」ってことを教えてくれたような、
それを子供ながら感じたような、そんな気がします。

さらにちなみに、我が父がいつも言ってたのは
「人は生まれた瞬間から死に向かって歩いている」
これは……いや、まさに真実だけど
子供心にものすごく怖かった(笑)

と、つらつら考えながら、
そうだ、もうすぐ3月、おばあちゃんの命日が来るんだな、
と思い出した、暖かい東京での一日。


hip jointメモ/
セラバンド以外ひととおりの筋トレ。
左がつってから、どうも違和感があるんですが……。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も見てました~ (Miyau)
2007-02-16 18:03:15
夕べの放送見てました。
きんつぎ って言ってましたね。

私も子供の頃はお皿落として割ったりしてましたが
matildaさんの曾祖母様みたいな
優しい言葉は一切無し・・・(T-T)
ただ、母方のおじいちゃんが
遊びに行ってるときに兄と遊んでて
ガラスを割ってしまったときに
やはり、形あるものは壊れるんだから
気にしなくていいんだよ的なことを言ってくれて
子供心に救われた気がしました。

来週も見るぞ~~~!!
返信する
二宮くん。 (あい)
2007-02-16 21:31:23
の、妄想シーンにいつも
フフフっとなってしまうこのドラマですが
昨日の放送も良かったですよね。

「物事の真理」
何事も永遠なんてないのですよね…
そう思うと寂しくもありますが
だからこそ
人でもモノでも出会いは大切にしたいものです。


そして…
二宮くんの演技はやっぱりイイですねー!
返信する
うーん (あとも)
2007-02-17 01:15:14
いい言葉だなー。
そんな含蓄のある言葉をいいたいなー。
人間30近くにもなれば、
そこそこ含蓄あることいえるもんだと思っていた
二十歳のころ。
いざ三十路近くになったとき、
自分はなんてがきなんだと思うわけで。
あと30年くらいかけて、
かっちょええ言葉いえるようになりまする。
返信する
お返事 (matilda)
2007-02-17 14:10:35
Miyauさんへ
拝啓仲間ですね。完全に!笑。
Miyauさんも同じような経験あるんですね。
親は子育てに夢中で余裕がないけど
おじいちゃんおばあちゃんは
余裕があるから、そういう言葉もかけられるんですね。
としみじみ。。。

あいちゃんへ
そうそう、
そういうことが言いたかったの!
つまりは「物でも人でも出会いを大切に!」という。
旨く表現してくれてありがとう!
ちなみに子供の頃って「今」がすべてだから、
そういう長いスパンで物事を見たことがなくて
なんだか「はっ」としたのよね。

あともさんへ
私もいつもそう思います。
親が私の頃の年代を思い出すと、
もっと大人だったような……。
私なんて自分のことばかりの生活ですから……。反省。
でもあともさんはこれからきっと
パパになって、大人への階段を登っていくことでしょう。
おめでとうございます!
あ、そうそう。
ちなみに曾祖母はこの時すでに
90歳間近だったと思うので、
ここまでなるにはまだまだ時間がかかりますよ。
あともさんの場合(笑)
返信する