今年度は2月に集中実施している「立教大学ESD研究所×キープ協会の環境教育基礎講座」、昨晩は「社会教育施設における環境教育」を開催しました。最近いろいろなところで話題になっている次期学習指導要領におけるキーワードには、環境教育やESDにつながるものがいくつかあります。そのうちの1つが「社会に開かれた教育課程」。学校教育が、もっと社会や地域につながっていこう!というものですが、その際に社会教育施設は大きな役割を果たすべき、ということで今回のテーマ設定となりました。
話題提供のお1人目は、東京都多摩動物公園の坂本和弘さん。動物園や水族館で環境教育に携わっておられ、「インタープリター・トレーニング」でも執筆いただきました。
多様な園での取組みをご紹介いただく中で、園内で完結するのではなく地域とつながっていくこと、動物園は里山や海への入口といったキーワードが出てきました。そして、改めて動物園に出かけたくなりました。
話題提供お2人目は、インタープリター仲間である自然教育研究センターの根本真弓さん。都市型の環境教育施設である台東区立環境ふれあい館ひまわりの活動紹介でした。
最近おしゃれになりつつある下町とのことでしたが、近年ではご高齢の方や海外からの留学生が増えているとのことで、この方々向けの環境教育プログラムも増えているそう。地域のニーズに応える施設に刺激を受けました。
坂本さんと根本さんの話題提供の後は、「えんたくん」を使っての全員参加の情報交換。6つのグループに分かれての時間でしたが、熱気ある情報交換の最中に「終了です」と言うのが申し訳ありませんでした。
お2人に共通していたのは、きっかけ作り、コミュニティ作りを意識されていること、そして地域に開いた活動をしていこうということ。学校教育も社会教育も社会に開いていくことが大切だなと実感したのでした。
社会教育の立場で環境教育を実践しているキープ協会にとっても、地域のおける環境教育に関心を持ち続けている僕にとっても、たくさんの刺激とヒントをいただいた講座でした。
ご参加いただいた皆さん、講師のお2人、どうもありがとうございました!
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